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東方飛翔録  作者: 星屑○
20/28

十九話:信じる気持ち

更新完了、出来たのは良いが何故か黒歴史作った感がハンパない‥‥



今回は主人公が気を失っていた間を書きました。

そして、ゆゆ様の能力‥‥なんつう解釈したんだかな‥‥



最後まで三人称でお送りします。

では、どうぞ!!



「悠治!悠治!!」


必死に悠治の傷口を抑えて血を止めようとするが、出血が止まることはない。


「止まれ‥止まれ‥‥止まれ!!」


「魔理沙!落ち着きなさい!」


「ふざけるな!!悠治がこんな状態で落ち着いてられるか!!」


霊夢は魔理沙の怒号に僅かに押されている。


「幽々子様‥‥あの人間は何故‥‥」


「妖夢の攻撃を躱さなかった‥‥あの子なら簡単に躱せた筈だわ‥でも躱さなかった」


「それだけではありません‥‥あの人間、自分から当たりにきました‥‥私はあの人間のしたことが理解出来ません‥‥」


「‥‥一体何を考えてるのかしら‥‥?」


幽々子は倒れている悠治を見る。辺りが悠治の血で赤くなり、気がみるみると無くなっていくのが見て取れる。


「まずいわね‥‥」


「紫?相変わらず神出鬼没ね‥で、何がまずいの?」


スキマから紫が出て来ると、苦い顔をして悠治を見ている。


「今、彼には死んではほしくないわ、それに彼にはちょっとした恩があるの」


「珍しいわね、紫が恩を作るなんて」


「実際は私じゃなくて式の式にね。主として恩を返したいのよ」


そう言って紫は幽々子の目を真剣な眼差しで見て言った。


「幽々子お願い、貴女の力で彼を助けて‥‥今彼を失うわけにはいかないの」


「私の能力は死を操るのよ?能力を使ったら彼が死んじゃうんじゃないの?」


「殺めることが出来るなら逆も出来る‥‥私は幽々子を信じてる、だからやってほしいの‥‥」


「紫がどんなこと考えてるのか知らないけど、私もあの子に聞きたいことあるし、やってみるわ」


幽々子は一本前に出て悠治に紫色の綺麗な蝶を飛ばす。


「!?やめろ亡霊!悠治を殺す気か!!」


「紫も何を考えてるの!?」


「‥‥」


魔理沙は悠治の前に立ち、霊夢は札を持ち、咲夜は無言でナイフを構えた。


「どいて、彼を助けるためよ」


「ふざけるな!死ぬことが悠治を助けることなのか!?」


「‥‥幽々子、お願い」


幽々子が放った蝶は悠治に向かって飛ぶ。三人は攻撃をしようとした瞬間、二人の妖獣に動きを止められた。


「紫様達を信じて下さい!絶対に死なせません!」


「今やろうとしているのは何なんだぜ!」


止められているうちに、蝶は悠治にゆっくりと止まった。


「くっ‥‥紫‥‥やっぱりあんたも唯の妖怪「ふぅ‥‥成功したみたい」だっ‥?」


「お疲れ様、幽々子‥‥はぁ」


紫と幽々子の二人の会話に三人は訳が分からなかった。


「何が成功したんだぜ‥‥?」


「紫‥‥あんた悠治に恨みでもあるの」


「その逆よ‥‥藍、橙、もう放していいわよ」


藍と橙はそれぞれ抑えてた三人を放す。魔理沙は悠治の元へ駆け寄り、その場に座る。


「悠治‥‥‥あっ‥!?」


「どうしたの魔理沙?」


「生きて‥る‥‥悠治が生きてる‥‥!」


霊夢が魔理沙の近くまで来ると、大粒の涙を流した顔を上げた。


「本当なの魔理沙?」


「あ、あぁ‥‥ちゃんと呼吸もしているし、出血も少し抑えられてるぜ‥‥紫の言ってること本当みたいだぜ」


「でも此処からどうするの?この場所から医者を探さなきゃいけないし、時間を止めても無理ね‥‥」


