5 グリフォンを飼いたい!
「「生まれた!」」
「凄いや、僕魔物が生まれるところ初めて見た」
どうやらドラゴンではなかった様だ。
ルイも嬉しそうに、している。
ちなみに私も初めて見た。
「グリフォンって思ったより温厚なんだね。」
私が戦ったグリフォンは温厚じゃなかったけどね。
でも確かに大人しいな。
これなら、心配性なお父さんとお母さんでも・・
「このグリフォンなら飼えないかな?」
「どうだろう?父さんと母さんに聞かないと・・」
「じゃ聞いてみよう!」
「えっ?ほんとに飼う気?」
「もちろん!さあ行くよ。」
ルイを引きずって親の元に行った。
「ダメだ!」
「いいじゃん!こんなに可愛いグリフォンなんて、
中々いないよ?しかもこんなに大人しい。」
「いや暴れたらどうするんだ!?」
「いや、グリフォンだよ!?大丈夫だよ!」
「えっ?グリフォンはDランクだぞ?」
「えっ?そうだけど?
Dランクぐらいならお父さんも余裕でしょ?」
「・・・・もういい、暴れたらおまえが何とか
しろよ?」
お父さんがそう言ってくれた。
「正気?あの子、Dランクの恐ろしさもわかって
いないみたいだけど!?」
「いやこのまま続けても、負けそうだったし、
それにもしかしたら本当に勝てるのかもしれない」
お父さんとお母さんが何か話しているが小さくて聞き取れない。
「あっ、卵焼き作るんだった!」
「そうだ!父さん、姉さん一人でグリフォン
倒したらしいよ!?」
「な?」
「・・・」
私はDランクという物が、実は結構世間的には
恐れられている事を知らなかった。