さよなら
大切な人...。
こんなに好きなのにね...。
ごめんね...。
もう、君にはつらい思いさせたくないんだ...。
: 香月 kazuki :
私は、あの後眠くなり、寝てしまった…。
泣き疲れたからだろうか、案外簡単に寝れて良かった。
そのとき…。
ガラガラっと、部屋のドアが開く音がした。
「...か...かずき...。」
そういいながら、部屋に入ってきたのは...
「...か…かける...。」
「...な...なんで..。」
翔は私に近づいてきた..。
私は翔の目を見ることができなかった。
「...かけ..る..。ごめん..。」
私は、目をあわさず、謝った..。謝ることしかできなかった...
「なんで…あんな…ことしたんだよ。」
ごめん..。
ごめんなさい...
私は、翔のこと本当に愛してる。
でも...。
この、私が誰かを思ったりしては...いけなかったんだよ。
「...翔、もう来なくていいよ...」
私は泣きそうになるのを、必死に堪えた。
翔はどう思ったかな...?
しばらく沈黙がつづいた。
それから、翔が口を開いた...。
「...そっか..、もう俺のこと嫌いになったか...?」
私は、その言葉にすぐ答えを返すことができなかった…。
翔のこと、嫌いになるわけないっ大好きだし、愛してる。
…でも、もう私のせいで、辛い顔させたくない。
だから…さよなら…しないと…。
「…ぅん」
私は、そう答えることしかできなかったのだ…。
「…そぅか。」
そう翔はそう答えた後、私の病室から静かに帰っていった。
ごめんね…翔。
私は、大切な人を傷つけた..。
翔と一緒にいた日々はとても、幸せだった。
…ずっと、愛してるよ。
今まで、ありがとう…