82 食いしんぼうなエルフ兄弟!
「え?は?」
混乱してるのは私だけではないようでみんなも、固まっている。
それに比べてエリさんは嬉しそうにして、エル君は苦笑い。
うん!!意味不明!!とりあえず、今までの事を組み立てると・・
「えっとー?つまり?魔法武術大会の後に出てきたゴーレムがエリさんの作ったものだと?」
私は恐る恐るそう言った。
「うむ!その通りだ!さすがさおだな!!まあ!あのゴーレムは全力ではないがな!!」
はあ!?何言ってんの!?
こちとら、あの後会場の修理やら事情聴取やらでめちゃくちゃ大変だったんですけど!?
それを貴方がやったと??
「ふぅ、とりあえず兵隊に突き出していい?」
「「「意義無し。」」」
私の言葉にホシ、リン、雷溂が冷たくそう言った。
「なっ!なぜだ!?」
「そりゃそうでしょ!!ゴーレムを学園で暴れさせたんだから!!幸い怪我人が出なかったけど、危うく大惨事になるところだったんだから!!」
本当に巨大なゴーレムが建物を壊して会場は超絶パニックだったんだから!
ルイ達が収めてくれたから何もなかったとはいえ、
ちゃんと責任はとってもらわないと!!
「あっあれは!魔王の腹心の奴に命令されたからでー」
エリさんは少し焦ったようにそう言い訳を言った。
いや、流石に無理があるでしょ。
エリさん命令を聞くタイプじゃないし。
でも、証拠ないしなー!うーん。あ!
「エールーくーん!」
私はニヤリと笑いエルくんの方をみた。
「なっなんでしょう。」
エル君は私の言葉に緊張しながら答えてくれた。
「いやさーエリさんが本当に命令されたのかなーって?」
「えーとーそれはー」
私の言葉に目を逸らすエルくん。
わっかりやす!多分これは、エリさんに口止めされてるな!なら!!
「本当のこと教えてくらたら、ルイが作った新しい料理の唐揚げたっくさん食べさせてあげる!!」
私はエル君にそう甘い誘惑を言った。
まあ、もちろん本当の事を言ったら食べさせてあげるつもりだ。
「かっ唐揚げ!?」
エル君は目をキラキラさせて食いついた。
「む!!エルよ!ずるいぞ!!」
エリさんは羨ましそうにそう言った。
本当この兄弟は食にはちょろいな。
まあ!ありがたいけどね!!
私は心の中で勝ちを確信した。
「っ、さお様!一つ約束してください。」
エル君が突然真剣な顔で、話しかけてきた。
?どうかしたのだろうか?
「ん?なに?」
「お願いします!姉様の事をどうか、兵隊様には引き渡さないでください!!」
エル君はそう言って深々と頭を下げてきた。
「?そんなの冗談に決まってんじゃん!確かにエリさんは皆んなを危険にさらしたけど、友達を兵隊に突き出すわけないでしょ!?もちろん、責任は取ってもらうけどね!!」
私はエル君にそう明るく言った。
「とっ友達・・」
エリさんが何か言ったが聞き取れなかったな。
まあ、確かに罪を償うことは大切だけど、兵隊に突き出すのはまた違う。日本の警察とかならまだしも、エリさんのような魔王軍をどうするかわかったものではない。そんなところに連れて行くわけにはいかないのだ!!
まあ、エリさんならゴリ押しで逃げそうだけど!!
私がそんな事を考えていると安心したのかエル君が話し始めた。
「!そうですか。ありがとうございます!!
そうです!姉様から直々にゴーレムを出すと言っていました!!」
エル君の迷いはどこにいったのか簡単に話した。
「な!!それは秘密の約束ではないか!!」
エリさんは急に焦ったようにそう言った。
「すみません、姉様唐揚げがかかっているので。」
やっぱりチョロすぎだろ。




