ep4「戦闘!陰野くん!②」
相手のバットを奪うという勝利への道を見つけた陰野。その作戦は成功するのか。
「相手にはこちらの位置は分からないから隙を突けばバットを奪えるかも....!」
「よし...せいっ!」
陰野は吉原の手に飛びかかった。が
「うぁ!なっなんだ?!やめろ!」
吉原はバットをがむしゃらに振り回した。
偶然それは陰野の腹に強く当たった。
「ガッ...!!!]
「痛ったあ....!」
陰野はその場に倒れ込んでしまった。
「な、なんだ!今どこに当たったんだ!?」
吉原は困惑している。
「も、もしやつが姿を消していたとして、適当に振り回せばどこかで当たるかも!」
(くっ、今バットで殴られたらまずい。幸い動けるようになってきた。)
その時陰野はひらめいた。
(も、もしかしてスイッチをつかえば!)
陰野は吉原の少し前に立ち”スイッチを押した”。
すると今までこちらを認識できてなかった吉原はこっちを直ぐに見た。
「そこに居たか!オラァァ!」
ヒュンッ ゴンッッ
吉原が思いきり振ったバットを陰野は横によけてすかさずスイッチをまた押して
床にたたきつけたバットを持っている手を思いっきり蹴りつけた。
ガラン
バットが落ちる。陰野はそれを手に取った。
「あ、あれ?僕のバットはどこに行ったんだ?」
困惑している吉原の後ろに回り込んだ陰野はバットを振り上げた。
手はすこし震えている。
「ごめんなさい...!」
そう呟きながら陰野はバットを振りかざした。
それはガンッッと音を立てて頭に当たった。
「うぁ..!いったいよぉ....」
覚悟を決めた陰野はもういちどバットを振り上げた。
しかし陰野の手には”バットはなかった”。
代わりに吉原の手にはバットが握られていた。
「な、なんで」
逃げようとしたその瞬間ヒュッと音がして足にバットが当たった。
「ウグァ!!」
陰野はまたしても倒れこんだ。
「足が..!
骨は折れてないようだが陰野の動きは鈍くなった。
「俺の能力はバットを出し入れできる能力だ....!ハァ...!お前がバットを奪った事に気づき一回
”しまった”んだ...。」
「そしてもう一回出してお前にバットは直撃した。」
「おまえが姿が見えなくなる能力だとしたも、バットの直撃で動きにくくなってるはずだ...!」
「ここらを適当に振り回せばお前に当たるかもなぁーーー!!!」
(それはまずい....!クソッどうすればいいんだ...........)
次回「戦闘!陰野君!③」