「そのことなら大丈夫よ」


紫が悠治に近づくと目の前にスキマを開く。


「霊夢と魔理沙、彼を担いで中へ」


「「わ、分かったわ(ぜ)」」


二人は悠治を担ぐと、スキマの中に消えていった。


「他はどうするの?」


「私はお嬢様に御報告しなければいけないからいいわ」


「私も。今は妖夢の傍に居てあげたいし」


「そう、分かったわ。藍、橙、行くわよ」


「「はい」」


紫と式の二人も悠治達が入ったスキマに入り、完全に姿が消えるとスキマは閉じて消えた。


























~とある屋敷~


霊夢達がスキマを抜け出すと、謎の屋敷の前に出た。

周りは空を隠す程の高い竹が幾つも生えている。


「なんだぜ此処は‥‥?」


「竹林の中みたいね」


「永遠亭というところよ」


後ろのスキマから出て来た紫がそう言いながら霊夢の隣に来る。

霊夢は少し考えたあと、ふと思い出したように顔を紫に向けた。


「永遠亭って迷いの竹林に建ってる薄気味悪い屋敷のことよね」


「薄気味悪くて悪かったわね」


霊夢達の前に紺と赤が特徴的な服を着た一人の女性が現れる。この屋敷で薬を作る薬師、八意永琳である。


「誰かと思えばスキマ妖怪‥‥その子は?人間のようだけど」


「永琳急患よ、直ぐに診てもらいたいの」


「私は医者じゃないんだけど‥‥仕方ないわ、このまま帰すのも出来ないし診てあげるわ」


「本当か!?」


「ええ、こっちに運んできて頂戴」


永琳が屋敷の奥へと案内され、霊夢と魔理沙は悠治を担ぎ直してから後に続く。


ある程度廊下を進んだところで永琳は一室に入り、二人も中に入る。

その部屋は白が強調されたいかにも清潔感がある部屋で、その中心辺りにベッドが置かれている。


「その上に乗せてもらえるかしら?」


悠治をベッドに載せ、永琳は傷口の状態を診ながら必要な機材を揃えはじめた。


「傷口は貫通してるけど急所はギリギリ躱しているわね‥‥出血多量で昏睡状態、普通だったら生きてるなんて有り得ないわ。一体患者に何をしたの?」


「私達二人は何も、紫ぃやったのはあんたらでしょ?」


霊夢がそう言うと、外で待っていたらしい紫が障子を開けて入ってくる。後ろには藍と橙はいるが、中へ入らず外に待っている。


「私と幽々子の能力で彼の命をつなぎ止めたのよ」


「貴女が人を助けるなんて珍しいわね」


「貸しがあるのよ彼には」


「‥‥そう、治療を始めるから皆、外に出てくれるかしら?あと治療中は一切この部屋に入ることを禁止するわ」


そう言われ、紫達は言われるがまま外に出た。






約一時間が経過した。

霊夢、魔理沙、紫の三人は別の部屋に通され固唾を飲んで待っていた。

あのあと、三人が部屋を出て直ぐに弟子の鈴仙が部屋に入っていき、藍と橙は紫の命令で帰らせている。


「‥‥」


その中でも魔理沙は緊張した面持ちで待っていた。


「‥‥りさ‥‥魔理沙聞いてる!?」


「‥‥え?‥‥な、なんだぜ?」


「なんだじゃないでしょ、いくら話し掛けても反応しないんだから。まったく‥‥少し楽になりなさい、気が滅入るわよ」


「あ、あぁ‥‥」


魔理沙はそう言って深く息を吐き、緊張して強張っていた肩を落とす。

が、それでも彼を心配する気持ちは隠せず暗い顔をする。その顔に霊夢はため息を吐くしかなかった。


「入るわよ」


「あっ‥‥!」


永琳が戸を開けて入ってくると小さく声を上げて魔理沙が立つ。


「悠治はどうなったんだ?‥‥死んでないよな?」


「心配しなくていいわ、彼なら大丈夫よ。ただ‥‥」


「ただ?何かあるのかしら?」


