一話:不思議な三枚のカード
初めまして、星屑○です。
初投稿作品ですので下手かも知れませんが、良ければ見ていって下さい。
俺は不知火 悠治。
普通の高校通う普通の高校生だ。
俺は今、学校が終わり、何もすることもなく家に帰っているところだ。
さっき普通の高校生と言ったが‥‥
一つだけ俺には他の人とは違うとこがある。
それは‥‥
「最近はうちらにとって住みづらい町になったわねえ」
「そうねぇ、ビルとか多くなって自然が無くなってきたわね」
周りから話し声が聞こえる。ただし、会話しているのは「人間」ではない。
会話しているのは電線に止まっている2羽の「烏」である。
そう、俺は鳥達の言葉が分かるのだ。何故言葉が分かるのかは俺でも分からない。昔からそうなのだから仕方ない。
「あらゆうちゃん、いま帰り?」
会話してた一人(性格には一匹だな)が俺に話し掛けてきた。
「ゆうちゃん言うな‥‥あと、俺に話し掛けるな。後、周りから変な目で見られるだろ。‥‥ったく」
俺はそう烏に言って、溜め息ついてから再び帰路についた。
「ただいまーっと」
玄関の扉を開き、家の中に入る。妙に静かなのが気になり台所に入った。
「あれ?誰もいないのか」
いつもならこの時間には親がいるはずだが、今日に限っていなかった。
「ん~‥まあいっか、すぐ帰って来るだろうし」
俺は別に気にかけずに、そのまま自分の部屋に向かった。
ドサァ‥‥
部屋に入ったと同時に、鞄を投げ捨てベッドに倒れ込んだ。
「ハア~‥‥にしても俺にはこんな能力があるんだろ。つうか、なんで鳥だけ?それだったら、他の動物の言葉も分かればいいのに」
俺のこの変な能力は鳥だけであって、他の動物の言葉は分からないのだ。
仰向けになりながら愚痴っていると、机のほうで何かが光った。
「ん?なんだ?」
俺は机向かうと何も描かれてない真っ白な3枚のカードが小さく光っていた。
「何だこれ‥トランプかなんかのカードか?ていうか、なんで光ってんだ‥‥マジック用のやつか?」
疑問に思いながらも、そのカードを手に取った。
その時‥‥
「うわ!?なんだこれ」
カードが急に強く光りはじめた。
目をつぶる程度の光ではなかったが、それより驚いたことが、真っ白だったカードに文字が浮かび上がった。
「なんだよこれ!」
「やっぱり私の見込み通りね」
「!?、誰だ!」
急に後ろから女性の声が聞こえた。
今、家には俺だけのはずなのに、親の声にしては若い気がする。
俺は、声が聞こえる方向をを向いた。
そこには、目の前の空間が割れて、そこから髪の長い金髪の女性が、扇子で口を隠して上半身だけ出していた。
「え?‥‥え!?どうゆうことだよ?」
「まあまあ、慌てないで落ち着きなさい」
「落ち着いていられるか!人が、変なとこから人が、空間が‥‥」
「だから落ち着きなさい」
「あ、あぁ‥‥分かった」
混乱している頭を整理しながら、彼女の言葉に従った。
(従わないといけないって本能がそう言ってる‥‥)
「何か言ったかしら?」
「いや、何も‥‥(読心術でも使えるのか‥‥?)」
「さて、本題に移りましょうか、不知火悠治君?」
「へ?なんで俺の名前を?」
見てくださった皆さん、有難うございます。
今後も投稿していきますので、よろしくお願いします。