表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/44

TRACK‐4 埋火(うずみび)7

(エヴァン? ねえ、エヴァンってば!)

 

 リカはエスパス空間から、メンテナンスポッドで眠るエヴァンに呼びかけ続けていた。けれど、一向に応答がない。


(どうして返事がないの……私の声が届いてないのかな。エヴァンのパルスは感じられるから、こっちにも気づくと思うんだけど)


 壁らしき何かに阻まれているかのようだ。

 何度も名前を呼び、こちらの存在を伝えるパルスを送ってもみた。だが、どんな働きかけも梨の礫で、時間だけがいたずらに過ぎていくばかりだった。

 肉体が睡眠状態にあり、ラグナの妨害を受けない今が絶好のチャンスなのに、肝心のエヴァンがリカを感知してくれなければ、どうすることもできない。

 今のリカにできるのは、パルスを通じて呼びかけることだけだ。ラグナが自分にしたような、精神体に直接影響を与えるほどの能力は、リカにはまだないのだ。

 リカの視界が徐々にぼやけてきた。精神体の輪郭も霞みかけている。

 マインド・ダイブに時間をかけ過ぎたのだ。これ以上精神体でい続けると、肉体にも悪影響を及ぼしてしまう。〈ベルソー〉がある研究室ではヒルダたちが、リカのコンディション低下に焦っているかもしれない。

 タイムリミットだ。もう戻らなければ。


(悔しい、ここまできたのに……エヴァン、どうして……)


 あともう少しだけ、コンタクトを試したい。そう思ったが、すぐに考えを改めた。今ここで無理をして、肉体的に大きなダメージを受けてしまったら、誰が代わりにマインド・ダイブしてくれるというのだろう。

 パルス能力が使えなければ、エヴァンやアルフォンセを救い出す足がかりも掴めやしない。


(待っててエヴァン。アルと一緒に、私たちが絶対に助けるからね)


 リカは決意を新たにし、メンテナンスポッドから離れた。

 ラボの〈ベルソー〉内に横たわる自分に向かって泳ぐ姿をイメージする。帰るべき場所をしっかりと把握し、どうやってそこへ行けばいいのかを理解していれば、パルスが導いてくれる。

 リカの精神体はあっという間に〈VERITE〉の拠点艦〈ヴィスキオン〉を離れ、上空へと舞い上がった。

 マインド・ダイブをスタートしたのは、宵の口頃だった。すっかり夜も更け、星を散りばめた濃紺の闇が天を覆っている。月は青白い光を纏い、大海原にその身を映す。

 美しい秋の夜空に、リカは思わず見惚れた。と、そのとき。

 強いパルスが襲ってきて、リカはその波に引っ張られてしまった。


(な、なに!?)


 海流の如き怒涛の引力だ。抜け出そうと懸命にもがくが、まるで抗えない。パルスの奔流は、ラボとは逆の方角へ、リカを押し流した。

 エヴァンを捜すためにマインド・ダイブした日と、同じことが起きている。あのときは、巨大なモルジットのうねりに巻き込まれたのだ。その結果、エヴァンとアルフォンセが囚われている〈ヴィスキオン〉に辿り着けたのだが。

 今回はモルジットではなく、強烈な生体パルスだ。これほどのパルスを放つ存在など、メメントでもそうはいない。

 このままでは、この生体パルスの中心まで引きずり込まれてしまう。


(いやだ! やめて! 止まってよ!)


 リカは精一杯の力を振り絞って、パルスの激流から逃れようともがいた。

 その必死の抵抗が通じたのか、唐突に流れの外へ吐き出された。


(ここはどこ?)