言葉を詰まらせた永琳に紫は目を細めながら問う。


「傷の方は回復を待つだけ、でも意識が戻るかどうかは分からないわ」


「戻るか分からないって‥‥でも戻せない訳じゃないんでしょ?」


「無理に戻そうとすればショックで後遺症を残す可能性があるわ、下手をすれば植物人間にもなりかねないわ」


「何だぜ、そのしょくぶつ?人間って?」


「生きているけど脳が死んでいる状態のことよ、声を掛けても反応しない‥‥植物のようにね‥‥」


永琳の言葉に三人は固まる。永琳はそれを気にせず話しを続ける。


「彼の意識が戻るのは明日かもしれないし、一生戻らないかもしれない。これだけは私にも分からないわ、彼の精神力次第ね」


「今、彼の状態を見ることは出来るのかしら?」


「そうだぜ‥‥悠治が心配だ‥‥」


「安静のため一週間は無理ね」


「そう、なら今日は帰りましょう。悠治なら直ぐに目を覚ますわ、きっと」


「‥‥そうね、私もやることがあるわ」


紫と霊夢がそう言って立つと、紫はスキマを開いて中に入り、霊夢は魔理沙の背中を叩く。叩かれた魔理沙は弱気な目で見る。


「私の勘は当たるのよ?だから大丈夫よ」


「霊夢‥‥そうだな、霊夢の勘は鋭いからな」


「ふふっ、心配する気持ちは人一倍強いのは分かるわ、でも今はあいつを信じなさい‥‥好きならね」ボソッ


霊夢の最後の言葉に魔理沙は顔を赤くする。それを隠すように戸を開けて出ていく。


「慌てて飛んで行ったわ、何か言ったの?」


「別に、何も言ってないけど?」


ニヤニヤと笑いながら霊夢は外に出て、高い竹林を飛び越えていった。






~五日後~


この日は夕方から博麗神社で宴会が行われている。相変わらず人間が少なく、妖精や妖怪、吸血鬼に亡霊などいろいろな人種がわいわいと宴会を楽しんでいる。

一方台所の方では慌ただしく料理を作っていた。


「悪いわね手伝わせちゃって」


「別に構わないわ、この人数に一人で切り盛りするのは大変でしょう?」


「それに幽々子様もいますから‥‥あ、料理運んできますね」


妖夢は料理を両手に持ち、半霊も器用に頭に皿を乗せて運んでいく。


「そういえば何時もの彼女はどうしたの?宴会の席で見てないんだけど」


「あぁ、魔理沙のこと?何か用事があるから後で参加するって昨日言いに来たわ」


二人が話している後ろで、ひっそりと料理に手を伸ばしている影があった。

その腕を霊夢はがっしりと掴んだ。

掴まれた人影は、小さい体に見合わない大きな角を二本を生やした少女が冷や汗をかいていた。


「何つまみ食いしようとしてるの?萃香」


「い、いや‥そのぉ‥‥通り掛かったら良い匂いがしたから料理の味見を‥‥」


「わざわざ此処に来ることないでしょ、それにあんたはお酒があれば大丈夫じゃない」


「お酒に摘みは必要なんだよぉ。でも亡霊に殆ど食べちゃったからさ‥‥お酒の方もそろそろ無くなりそうだよ‥‥」


萃香と呼ばれた少女はがっくりと肩を落とし、霊夢も呆れてため息を吐く。


「はぁ‥‥これじゃ人手より食材が足りないわ」


博麗神社には宴会の為に大量に食材とお酒を備蓄してある。まだ量はあるが明らかに足りなくなると霊夢は確信していた。


「誰か暴走を止めてほしいものね‥‥」


「あの庭師に何とかしてくれることを祈りましょう」


「そうね、さてと‥‥また作らなきゃね」


「それじゃあ私は味の確認を「駄目よ!」‥‥うう‥‥」






一通りの料理を作り終わり、霊夢達も宴会に加わった。幽々子の暴走はあのあと妖夢によって止められたが妖夢は犠牲となった。

咲夜はレミリア達の所へ戻り、霊夢は縁側に座る。その隣の空間が裂け、中から女性が一人現れる。


