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東方飛翔録  作者: 星屑○
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五話:氷の妖精

誤字がありましたので直しました。



今後は無いよう気をつけます。

~湖上空~


「……さ、寒い……」


今、湖の上空を飛んでいるが、この寒さは霧のせいじゃないな…さっきはこんな寒さは無かったぞ…


「湖の上を飛んでいるからか?いやそれにしては寒すぎる…上着あって正解だったかな」


ちなみに、この上着は数日前に魔理沙が某何でも屋に連れていって貰ったときに買った品物だ。

あと、ルーミアはまだ起きてはいない。

重くないから腕が全く疲れないし、良いけど。


「霊夢達はもう吸血鬼の城に着いたかもしれないな、先を急ぐか」


寒いし遅れを取り戻さないといけないからな


と思いつつ急ごうとしたとき……


「そこのおまえ!!」


湖の方から声が聞こえた。

そこには、青と白の服、水色の髪を水色の大きなリボンで縛っいる小さな女の子がいた。


それに、背中に羽のようなものをはやしている。てか誰?めんどくさそうだな‥


「すいません。急いでいるので」


そそくさと、その場を立ち去ろうとしたとき…


「お前もあたいを無視するか!!」


「お前も?」


「さっきも紅白と白黒のやつもこのさいきょーのあたいを無視したんだ!!」


紅白と白黒って霊夢と魔理沙のことを言ってるのか?霊夢達、この子スルーしていったのか。俺もそうしたい。

てか自分で最強て言うかよ…


「で?俺に何か用?」


「あたいと弾幕勝負しろ!」



「え?なんで君と戦わなきゃいけないんだよ」


「あんたを倒してあの紅白達に、あたいをさいきょーだって分からせてやる!!」


おいおい…なんでそうなるのさ、それにルーミアを抱えてるから余裕がないし…


「俺さ、本気で急いでんだ。

だからそこをどいてくれないか?」


「なら、あたいに勝ったらここを通って良いわ!もっとも、さいきょーのあたいに勝てるわけないけど」


自信満々に言っているが、自分で最強と言ってる奴に負ける気がしねえ…

でもここで戦わなかったら、本当にめんどくさいことになる気がする。


「ねえ、あんたが抱えてるのルーミアちゃん?」


「ん?ああ、俺が少しやり過ぎて気絶しちまったんだ。悪いことしたな、ルーミアには…」


「あたいの友達になんてことを…ゼッッタイにあんたをぶっ倒す!!」


「え?ちょっ、友達だったのか!?うわ!待てって、弾幕撃つなルーミアに当たるって!!」


青い女の子が俺に向かって、氷の弾幕を連打してくる。完璧に俺しか見えてねえ‥

避けた弾幕は湖に当たり、凍り付く。当たったらヤバいな…


「ふん!!あたいの攻撃に手も足も動けないのね!」


「……それを言うなら『手も足も出せない』だろ…確かに、ルーミアを抱えては何も出来ないな…」


「う‥うるさい!!お前はここで、あたいに負けるんだから!!」


ルーミアを抱えている以上、弾幕も放てないし、逃げ続けないとルーミアに当たるかもしれない…


「逃げるな!氷符『アイシクルフォール』!!」


















~ルーミアSide~


…なんだろう、すごくあたたかい… でもときどき冷たく感じる‥‥


「…ん?」


私は、冷たさで目が覚める。


「あれ?悠治お兄ちゃん?なんでいるの?」


目の前にさっきまで戦っていた悠治お兄ちゃんの顔があった。


「お、ルーミア、目が覚めたか。悪いがもう少しそのままになるからな」


?そのまま?

私は自分の体制を見た。


「!?///」


私はお兄ちゃんの腕に乗っかった状態、いわゆるお姫様抱っこ状態である。


「ちょっとお兄ちゃん、恥ずかしいから放して///」


悠治の腕の上でルーミアがジタバタと動く。


「分かったから、暴れるな。君の友達の弾幕が当たるから!」


「え?」


弾幕が飛んでくる方向を見る。

そこには、怒った顔をしたチルノちゃんがいた。


「チルノちゃん!!」





















~悠治Side~


「チルノちゃん!!」


ルーミアが青い女の子に向かってチルノと言った。あの子チルノって言うんだ。


「ルーミアちゃん、待ってて今すぐ助けるからね!」


え?なんで俺、悪役にされてんの?


「なあ、ルーミアからもなんか言ってくれよ‥」


「じゃ…ひとまずおろして///」


やっとチルノの弾幕が止まったので、(何故か)顔を赤くしたルーミアをおろす。


「ねえチルノちゃん、悠治お兄ちゃんは悪い人じゃないよ。気絶して落ちそうになった私を助けてくれたんだよ?」


「でも、そいつはルーミアちゃんに攻撃して危ない目にあわせたんでしょ!」


「そ…そうだけど…」


必死にチルノに説明したが、正論言われちゃどうしようもないわな…


「いいよルーミア、どのみち戦わないとこっから進ませてくれないからな。

そうだろ、チルノ」


「そ、そーなのかー?」


「そうよ!あたいに勝ったらここを通らせてあげるわ」


チルノが再びスペルカードを構える。

俺もスペルカードを構えて、戦闘体制をとる


「ルーミア少し離れてろ、流れ弾が行くかもしれない」


「分かった‥」


ルーミアが離れたのを確認して、スペルカードに力を込める。


「いくぞ!鳥符『エアロバースト』!」


「くらえ!氷符『アイシクルフォール』!」


チルノが先程と同じ弾幕に俺の弾幕をぶつけて、打ち消す。球数はこっちが少し上かな?

