八話:異変解決?
異常に忙しいことが立て続けに起きてこんなに日が経ってしまいました。
時間をかけた割にはクオリティ低いです。すいません‥‥
~霊夢Side~
「はぁ‥はぁ‥いい加減にしてくれる?、貴女じゃ私には勝てないわ」
「‥‥うるさい‥まだ私は負けを認めてないぞ‥」
私は今、目の前にいる異変の張本人、吸血鬼『レミリア・スカーレット』との弾幕勝負で勝ち、異変を止めるよう言うが、彼女は意地でも負けを認めないようね。
「この私が‥‥貴様のような人間などに負ける筈がないのだ!!」
「そんな考えをしている時点で、貴女は負けているのよ!第一に貴女は私に勝てないじゃない!」
「くっ‥‥この誇り高き吸血鬼の私に、人間風情が説教か‥‥ナメた真似を!!」
レミリアは、爪を立てながら、飛び込んできた。
「死ねえええ!!」
「いい加減に‥‥しなさい!!」
レミリアの腕を掴み、そのまま床に叩き付けた。
「ガハッ‥‥」
「もう貴女も分かっているでしょ?だから、この異変、諦めてくれるかしら?」
「‥‥わかったわ‥‥」
私は、レミリアの腕を離した。
レミリアは攻撃することもなく、その場に座りこんだ。
「ふぅ‥‥私の方は終わったわね、後は悠治達が来るのを待つだけね」
~悠治Side~
~紅魔館 廊下~
「よし、これで良いな」
気を失っているメイドさんを治療し、壁に凭れ掛かせる。
あ、ちなみに治療用の道具は、魔理沙が持っていた。
なんで帽子から出せたのかは、分からないがな。
「悠治は優しすぎるんだぜ、敵味方なく助けるんだからさ‥」
「傷付いた人を放っておくのが出来ないだけだよ‥‥ッ」
立ち上がろうとしたとき、体に痛みが走り、その場に膝を付いた。
「悠治、無理するなよ?ここからは、私一人で行くから、悠治は休んでいたらどうだ?」
「‥‥そっちのほうが無理だな‥‥それに、約束を守らなきゃな」
「馬鹿!なんで自分のことを考えないんだ!」
魔理沙を心配させないように笑顔を作るが、無理に笑顔をしているせいで余計に心配させてしまった。
「さっきだって、下手したら悠治もくらってたかもしれないんだぜ!?」
「俺は魔理沙を信じているから‥‥だから魔理沙もマスタースパークを撃ってくれた、それって魔理沙が俺を信じてくれてるってことだよな?」
「それは‥‥そうだけど‥‥でも私は、悠治が傷付くのが嫌なんだ!」
魔理沙が必死に俺のことを止める。
その彼女の目には、涙が溜まっていた。
「魔理沙‥‥俺は誰かを守れるならこれくらいの傷、どうってことないんだ‥‥だから俺のことは心配するな‥ほら、早く霊夢を追わないと、行くぞ」
陰陽玉を取り出し、霊力を込め、大きくした陰陽玉に乗り、霊夢が向かったであろう方向に飛んだ。
「あ、悠治!」
魔理沙も、後を追うように飛び立つ。
~少年、少女移動中~
「なあ‥悠治‥‥」
移動中に魔理沙が、話し掛けてきた。
俺は、そのまま止まらずに顔だけを魔理沙に向けた。
「ん?どうした、魔理沙??」
「あ///いや‥その‥///‥‥なんで悠治は、約束をそんなに大切にしているのかなって‥」
唐突に魔理沙がそんなことを聞いてきた。でも何故、顔を赤らめているのかは分からないけど。
「‥‥昔、大切な約束を破っちまってさ‥‥それで友達を失ったんだ‥‥」
「ただの約束でか?」
「俺にとっては大切なことなんだ。もう‥‥果たすことができない約束だったしな‥‥」
あの嫌な思い出は、記憶から消したいが、消せない‥‥消してはいけないんだ‥‥
「もうこの話しはやめにしよう、こんなところで暗くなってもしょうがないからな」
