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東方飛翔録  作者: 星屑○
16/28

十五話:桜と雪

さあて‥‥タイトル見ればお分かりかと思いますが、やっと妖々夢です。


正直、手探りで書いていたのでおかしな部分が多多あるかと‥‥


では、どうぞ!



俺が修業に出て、もう春が来ている。


「はあ!!」


「ぬう!?」


俺はいつも通り、師匠に鍛えてもらっていた。


「もう少しで切られるとこだったわい」


「余裕で避けといて何言ってんすか‥‥俺の自信を無くす気なんですか?」


今は、剣の修業中だ。俺は霖之助さんから貰った刀を使い、師匠は刀は持っているが、使わず避けるだけだ。


「だが、今のは一瞬刀に手を掛けてしまったぞ?つまり、悠治の振りが良くなったと言うことだぞ?」


「でもなー‥‥う‥‥イックシッ!!

‥‥にしてもまだ雪が積もるか‥‥」


周りの木々を見ると、もう五月に入るというのに白い葉を(つまり雪だな)乗せていた。‥‥俺は何言ってんだかな‥‥


「異変‥‥か」


不意にそんな言葉を発していた。


「場所は分かるのか?」


「さぁ~‥‥ん?」


目の前に雪景色に不釣り合いなものが飛び込んできた。


「これ、桜の花びら?」


飛んできた方向を見る。

白い雪にぽつぽつと桜の花びらが混じっていた。


「成る程‥‥大体分かった」


「それでは行ってくるがよい、大体のことは教えた。もう儂からは教えることはない、あとは自分の型をつくれば良い」


師匠は真っ直ぐ俺を見ている。俺は少し笑ってから刀を仕舞い、陰陽玉を取り出した。


「今までありがとうございました!!」


陰陽玉に乗り、天高く飛び立った。






「行ってしまったか‥‥もういいぞ」


木の裏から全くの同一人物が現れた。


「(コクン)」


さっきまで悠治と話をしていた老人が白い玉の幽霊になった。


「さて、いい加減出て来てもらおうかの?『妖怪の賢者』殿?」


「やはりばれていましたわね」


空間が裂け、一人の女性が現れた。


「貴女ほどの方がこんな場所に何の用ですかの?」


「あの子の様子を見に来ただけですわ。相当力を付けましたわね」


女性は扇子で口を隠し、笑う。


「ただそれだけですわ、それでは御機嫌よう」


「最後に聞く、この異変‥‥あのお方の仕業か?」


「さあ‥‥自分の目で見れば分かることですわよ『魂魄妖忌』さん?」


女性はそういって裂けた空間に戻って行った。


「‥‥儂が戻れないと知っておるだろ‥‥『八雲紫』‥‥」





















~魔法の森 上空~


「霊夢や魔理沙もこの異変には気づいている筈だ、間に合えば良いんだが‥‥」


雪が積もる森の上を、桜が降って来る方向に飛ばして進む。


「あ、悠治だー!!」


「おっとと、なんだチルノか」


目の前にいきなりチルノが現れたので、急ブレーキをする。

反動で危うく陰陽玉から落ちるとこだった‥‥


「どうしたんだ?こんなところに」


「大ちゃんもルーミアも遊んでくれないんだもん‥‥寒いからいやなんだって」


「まあ‥‥そうだろうな、でも大ちゃんたちが風邪を引いたら嫌だろ?」


チルノは「そっちのほうがいやだ!」と言って強く横に振る。


「チルノは優しいな。それじゃ、俺はこの異変を終わらせに行くから」


「ふーん、ならあたいは他のとろこであそんでこよう!じゃねー」


チルノは手を振りながら去っていく。

俺も手を振り、見送る。


「チルノは楽しそうだけど、こんな異常気象を放っておく訳にはいかないからな」


向きを変え、再び進もうとしたとき、目の前に白い女性が現れた。


「あんたは誰だ?」


「フフ、ただの冬の忘れ物よ‥‥尤も、今年の冬は長いけどね」


女性は静かに笑いながら

、俺を見てくる。


「あんたがこの異変を引き起こしたのか?」


「いいえ違うわ。でも、貴方が冬を終わらせに行くなら貴方を敵と見なすわ」


その言葉でお互いに臨戦態勢に入る。


「私は、レティ・ホワイトロック‥‥冬の妖怪よ」


