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『異世界議員はつらいよ』  作者: カリア
第2部《改革の壁編〜副魔王省と予算バトル〜》
21/23

第11話「残業美談バスターズ!帰宅時間は譲れない」

異世界・王都グランドキャッスル。

俺たちは王宮謁見の間に呼ばれていた。


「まさか王族から呼び出されるとはな……」


俺の顔はすでに疲労困憊だった。


リエルは笑顔で説明する。


「本日の対戦相手は“王族美談政策局”♡

“国王陛下の長時間労働美談”を盾に、残業ゼロ政策を潰しにきました♡」



壇上に現れたのは、王族美談局筆頭──

ロイヤル=アマガミ=セブンス王子。


「庶民よ、国は犠牲の上に成り立つ!国王自らが残業100時間超!美談だろう!!」


後ろの壁には「24時間働く国王伝説」と刻まれた巨大肖像画。


俺、思わず頭を抱えた。



クラリスが冷静に資料を開く。


「王族美談政策──裏では“長時間働けば偉い”という文化を捏造し、全労働者を過労死路線に導いているわ」


ミャウルが一句。


「偉いより

帰るほうが

家族笑顔」



討論開始!!


王子「努力こそ尊い!汗こそ国の礎!」


俺「働いた時間じゃなく成果が価値だ!」


クラリス「労働時間と国家成長率は相関しないと証明済み!」


王子「国王の残業は国家の誇り!」


俺「国民の帰宅は国家の未来だ!!」



俺は叫ぶ。


「発動──【国民幸福可視化魔法・ノー残業版】!」


空に浮かぶ国民の声──


《国王も帰って寝ろ》《美談で過労させるな》《子供と夕飯を食わせてくれ》



王子「ぬぅぅ……!だが国王は誇り高く戦い続けるのだ!」


リエル「ちなみに本日の国王陛下、定時で帰宅して趣味の“釣り”をしてますわ♡」



王子「ギャフン!!!」



俺は断言した。


「この国の労働文化、美談じゃなく“健康と家族”を守るものに変える!」


王子撃沈──残業ゼロ党、また勝利!



リエル「次回は“異世界選挙制度”の“選挙カー爆破案件”ですわ♡」


俺「どこまでも爆発だな……異世界!」



次回、「第12話:選挙カー爆破大作戦!静かな選挙を取り戻せ!」へ続く!

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