第8話「魔王党残党再襲来!全員ノー残業で倒します」
異世界議会・議事堂広場。
俺は今日も残業したくない気持ちだけで立っていた。
「……政権交代から半年経ったはずなのに、なんでまた“魔王党”の幟が立ってんだよ」
リエルが涼しい顔で説明する。
「はい♡ 魔王党残党の皆様、昨夜“焼きそば券互助会”を結成し、政界復帰しました♡」
「どんだけ焼きそば券万能なんだよこの国!!!」
魔王党残党代表──“ブラッケン・ダークネス卿”登場。
肩には悪魔的な焼きそば券発券機。
「徹夜と無限残業こそ、この国の真の支配システムだ!」
「よくそんな堂々としたクソ理論が吐けたな!」
俺、シン=カグラ、定時帰宅派の希望として立ち上がる!
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対戦カード発表!
•【残業ゼロ党】VS【魔王党残党・焼きそば券互助会】
•討論ルール:討論失敗すると発券機が暴走して議事堂が爆発
リエルが楽しそうにマイクを振る。
「はい♡本日の爆発確率、98%です♡」
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ブラッケン卿、初手から全力!
「第一論点──“残業が多いほど経済成長する法則”だ!」
彼の背後に巨大なグラフが浮かぶ。グラフの右肩上がりの線には“ブラック労働でGDP爆上げ♡”の文字。
クラリスがすかさずツッコミ。
「そのグラフ、縦軸“魔王党の裏金増加率”よね。
経済成長じゃなく、腐敗成長じゃないの」
ミャウルが詠む。
「数字より
現場の声が
真実だ」
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俺は拳を掲げる。
「発動──【国民生活リアルグラフ・討論魔法】!」
ズバァァァン!!
空中に“労働時間と幸福度”の反比例グラフが現れる。
《労働時間増→幸福度ガタ落ち》
国民アンケートの声も響く。
《残業で家庭崩壊しました》《子供の顔を1週間見てません》《休ませろォォォ!》
ブラッケン卿「ぐぬぬ……!」
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ブラッケン卿、第二の攻撃。
「第二論点──焼きそば券経済圏の必要性!!」
焼きそば券が無限ループで空中を舞う!
「焼きそば券が消えれば、地元経済が崩壊するのだ!!」
クラリスがキレッキレの指摘。
「今年度のデータ。焼きそば券経済圏は“役所周辺”だけで回っていて、国民の8割が“損してる”わよ」
ミャウルが追加詠唱。
「焼きそばで
幸せ買えず
胃もたれた」
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俺は叫ぶ。
「発動──【生活の質最大化爆裂討論】!!」
巨大な“家族団欒ホログラム”が議場に現れる。
映像:父親が定時で帰宅、家族で夕飯、子供が笑う。
「これが俺たちの目指す世界だ!!」
国民の生の声:
《焼きそば券いらねぇ》《家族で晩飯食わせろ》《時間を返せ》
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ブラッケン卿の黒オーラがグラグラと揺れる。
「なぜだ……焼きそば券こそ正義のはず……!!」
俺は最後の一撃!
「帰宅革命──ファイナル・ノー残業インフィニティブレイク!!!」
ドカァァァァァン!!!
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闇焼きそば券爆発、魔王党残党、討論敗北!
ブラッケン卿は議事堂の外まで吹っ飛んだ。
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リエルが拍手しながら締める。
「残業ゼロ党、魔王党残党の討論バトル完全勝利♡」
俺は静かに拳を握る。
「一歩ずつだ……でも、俺たちは絶対定時で帰る!」
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次回、「第9話:地方議会の焼きそば券地獄!現地調査は爆発案件」へ続く!