「相変わらず賑やかねぇ」


「それでも物足りなく感じるのは何故かしら‥‥桜も満開でやっと春が来たっていうのに」


「春ですよー♪春ですよー♪はーるでーすよー♪」


春告精が至る所で春が来たことを告げて廻っている。この中で一番浮かれているのは多分この妖精だろう。


「何時もなら居候の彼が居るものね」


「それもあるかもしれないわね、魔理沙もいないし、目立つのがいないからかもね」


そう言って杯に入れた酒を飲む。紫は霊夢が飲み終えた杯を取って酒を注いで飲む。


「ちょっと、私のお酒勝手に飲まないでよ」


「ふぅ‥‥それだけなのね」


「何がよ?」


「異性が同じ屋根の下にいても何ともないなんて普通ないじゃない?」


紫に言われるが霊夢は「そう?」と答える。紫は呆れて頭を抑える。


「てっきり霊夢も好意を持っていると思ってたわ‥‥」


「別に無いわけじゃないわよ?でも魔理沙までにはいかないだけ」


「やっぱり魔理沙は彼のこと‥‥成る程ね、だからあそこまで必死になってたのね」


「回りから見れば一目瞭然よ、私達とあいつとの態度が違うからね」


「何が違うんだぜ?」


上空から箒に跨がった黒い影が目の前に降りてきた。


「やっと来たのね、別に大したことじゃないわ気にしないで」


「?」


魔理沙は何のことか分からず首を横に傾げるがあんまり気にせずに霊夢の横に座る。


「よっと‥相変わらず宴会になると賑やかだな、何時もは参拝客もいなくて寂れているのに」


「一言余計よ‥‥で、宴会となれば真っ先にいるあんたが今頃来るなんて珍しいわね‥ってあんたも私のお酒を勝手に飲むな!」


霊夢の脇に置いてあった酒瓶を取りそのまま飲む。霊夢は取り返そうと手を伸ばすが、それを簡単に躱す。


「別に良いだろ?酒なら幾らでもあるんだし、んっ‥‥ぷはぁ!‥‥私だっていろいろ用事があるんだぜ」


「はぁ‥‥どうせいろんなとこから盗みを働いてるんでしょ」


「滅相もないぜ、最近は私なりに借りた物はちゃんと返すように心掛けているんだぜ」


「どうだか」


「何だよぉ、信じないのか?ならパチュリーにでも聞いてみろよ」


むすっと頬を膨らませる魔理沙に紫の口が開いた。


「それで、実際のところはどうなの?」


「ん?あぁ、ちょっと調合の研究に没頭してたんだぜ」


「調合?いったい何の?」


「まあ、なんだ、全然大したことじゃないから気にしなくていいんだぜ」

そう言いながら魔理沙は顔を背けて頬をポリポリと掻く。二人は彼女の仕草がとても分かりやすく、霊夢はため息を吐き、紫は手に持った扇子で口を隠しながら笑う。


「ずっと会ってなかったのに気持ちが揺るがないなんて余程なことね、いったい何があったのかしら?」


「私が知るわけないでしょ、まあ一つ確かなことはあいつは魔理沙の気持ちには気付いてないでしょうね」


魔理沙に聞こえないように霊夢と紫が話しをする。魔理沙は酔いが回って来たのか顔が仄かに赤くなっている。


「全然そんな感じに見えないわね、誰かに恋したなんて」


「一回話題を出せば顔を真っ赤にするけどね、耐性無さすぎよ‥‥」

「さっきっからこそこそ二人で何話してるんだ?」


霊夢の隣で酒に夢中だった魔理沙が、小声で話していたことに気付き酒を飲むのをやめる。


「ちょっと外来人の彼のことを話してたのよ、貴女は彼のことどう思う?」


「え!?ど、どうって、今は悠治次第だし信じることしか‥‥」


「まあそれもそうだけど、彼のこと今でも好きなの?」


紫は引き金を引いた。約一年前霊夢から指摘されてからは、この話題を持ち出すと魔理沙は顔を真っ赤にして口籠もってしまう。今回も同じ状態となった。


