第10話「財閥クラッシュ!残業ゼロか、経済崩壊か」
異世界中央財閥都市・ギンコタウン。
俺は巨大高層ビル群の前で、深いため息をついた。
「リエル、今回の敵、どれくらいヤバい?」
「異世界最大の財閥《ゴールデン財閥》ですわ♡総資産50兆ズリ、GDPの3割を握ってます♡」
「おまけに残業ゼロ反対ロビー活動の親玉……」
クラリスが横で冷たく呟く。
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財閥側代表:CEO アルティオ=ゴールデン 登場!
漆黒スーツ、金色の時計、札束で折ったポケットチーフ。
異世界最大の権力者は、余裕たっぷりに言い放った。
「残業ゼロ?馬鹿げている。
労働者は資源だ。時間を搾り取って初めて経済は回るのだよ」
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俺の背筋に怒りが走る。
「俺たちの政策は“時間の尊厳”を守るためのものだ!
人は労働マシンじゃねえ!!」
クラリス「データでも明らか。“労働生産性”は過労国ほど下がる」
ミャウルが一言。
「資源より
人の心が
経済だ」
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討論バトル開始!
CEO「労働時間削減は経済成長を止める毒!」
俺「短時間労働でも成果を出すのが文明の進歩だ!」
クラリス「賃金未払い・残業代カット、全部お前らの仕業!」
CEO「経済は勝者が決めるもの!!」
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俺「発動──【働く人の幸福率可視化魔法】!」
ズバァァァン!!
巨大なグラフと笑顔の家族映像が天を覆う。
《労働時間短縮→幸福度+35%》《自殺率▲40%》《出生率+20%》
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CEOが吠える。
「人々は贅沢を求める!時間だけじゃ飢えるのだ!」
俺「じゃあ言うぞ──
“時間がないと金も使えねぇ!!”」
ズドォォォォォン!!!
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発動【消費活性化討論・帰宅と消費の幸福連鎖】!
議場中が“帰宅後の消費パターン”で埋まり、CEOの札束防御魔法を貫く。
CEO「ぐぬぬ……金の流れが逆流……!」
ミャウルが最後の一句。
「金よりも
定時がくれる
笑顔かな」
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討論終了!勝者・残業ゼロ党!
財閥の圧力にも負けず、“帰宅時間”はまた守られた!
リエル「次回は“王族絡みの残業美談爆破案件”ですわ♡」
俺「美談すら爆破対象って、異世界終わってる……!」
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次回、「第11話:残業美談バスターズ!帰宅時間は譲れない」へ続く!




