4 料理をしてみよう -1
大体7年後~
試験まであと1日、お母さんが言うには、
試験は10年に一度だけという。中々少ない、しかも、
受けられる年齢は10歳から15歳までらしい。
私はなんとかいけるけど、
ほとんどの人、いけ無さそう。
まあいいや。試験のために、魔法は少し増えたし。魔物と戦ったり、剣も少し覚えたんだよね。
レベルもだいぶ上がったと思うんだよね!
久しぶりにステータスを見ようかな?
オープン
名前 さお
年齢 11歳
レベル 20
性別 女
得意な魔法のタイプ 草、水
覚えている魔法
炎タイプ★2
風タイプ★2
水タイプ★5 水タイプ★4 水タイプ★3 水タイプ★2
草タイプ★6 草タイプ★4 草タイプ★2
特殊魔法 物質加工 鑑定
お!レベル10あがってる!
これなら、試験、合格できるかも。
となると問題は、12年間(大体)
我慢してきたけど、明日は試験、その前に・・
美味しい物を食べたい!
そう何を隠そうこの世界、料理がないのだ!
勿論ご飯は食べている。食べてはいるが、
食材そのままというか何というか、
そりゃあ、焼くとか切るとか味付けぐらいは、するけど、
日本の料理に慣れた私には我慢できない。
と言うことで何か作ろうと思う。
まあ得意ではないが苦手でもない。
簡単なのなら作れる、・・と思う。
ただ、この世界に加工してある食材はないから、
前世で簡単だった物も、例えばみそ汁とか、
みそから作るのは時間もかかるし、大変。
だから、食材をそのまま使う料理がいい。うーん
あっそうだ!卵焼きなら簡単だし
卵ならこの世界にもある!
じゃあ早速、卵を取りに行こう。
買ってもいいけど、やっぱ新鮮なのがいいよね。
卵をうむ鳥はこの辺に結構いるけど、
食用にされているのは、グリフォンかな。
肉もおいしいし、決まりかな。
って事でグリフォンの卵、探しにレッツゴー!
30分後
うーんグリフォンはいるけど巣がない、
つまり卵がない。
その時ドラゴンの鳴き声が聞こえた。
ドラゴン!?そういえばこの辺ドラゴンが
住み着いてるんだっけ?
そこには、ドラゴンの巣を襲ってるでっかい
グリフォンがいた。
凶暴なグリフォンだなー
・・・えっ?ちょっと待て。
グリフォンよりドラゴンの方がランクが上なはず。
あっ、確かここの主は、グリフォンだった。
これは主か?それならランクはBぐらい、
あれ?でもドラゴンはAクラスはあるけど、
ドラゴンが押されてる?
あそこにドラゴンの巣があるな、
もしかして、生まれたてか?
あっ!ドラゴンの巣にある卵って
グリフォンのじゃん。
ドラゴンが持って行ったのかな?
そりゃあ怒るわな。
まあ好都合、これでもう探す必要がなくなった。
後はあの二体をどうするか、
Aランクぐらいなら普通に戦っても、余裕だが、
新しか覚えた魔法を使いたいんだよね。
これまでにいくつかの魔法は使ってみたが、
この水タイプ★5ってやつを使ってみたいんだよね。
「てい」
私は水タイプ★5をつかった。
その瞬間、ドラゴンとグリフォンを包むように水の玉が出た。
魔法を使うと魔力が減る。
だから覚悟してたが、少し疲れるぐらいかな。
物質加工に比べれば全然だな。
ただ、ダメージは入ってなさそうだけど、
拘束する魔法なのかな?
とりあえず切ってみるか。
剣を握ったその時、水の玉が破裂した。
中にいたドラゴンやグリフォンも巻き添えにして。
・・・グロイ。
普通に強いけど、素材取りには向かないかな。
グリフォンの卵が5個、って事で目標達成かな。
じゃあ帰ろう!
・・・どうしよう、この量を持ち帰るのは無理そう。
グリフォンの卵って、まじで、デカい。
私はアイテムボックス持ってないし、どうしよう。
そう言えば、家にある本に転移魔法の
やり方があった。やってみようかな。
10分後〜
これでよし。確かここに魔力を注いだらいいはず。
魔力を注ぐと家の前に卵と一緒にいた。
すごい!魔力は、まあ近いからそんなに
取られてないかな。
「姉さんおかえり」
弟のルイが出迎えてくれた。ルイも、もう10歳か。
「今のもしかして転移魔法!?すごいや転移魔法
なんて、父さんも使・・・その卵、何?」
「ああちょと卵が食べたくなったから」
「買えばいいのに。ってことはグリフォン
倒したの!?すごいね魔物ランクDはあるよ!」
まあ、ドラゴンを追い詰めていた主グリフォンだけどね。
「ずっと気になっていたんけど、一つ大きいのない?」
指の先を見ると確かに大きな、卵があった。
「ほんとだ!ドラゴンの卵かな?」
私はそうつぶやいた。
「えっ?」
聞こえた!?結構小声だったんだけど。
「なんでもない。
でも卵を取った時こんなのあったかな?」
その時大きな卵にヒビが入った。
「姉さん、もしかしてこれ生まれるんじゃない?」
え!いや、まさか。
二人が混乱している中、卵のヒビはどんどん割れて
ついに!
「バキ、」
カラが割れて中からグリフォンの
赤ちゃんが出てきた。
「グゥー?」