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東方飛翔録  作者: 星屑○
13/28

十三話:友達を守る力を

自分でも何故このような流れになってしまったのか分からない‥‥

だが、私は反省はしていない。


今回は短めです。他は後書きにて‥‥



「うし、こんなもんかな?」


「そろそろ行くのね」


紅魔館で一日泊めてもらい、戻ってきてから俺は荷物を整えた。


「場所は人里を過ぎた辺りだから」


「何でもかんでも頼んじまって悪いな‥」


「あんたが強くなるためでしょ?それに、今後異変の時に戦力になってもらわなきゃね」


「そうだな。そのために修行だからな」


荷物を担いで庭に出る。


「さってと、行きますか!翼符『シルバーウィング』!」


「いつもの陰陽玉は使わないのね?」


「それなりに遠いからな、速度は魔理沙並か少し上ぐらいだし。その分消費は激しいけどな」


背中に生やした翼を一回羽ばたかせて、飛び立つ準備をする。


「それじゃ霊夢、またな」


強く羽ばたいて上空に飛び立つ。





















~人間の里 上空~


「えっと‥人里を超えた先だから‥‥」


人里の上空(正確には少し手前)で方角を確認する。


「妖怪の山は警備が厳重だから無いとして、魔法の森の方だな」


魔法の森を向いて再び進みはじめた。






一方人里では‥‥


「まいどありぃ、しっかし凄い量の食料だね」


「これでもまだ少ない方ですよ。一日持も持ちません‥‥」


「そうかい、そりゃあ大変だなあっはっはっは!」


「それでは‥‥‥ん?なんだろあの鳥みたいなの、人?‥‥あ、そんなこと言ってる場合じゃない、幽々子様が待っているんだった。急がなきゃ」











~魔法の森 入り口~


「さて、こっからどうすっか‥‥正確な場所まで聞いてなかったし‥‥」


スペルを切って考える。


「もう考えるより行動するしかないな」


荷物を担ぎ直し、魔法の森に入ろうとしたとき‥‥


「おーい、悠治君!」


俺を呼ぶ声が聞こえた。声のする方を向くと、一人の男の人がいた。


「ん?あ、霖之助さん!」


森近霖之助、人間と妖怪のハーフで、魔法の森の入り口に佇む店『香霖堂』の店主。幻想郷に流れ着く外の世界の道具などを売買している店だ。

この人の『未知のアイテムの名称と用途がわかる程度の能力』はかなり凄い能力なのだが、どう使うかまでは分からないらしい。でも、大体が外の物だから俺にはあんまり関係がないけどな。


「君がこんなところにいるなんて珍しいね」


「ちょっととある人に会いに行くんすよ」


「それって魔理沙とか?」


「なんで魔理沙が出てくるんだ?俺は修業の為に行くんすよ」


霖之助さんが少し考えたあと、「ちょっと待ってて」と言って店に戻って行った。


「これを持っていくといい」


霖之助さんが俺に見せたのは、一本の刀と数枚のスペルカードだ。


「この刀とスペルカードは?」


「この刀は僕の造ったマジックアイテムなんだ。一見何の変哲もない刀だけど、霊力を込めることが出来て、形状も少しだけ変えることも可能だよ。後、そのスペルカードは僕が使わなくなった奴さ。遠慮せずに持って行ってくれ」


「ありがとうございます!

