表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異世界議員はつらいよ』  作者: カリア
第2部《改革の壁編〜副魔王省と予算バトル〜》
18/23

第8話「魔王党残党再襲来!全員ノー残業で倒します」

異世界議会・議事堂広場。

俺は今日も残業したくない気持ちだけで立っていた。


「……政権交代から半年経ったはずなのに、なんでまた“魔王党”の幟が立ってんだよ」


リエルが涼しい顔で説明する。


「はい♡ 魔王党残党の皆様、昨夜“焼きそば券互助会”を結成し、政界復帰しました♡」


「どんだけ焼きそば券万能なんだよこの国!!!」


魔王党残党代表──“ブラッケン・ダークネス卿”登場。


肩には悪魔的な焼きそば券発券機。


「徹夜と無限残業こそ、この国の真の支配システムだ!」


「よくそんな堂々としたクソ理論が吐けたな!」


俺、シン=カグラ、定時帰宅派の希望として立ち上がる!



 対戦カード発表!

•【残業ゼロ党】VS【魔王党残党・焼きそば券互助会】

•討論ルール:討論失敗すると発券機が暴走して議事堂が爆発


リエルが楽しそうにマイクを振る。


「はい♡本日の爆発確率、98%です♡」



ブラッケン卿、初手から全力!


「第一論点──“残業が多いほど経済成長する法則”だ!」


彼の背後に巨大なグラフが浮かぶ。グラフの右肩上がりの線には“ブラック労働でGDP爆上げ♡”の文字。


クラリスがすかさずツッコミ。


「そのグラフ、縦軸“魔王党の裏金増加率”よね。

経済成長じゃなく、腐敗成長じゃないの」


ミャウルが詠む。


「数字より

現場の声が

真実だ」



俺は拳を掲げる。


「発動──【国民生活リアルグラフ・討論魔法】!」


ズバァァァン!!

空中に“労働時間と幸福度”の反比例グラフが現れる。


《労働時間増→幸福度ガタ落ち》


国民アンケートの声も響く。


《残業で家庭崩壊しました》《子供の顔を1週間見てません》《休ませろォォォ!》


ブラッケン卿「ぐぬぬ……!」



ブラッケン卿、第二の攻撃。


「第二論点──焼きそば券経済圏の必要性!!」


焼きそば券が無限ループで空中を舞う!


「焼きそば券が消えれば、地元経済が崩壊するのだ!!」


クラリスがキレッキレの指摘。


「今年度のデータ。焼きそば券経済圏は“役所周辺”だけで回っていて、国民の8割が“損してる”わよ」


ミャウルが追加詠唱。


「焼きそばで

幸せ買えず

胃もたれた」



俺は叫ぶ。


「発動──【生活の質最大化爆裂討論】!!」


巨大な“家族団欒ホログラム”が議場に現れる。


映像:父親が定時で帰宅、家族で夕飯、子供が笑う。


「これが俺たちの目指す世界だ!!」


国民の生の声:


《焼きそば券いらねぇ》《家族で晩飯食わせろ》《時間を返せ》



ブラッケン卿の黒オーラがグラグラと揺れる。


「なぜだ……焼きそば券こそ正義のはず……!!」


俺は最後の一撃!


「帰宅革命──ファイナル・ノー残業インフィニティブレイク!!!」


ドカァァァァァン!!!



闇焼きそば券爆発、魔王党残党、討論敗北!


ブラッケン卿は議事堂の外まで吹っ飛んだ。



リエルが拍手しながら締める。


「残業ゼロ党、魔王党残党の討論バトル完全勝利♡」


俺は静かに拳を握る。


「一歩ずつだ……でも、俺たちは絶対定時で帰る!」



次回、「第9話:地方議会の焼きそば券地獄!現地調査は爆発案件」へ続く!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