「あ‥う‥‥///」


「あらあら、本当に駄目なのね」


酒のせいで赤くなっているのか、恥ずかしくて赤くなったのか、その顔は真っ赤になり耳まで赤くなっている。

それを楽しむように紫は見ていた。


「少しは成長しなさいよ‥‥何か見てて腹が立ってきたんだけど」


「そういわれても‥‥///」


「似合わないくらい純情ね」


魔理沙は真っ赤になった顔を俯いて隠す。


「もう収拾つかないわねこれは‥‥」


「少し放っておけば戻るんじゃないの?」


「そうね、もうそっとしておきましょう」


霊夢は隣の酒瓶を手にとって注ごうとするが、酒は数滴も垂れることがなかった。


「私のお酒全部飲まれてるし‥‥」


魔理沙に文句を言おうにも、こんな状態ではまともに話しを聞くことは出来る訳がなく、霊夢はため息を吐いた。


「文句を言う気も失せたわ‥‥」


「そっとしておきましょ」


その後、俯いていた魔理沙は用事があると言って魔法の森の方へそそくさと飛んで行った。

宴会の賑やかさは変わらず、夜明けまで続いたという。






~異変から二週間後~


永遠亭入口‥‥一人の少女が迷いの竹林の上空を抜けて現れた。それに気付いた兎耳を生やした少女が出てくる。


「また来たんですか?」


「何時来ても私の勝手だろ」


「まあそうですけど‥‥病室の場所は分かりますよね、私は師匠に話しておきます」


そう言って兎耳の少女は奥の方へ歩いて行く。白黒の少女、魔理沙は少女と逆の方向へと歩いて行った。




‥‥少女移動中




ある程度奥に進んだ所で魔理沙は部屋の前に止まった。


「‥‥」


襖に手を掛けるが開ける直前で止まる。


「‥‥くっ‥‥!」


魔理沙は辛い顔をする。奥には未だに意識が戻っていない悠治が居ると思うと心が苦しくなる、それがとても辛いからだ。それでも悠治の傍に居たかった。

勇気を出して襖を開けた。


開けると一週間前と変わらない悠治の姿があった。


「悠治‥‥」


魔理沙はベッドで眠っている悠治の隣までいき、近くの椅子に座り頭の帽子を膝の上に乗せた。


「悠治‥‥私、まだ悠治とした約束、果たせてないんだぜ‥‥私は悠治のことをもっと知りたい、昔の悠治がどんなのことがあったのか知りたい‥‥だから、目を覚まして‥‥!!」


自分の帽子を強く握りしめ、そしてぐっと帽子を抱きしめた。


「ずっと、ずっとこのままなんて嫌だぜ‥‥悠治、好きだぜ‥‥」


その瞬間、悠治は飛び起き、腹部を強く抑えて苦しむ。


「!!‥‥はぁ‥はぁ‥‥」


「ゆ、ゆう‥‥じ‥?」


「‥‥ま‥魔理沙か‥‥なぁ此処ってどっ!!?」


魔理沙は嬉しさの余り悠治の胸元に飛び込んだ。目頭が熱くなり泣きそうになる。


「ちょっ!?‥‥ま、魔理沙!?///」


「よかった!!もう起きないかと思った、一生このままかと思った‥‥」


「お、おい‥‥///」


その後、永琳、鈴仙、紫、幽々子等が病室に入り目覚めた理由を話した。他のことは悠治が回復次第話すことになり魔理沙は病室を出た。


「悠治‥‥よかった、本当に、よかっ‥‥た‥‥」


そう言って顔を上げた。我慢し続けた涙が魔理沙の頬を濡らす。止まらない涙を乱暴に拭い、箒に乗って永遠亭を後にした。



後書き‥後書き‥‥書くこと書くこと‥‥ぬう‥‥


永遠亭の住人の他二人はタイミングがなく、出せませんでした‥‥いずれはちゃんと出します。


では、また次回で



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