「俺は、不知火悠治‥‥鳥の言葉を理解する人間さ」


そして、同時に弾幕を放たれた。


「悪いけど、貴方はここで眠ってもらうわよ?寒符『リンガリングコールド』」


「ここで寝ちまったら死ぬのも同然だな‥‥鳥符『エアロバースト』!」


互いの弾幕がぶつかり合い、相殺しあう。


「ちょっとはやるようね」


「まだ、お互いに本気じゃないってことか‥‥それじゃ、久しぶりの本気を出してみるか!!」


弾幕を変幻自在に曲げて攻撃する。以前より操る弾幕の量も、曲げる角度も高くなった。


「くっ‥‥甘く見てたわ‥‥流石、紅霧異変であの悪魔の妹を倒した人間ね」


「フランのことか‥‥別に倒したわけじゃない、家族の絆を守ろうとしただけだ」


「お人好し過ぎると痛い目に遭うわよ?今も私に最低限の攻撃しかしてないじゃない」


「ちっ‥‥ばれたか」


派手に攻撃をしているが、実は殆どがレティの弾幕を消すための攻撃。そこに数発、レティ狙いを混じらせていた。

ばれないと思ったんだけどな‥‥


「そんなんで、本気とは言わせないわよ?本気というのはこう言うことよ!怪符『テーブルターニング』!!」


レティの周りから大量の弾幕をばら蒔かれる。


「こりゃーまずいな‥‥」


「潔く負けを認めなさい!」


「生憎俺は負けず嫌いなんでな‥音符『ソニックバード』!」


自分の周りに弾幕を展開し、一気に飛ばす。


「こんなところで負けるかよ!!」





















~三人称 Side~


~同時刻 博霊神社~


「霊夢‥‥」


「‥‥」


「いい加減に動けよ!!」


魔理沙は炬燵で寛いでいる霊夢を怒鳴るが、霊夢は一向に動こうとしない。


「なあ、これ絶対異変だぜ!?博霊の巫女が動かなくてどうするんだぜ!!」


「嫌よ、外は雪が積もっているしそのうち元通りになるでしょ」


霊夢はそう言いながら炬燵に踞る。


「‥‥霊夢は分からないと思うけど、私には胸騒ぎがするんだぜ‥‥」


「胸騒ぎ?私は寒くて鳥肌は立つけど?」


魔理沙は霊夢に呆れながら、障子を開ける。


「ちょっと寒いじゃない!!」


「外出てみろ、何か気付かないか?」


霊夢は嫌々ながらも外の景色を見る。


「おかしくないか?残冬なら少しは木々に蕾ぐらいあっても良いはずなのに、それがない‥まるで春がないみたいにじゃないか?」


「‥‥‥」


霊夢は小さく笑い魔理沙の顔を見る。


「今回は魔理沙に賛成ね。ほら、出発するわよ」


「了解だぜ!!」


霊夢と魔理沙は異変の準備をしに中に戻って行った。





















~悠治Side~


~再び魔法の森上空~


「はぁ‥はぁ‥あっぶねぇ‥」


「全く‥‥本当にお人好しね」


今俺は落ちるとこだったレティの手を掴んでいる。


「自分が攻撃した敵を普通助けるかしら?」


「こんなところから落ちたら妖怪でも危ねぇだろ‥‥俺は相手を攻撃しても命まで取らねぇ‥俺には人を殺める理由がないし、あってもやらねぇ」


「‥ありがとう、もう大丈夫よ」


レティの手を離して、自分の力で浮く。


「貴方、悠治って言ったかしら?覚えておくわお人好しさん」


「それ定着させようしてるのか‥‥?」


「ふふ、事実じゃない。さてと‥そろそろ冬は終わりそうね、私は春眠の準備でもしましょうかしら」


レティは「また冬に会いましょう」と言ってから一礼をして、俺の前から遠ざかっていた。


「‥‥っ!‥‥やっぱり無理しちゃいけねえよな」


全身に痛みが走り、膝が付きかけるのを堪える。


「弾幕の中に飛び込むなんて馬鹿なことやるよなぁ俺‥‥」


体勢を立て直し、深呼吸をする。

吐いた息が白くなり薄くなって消える。


「はぁ‥‥よし、体は動くしまだまだいけるな」


桜が舞ってくる方向を確認し、俺は陰陽玉を飛ばした。



白岩さんってこんなキャラでしたっけ?

どうもキャラが掴めない‥‥今後も原作と違うところが増える予想‥‥


それでは、誤字などありましたら感想にて。



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