ep2「自分のスイッチ」
「ひゃ、100億だってぇ?」
先生はその金額に驚いている。
当然陰野もその金額に驚いてはいるが、さらに驚くべき事があった。
「スイッチをもらえる?そして元の生活?つまりは今からは元の生活ではないと言うことか?
ここで生活しなきゃいけないのか?」
「た、確かに。そりゃそうだ。まだスイッチがどんなモノかも分かっていないし、
しかも戦いって死ぬってこと?!」
その疑問に答えてくれる人はいないが「機械」はいた。
ウィーン..ガチャ
一人一人の元に人型のロボット?が近づいてきて全員を拘束して何かをかぶせられた俺たちは
抵抗する間もなく倒れ込んだ。
リリーが「ソレデハ皆さん。死なないようにね!」と言ってた様な気もするが
もうそんなことを考える前に全員気を失っていた。
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気がつくとそこは最初に運ばれた場所に似ている部屋だった。
ベット、机、椅子、トイレなどはそろっていて電源はつかないがテレビもある。
そして一番気になったのは机の上に置いてあった「スイッチ」と封筒だった。
「なんだこれ。てかせめて机の上にスイッチあるよ位言っとけよあのクソアメリカンがYO
これ気づかない人ワンチャンいるかもしれねえだろタコ。」
....陰野はまあまあ口が悪い。教育のせいではなくまあ強いて言うなら、周りから注目されない人生を送ってきたせいかもしれない..と信じたいが普通に元からである。
手紙の中に入っていた手紙にはバトルの説明が書かれていた。
一対一での闘い。ステージはランダム。気絶、敗北宣言、行動不能。そして死で勝敗が決まる。
戦いに勝つと、武器がランダムでゲットできる。負けて死んでなかったら治療を受けられる。
等のことが書かれてあった。
「裏面にも何か書いてあるな、なんだろう....?」
そして裏面を見ると
「こ、これは....」
そこには陰野隅夫のスイッチの力が書かれていた。
{あなたのスイッチの力は"存在感を無くす能力です"}
「......オワターww]
陰野はこの先勝つことが出来るか。かなり不安になった。