少しずつチルノを追い込んでいく。


「そんなもんじゃ、あたいには当たらないよ!」

何発かチルノに当てようとしたが、チルノは軽々と避ける。

「‥やっぱこれだな‥」


自分の飛ばした弾幕に、意識を集中させる。


「囲め!!」


弾幕をチルノの周りに飛び回せる。


「それがどうって言うのよ凍符『パーフェクトフリーズ』!」


チルノは俺の弾幕を消し飛ばし、色鮮やかな弾幕を全体に放った。


「そんなもんじゃ当たらないな」


弾幕の動きを予想しながら避けていたら、突然弾幕がその場で停止した。


「やば、以外にめんどくさい‥‥

道を開けるか‥‥」


姿勢を立て直して、次のスペルカードを構えようとしたとき、停止していた弾幕が動き出した。


「やっぱりあたいったらさいきょーね!」


勝ち誇ったように、腰に手をあて「どうだ!」と言わんばかりに仁王立ちした。

でっかい隙をつくったな‥‥ここで決める!


「音符『ソニックバード』!!」


チルノの弾幕を消しながら、チルノ目掛けて飛んでいく。


「嘘!あたいがやられる!?」






 

 

 

ズドドドドオオオオン









全弾チルノに当たり、周りにあった弾幕が消える。


「まだだよ‥‥まだ負けてない‥」


そこには、息切れしながら立つチルノがいた。


「あたいはまだ戦える!!」


スペルカードを構えて戦闘体制をとったが‥‥ポンッ


「チルノ‥もうおしまいだよ‥」


チルノの頭に手を軽く乗せた。


「え!?いつの間に後ろに?」


さっきまでの睨んだ顔から、驚いた顔をしてこっちを向いた。


「いや、またルーミアみたいになったら嫌だから助けようと駆け寄ったんだけど、そしたらチルノがいたからさ

なあ、これは俺の勝ちかな?」


「ううう‥どうやらあたいの負けだね

悠治って言ったっけ?さいきょーのあたいに勝つなんてあんた、さいきょーね」


「ははは‥それはどうも」


小さく笑うと、チルノもつられて笑う。


「チルノちゃーん、大丈夫なのかー」


ルーミアが心配してこっちに飛んでくる。










その後、チルノは俺のことを許してもらえた。


「なあチルノ、霊夢達はどっちに行ったか知ってる?」


「えっとね‥「チルノちゃーん」あ、大ちゃん」


大ちゃんと呼ばれる子が、こっちに飛んできた。


「もうどこ行ってたの?湖に行ったと思ったらなんか妙に広いし、チルノちゃんはどっかに行っちゃうし」


来るなりチルノを叱ったり愚痴ったりしていた。

話しについていけないのですが‥‥


「それで貴方は?見かけない顔ですが」


「俺は外来人の不知火悠治だ。悠治で構わないよ」


「悠治さん外来人の方なんですか、私は大妖精(だいようせい)って言います

皆から、大ちゃんって呼ばれてます」


「じゃあ、大ちゃんって呼んで良いね」


「はい、良いですよ」


「あ、悠治!飛んで行った方向はね

えっと‥‥あっち!」


大ちゃんと一通りの挨拶を終えた後、チルノは霊夢達が向かった方向を指差した。

だが、指差した方向はたしか‥‥


「そっちって博霊神社がある方向じゃ?」


「あれ?違った?」


薄々気づいてたんだけど、チルノって馬鹿だよね‥‥


「もう違うでしょ‥

悠治さん、霊夢さん達は向こうに行きましたよ」


「おおそうか、ありがとな」


「もしかして悠治さん、霊夢さん達と異変解決しに行くんですか?」


「ああそうだが?」


「行かないほうが良いですよ!

あの館には時を止めるメイドとその主、吸血鬼「レミリア・スカーレット」がいるんですよ!」


大ちゃんが血相を変えながら、俺を止めようとする。まあ、霊夢にも最初止められたし仕方ないか。


「大ちゃん、これは俺の意志で異変解決に参戦しているんだ。危険なのは知っているし、吸血鬼がいるのも知ってる

時を止めるメイドは知らないけど、早く追いついて霊夢の力になりたいからさ」


大ちゃんを安心させようと、笑顔で頭を軽く撫でる。

大ちゃんも落ち着いたらしく、大きく深呼吸する。


「‥分かりました、そこまで言うなら止めません。ですが悠治さんは人間なんですから無茶はしないようにした方が良いですよ。命は一度っきりなんですから‥‥」


「大丈夫だよ大ちゃん、悠治はあたいに勝ったんだから死なないよ」


「わはー、そーなのだー」


「‥‥うん、そうだね」


こんな小さい子に俺は勇気付けられちまったな。

これは意地でも死ねないな。


「三人ともありがとな、それじゃまた」


三人に手を振って別れを告げ、霊夢達を追った。

次回は誤字がないようにします。



すいませんでした。

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