3 父からの試練
「・・ならこの岩を壊せたら、試験に受けることを許そう」
お父さんに言われた岩を見ると家ぐらいの大きさの岩があった。
でか!こんなのうちの庭にあったけ!?
このぐらいなら余裕だけど。
お父さん!いくらなんでも舐めすぎだよ!
ただの岩に結界貼ってあるだけじゃん!
しかも、この結界しょぼい!
もちろん前世の力では無理だけど、
魔法使ったら余裕だよ!
だが、こっちとしては、好都合!
あまり無理難題を持ってこられても困るからね。
ちなみにこの世界の魔法は、呪文もなく名前もない、
そして、覚えた魔法は、ステータスで見れる。
名前はないけどね。私のステータスは・・・
名前 さお
年齢 5歳
レベル 10
性別 女
得意な魔法のタイプ 草、水
覚えている魔法 炎タイプ★2
水タイプ★5 水タイプ★3 水タイプ★2
草タイプ★4 草タイプ★2
特殊魔法 物質加工 鑑定
と言う感じでステータスには個人情報盛りだくさん!
だが見れるのは自分のだけ、
私は鑑定があるから他の人のも見れるけどね。
ちょっと余裕目に見てこの★3の水タイプの魔法を使おう。
「えい!」
その瞬間水の玉が出て、結界ごと岩を貫いた。
「噓だろ!?」
一応貫いてるけど、これって壊したことになるよね?
「何!?」
「どうしたのー」
壊れた音を聞きつけてか知らないけど、お母さんと可愛らしい声で来た2歳離れた弟のルイが家から出てきた。
ちなみにルイのステータスはこんな感じ。
名前 ルイ
年齢 3歳
レベル1
性別 男
得意な魔法のタイプ 風 草
覚えている魔法 風タイプ★1 草タイプ★1
特殊魔法 アイテムボックス
って感じ。まだレベルは低いし魔法も★1しかない、
でもルイは3歳私は14+5歳つまり精神的には19歳。
16歳差もある。しかも私はこのゲームをやりこんでいる。正直スタートラインが違いすぎる。
だが、ルイはまだまだこれからだ!
それと、アイテムボックスは羨ましい。
「この岩壊したから上級学園の試験受けていいよね?」
「・・・分かった」
「正気!?」
「ああ、オレが全力で張った結界が貼ってある岩を壊した。」
お父さんの言葉にお母さんはびっくりしてるけど、
私はただ大きい初期結界が貼ってある、岩を壊しただけだ。
夫婦揃って私のことなめすぎ!
それと、お父さん。この結界が全力は冗談きつい。
「・・分かったわ。でも試験は7年後よ。」
よし!一応、親の許可は下りた。
後は7年後の試験に備えるだけだ。