その刀、俺の持っている陰陽玉みたいだな」


そういって陰陽玉を取り出して、霖之助さんに見せた。


「お、これは‥‥‥間違いない、以前、霊夢にあげた陰陽玉だ」


「もしかして、それ造ったの霖之助さんなんすか?」


「うん、昔の霊夢は飛べなかったからね。でも、すぐ飛べるようになったから使われなかったみたいだけど」


霖之助さんは少し苦笑いをして、刀とスペルカードを渡した。


「それじゃ、此処で道草させるのも君の為にならないね」


「そうっすね、それじゃまた」


霖之助さんから貰った刀とスペルカードを仕舞って、魔法の森へ足を進めた。






「やはり少し似ているよ君たちは‥‥自分の弱さを努力でカバーしているところとかね」


そう呟いて、霖之助は店の中に戻っていった。





















~魔法の森 南西~


「‥‥おい、こっちで良いのか?」


『はい、こっちの方で合っている筈です』


一羽の妖鳥が木々に飛び移りながら案内をしていく。

何故、案内をしてもらっているかというと‥‥





~約一時間前~


森に入って数分。


「うん‥‥迷ったな‥‥そりゃ場所がわからなきゃ迷うわな‥‥」


このままでは拉致が空かないと思ったので、能力で辺りの鳥たちを呼び(主に妖鳥)、俺の探している人物の特徴を話した。

此処で暮らしている分土地勘はあるよな。


「‥‥てな感じの人物なんだけど知っているか?」


『う~ん‥そんなひと居たかな?』


『私たちもそんな人見た覚えはないなぁ‥』


「そうか、この森に居る筈なんだけどな」


どうやら此処の住人でも知らないようだ。諦めて足を進めようとしたとき‥‥


『あ、僕その人知ってる!!』


「本当か!?」


『うん!ついて来て!』






「‥‥で、それからかなり経ったんだが‥‥本当に居たのか?」


『本当だよ!僕、この目で見たもん!』


この妖鳥(因みに雌な)なんで一人称が僕なんだろうか‥‥というか信じて良いものなのか‥‥

そんなことを心の中で愚痴りながら付いていくと、小川のある開けた場所に出た。


『ほら、あそこに居るよ』


妖鳥が見ている方向を見ると、座禅を組んでいる一人の老人が居た(後ろ姿でよく分からないが、白髪が生えているし老人だろう)。


『それじゃ、僕はこの辺で。切られないようにね~』


「切られないようにって何!」


俺の言葉を聞く前に妖鳥は飛んで行ってしまった。


さっきの妖鳥の言葉が気になりつつも、俺は座禅を組んでいる老人に近付いた。


「あ、あの‥‥」


反応が全くない‥‥


「俺、博霊神社から来た不知火悠治って言うんですけど、霊夢に言われて貴方を探しに来たんですけど‥‥」


根気強く話し掛けたが、それでも反応がない‥‥人違いだと思い、そこを立ち去ろうとしたとき‥‥



ヒュンッ



「!?」


突然、老人が刀を振ってきた。

それを紙一重で避わす。


「ほぅ、儂の一撃を避わしおったか」


「いきなり何すんだ!」


構えて攻撃体制に入る。


「そんなに警戒するでない。儂はお主を試したかったのだ」


「た、試す?‥‥」


目の前の爺さんは刀を仕舞い、俺に質問してきた。


「何故、此処に来た?」


「はあ?」


「何故、儂のところに来たと言っておるのだ」


「それは、俺が強くなりたいから‥‥仲間を守る強さが欲しいから、修業に来たんだ‥」


爺さんは俺を不思議そうに見てきた。


「自分の為、ではないのか?」


「自分の為でもある。でも仲間を‥‥友達を守る強さのほうが必要だ」


「はっはっはっは!!」


爺さんはいきなり笑いだした。


「いや、すまない‥やはりお主は霊夢殿が言っていた通りの人物じゃの。良いだろう、儂が鍛えてやろう」


「本当か!?いや本当ですか!?」


「うむ。儂に二言はないぞ?」


「宜しくお願いします!!」


俺はこの人のもとで修業することになった。



はい。何故か修業することになりました。

それと霖之助が自分のスペルカードをあげたのかと言うと、霖之助は弾幕勝負をしない=スペルカードを使っていない。ということはスペルカードは白紙。

という自分の勝手な考えです‥はい‥‥


誤字などありましたら感想にてお願いします。



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