第9話「地方議会の焼きそば券地獄!現地調査は爆発案件」
俺たちは、異世界地方都市──ナマラシティにやって来た。
「シン様♡この地方議会、焼きそば券交付率が300%オーバーですわ♡」
「何それ!?実在する焼きそば券より多いの!?」
リエルの手元の魔法パッドには驚愕のグラフが表示されていた。
《交付枚数:人口の3倍》《用途:謎の“焼きそば活性化プロジェクト”》
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クラリスがメガネをキラリと光らせる。
「ここ、地方議会の汚職温床ね。今日は現地討論。私たち、突撃よ」
「了解!」
俺とミャウルも拳を握りしめた。
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現地議会には、地方議長──
マッシー・トンデン=ヤキソバーラが鎮座していた。
白スーツ、焼きそば色のネクタイ、背景には“焼きそば券最高”の横断幕。
「よく来たな、残業ゼロ党の小僧ども。我がナマラシティの焼きそば経済は不滅だ!」
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討論開始!
マッシー議長「焼きそば券こそ地元の誇り!焼きそば祭り経済、年200億ズリ!」
俺「じゃあ聞くが!地元の定時帰宅率、いくつだ!」
クラリス「昨年度調査結果、残業月80時間オーバーが全体の65%!」
観客どよめき。
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マッシー「それでも!焼きそばの売上が市を救う!」
ミャウルが一句。
「売上と
引き換え失う
笑顔かな」
リエル「国民の声を拾いますわ♡【生活の質調査魔法】!」
魔法スクリーンに市民の声:
《焼きそば券もらっても時間がない》《祭りは楽しいけど育児しんどい》《市役所が一番残業ヤバい》
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マッシー議長「う、うぬぬ……だが我が市の活性化には……」
俺「活性化するなら、“帰宅時間”だろうがァァァ!!!」
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発動──【地方改革魔法・家族団欒MAXエディション】!!!
ズバァァァァン!!
地方住民が笑顔で家族と過ごす幻影が議場を包み込む。
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議長「焼きそば券は……終わりなのか……」
クラリス「焼きそばはお昼に食べて、夜は家族と晩ごはん。それが理想よ」
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こうして、地方議会の焼きそば券地獄にも改革の風が吹いた。
だがリエルが言う。
「次回は“異世界財閥”の討論ですわ♡桁が違います♡」
俺「異世界の闇、終わりが見えねえぇぇぇ!!」
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次回、「第10話:財閥クラッシュ!残業ゼロか、経済崩壊か」へ続く!