「‥‥そうだぜ、でもその話し気になるな、異変が終わったら聞かせてもらうぜ」
「分かった‥魔理沙には、特別に聞かせるよ」
こんなことは、人に話すものじゃないけど、彼女になら話しても良いと思えた。
~紅魔館 大広間前~
「どうやら、ここがラストステージみたいだな」
長い廊下を進みきったところに、他のとは違った形の扉があった。
見た感じ、この館の主の部屋だろうか。
「でも、やけに広い感じだな」
「部屋と言うより、広間じゃないか?ここだけ幅広いし」
「それもそうだな、よし行くか」
中に入ろうとしたら、魔理沙が俺の腕を掴んだ。
「魔理沙?」
「悠治‥‥入る前に私と約束してくれる?」
「俺が守れるくらいのことならな」
俺の力じゃ、異変の元凶を倒すことは出来ない。
でも、誰かを守ることはできる。そんな約束なら俺でもできる。
「私は悠治を守る、だから悠治は、むりしないでくれ」
「それじゃ、俺は魔理沙を守る。これで平等だな、俺だけ守られるなんて嫌だからな。後、霊夢もな」
「だから悠治は私が守るから良いんだぜ!」
魔理沙は必死に俺が戦うことを止める。
「魔理沙は俺を守るんだろ?なら安心して戦えるな
それに、魔理沙もかなりボロボロなんだからな、無理すんなよ」
そう言って、魔理沙の額を軽く突いた。
「なっ///‥‥全く、悠治は緊張感なさすぎだぜ‥‥///」
「緊張し過ぎると、身体が動かなくなったりしたら意味ないからな。こうやって適度にほぐした方が楽になりぞ?それじゃ、ラストステージに突入しますか!」
気合いを入れて扉を開けた。
ガチャン!
扉を開けた先に見えたのは、腕を組んで立っている霊夢と、座り込んでいる小さな少女だった。
それに霊夢は、ものすごく嫌そうな顔をしてる。すげぇ怖いんだけど‥‥
「遅すぎよあんたら!」
「わ、わりぃ、いろいろあってな」
「こっちはとっくに終わってるのよ!」
「本当に悪かったって!」
必死に霊夢に謝罪し、なんとか許してもらえた。
「全く‥‥いったい何をしてたのよ?」
「いやぁ‥さ‥俺らも戦ってたんだよ‥な、魔理沙」
「え?あ‥うん‥そ、そうだな‥‥///」
魔理沙、吃らないでくれ、フォローにならなくなるから。
「ねえ悠治、あんた、魔理沙になんかしたの?」
「いや、別になんもしてないが?」
「ふーん、まあいいわ、それならさっさと帰りましょうか」
霊夢が帰ろうとしたとき‥‥
ドゴオオオオォォォォォン
「「「!!?」」」
突然床が壊れ、下から一人の少女が、出てきた。
「あはは、なんか楽しそうだね」
「フ、フラン!!」
フランと呼ばれた少女は、楽しそうな顔をしながら俺らを見ている。
でも、『楽しんでいる』と言う言い方が合わないな、どっちかって言うと‥‥
「『タノシンデイル』‥‥だな‥」
「フラン!貴女、何故地下から出たのよ!?」
「だってこんな楽しそうなこと滅多にないからね、もったいないじゃん」
地下から出た?てことは、あの子は幽閉でもされていたのか?
「まあ、今はお姉ちゃんに用は無いから。今、用があるのはそこのお兄さん達だよ」
「なんで俺達なんだ?」
「だってお兄さん達すっごく面白そうなんだもん、だから遊ぼう!」
彼女は、無邪気に笑いながら言う。
あの感覚が無ければ、普通なんだが‥‥
「は?私達はそんなに暇じゃないのよ」
「いや、遊ぼうじゃないか。で、遊ぶ内容はどうする?」
「えっとね‥‥」
「『殺し合い』!」
次回もこんな日が経たないよう努力していきます。
冒頭と同じく、気長に待って下さい。