 ついさきほどまで心奪われていた美しい夜の光景から一変、そこは白い霧の立ち込める、何もない空間だった。

 霧のようなものといえばモルジットだが、リカの周りに満ちるそれは、モルジットとは違うようだ。

一体どこまで運ばれてしまったのか。今いる場所を把握する手がかりはないか、全方向に目を凝らした。だが、海も陸地も、空さえ見えない。

 例えるならば、白い宇宙空間。

 恐怖心がリカの全身を駆け巡った。来てはいけない場所に来てしまったのかもしれない。 


(やだ、何ここ……こんな所、知らない……帰らなきゃ)


 心を落ち着かせ、帰るべき自分の肉体を思い浮かべる。だが恐れと不安で、身体に戻っていく姿がうまくイメージできなかった。

 帰れない。最悪の考えが脳裏をよぎった。

 突如リカのすぐ近くで、ドオンという爆発音が響いた。凄まじい衝撃だ。リカは悲鳴を上げ、身をすくめた。

 何かと何かが、激しい衝突を繰り返している。そのエネルギーが、白い空間を震わせていた。

 おそるおそる顔を上げ、あたりを見回す。


(何なの? すごい力を感じる)


 強力な二つのパルスが、ぶつかり合っては離れ、また衝突している。そのたびに爆発のような音が起こり、力の余波が空間を振動させていた。

 パルスの主同士がエスパス内で戦っている。どうやらそのエネルギーに引きずられてしまったらしい。


(一体、何と何が戦ってるの? こんな強力なパルスを発生させる存在なんて、そうそう……)

 いない。


 いや、()()

 少なくとも一体は心当たりがある。一人は、と言うべきか。

 あのぶつかり合うパルスの片割れの正体が、リカの知るものならば。

 

 一方のパルスの勢いが、徐々に殺がれていった。もう一方の力に押されているのだ。

 劣勢に追い込まれた方のパルスは、それでも食らいついて反撃を試みている。優位なパルスはそれを、虫を払うようにいなしていた。

 劣勢のパルスはやがて打ち負かされ、煙のように消えて行った。

 白い宇宙に残されたのは、勝者のパルスと、リカのみ。この状況は非常に危険だ。


(いけない、早くここから離れないと)


 勝者のパルスが、リカの知るものならば。

 帰り道はわからないが、向こうに気づかれる前に、この場を離脱しなくてはならない。

 そう思ったときには、すでに手遅れだった。

 ()ぼうと身構えた、その一瞬のうち。

 パルスの塊がリカの目の前に迫っていた。

 パルスは実態を伴っていない。だがリカは、そいつが自分に向けて手を伸ばしてくるのを感じた。

 掴まれたら、取り込まれる。消滅。“死”だ。


(いやだ、来ないで……!)


 翔んでもたちまち捕らえられる。リカに敵う相手ではない。

 迫ってくる。逃げられない。死神が、すぐそこに。

 リカはきつく目を閉じた。



 どれくらい目をつむっていただろうか。

 わからないが、目を開けるのが怖い。自分が死んでしまったのを見たくない。

 いや、もう、瞼を閉じていようが開けていようが関係ないのかもしれない。


(私、本当に、死んだの?)


 あのパルスに吸収されて、なお“リカ・タルヴィティエ”という意識は存在していた。リカはまだ、自分自身の意識を持っている。

 死んだ実感はない。そもそも“死の経験”がないのだから、生と死の区別などわかるはずもないのだが。

 今の自分がどういう状態にあるのか、まったく見当がつかなかった。

 生きているのか、死んでいるのか。目を閉じているのか、開けているのか。

 周囲は明るいのか、暗いのか。白いのか、黒いのか。


(どうしよう……帰りたい、みんなのところに)


 泣きたいけれど、どうやって泣けばいいのかわからない。


「大丈夫、君は生きているよ」


 すぐそばで声がした。

 突然のことなのに、不思議と驚かなかった。

「危ないところだったけど、間に合ってよかった。もう怖いことは起きないよ」

 柔らかくて、優しい声だ。男の子だと思う。でも、口調は子どもっぽくなく、落ち着いている。

 姿が見えないということは、やはり目を閉じているのだろう。けれど、瞼を開けようとしても、開けた感覚はなく、何も見えない。

「君にはここは視えないよ。だから、僕のことも視えない。今はまだそれでいいんだ。君にはちょっと早いから」

 では、いつか視えるようになるのだろうか。

「もちろん。君の力はこっち側に向いているからね。でも、今は負担が大きすぎる」

 リカの周りが温かな空気に包まれる。まるで母親の胸に抱かれているような安心感が、リカの不安を拭い去った。

 この声がそばにいてくれるのなら、大丈夫だ。

 なぜだか、そう思えた。

「ごめんね。()()()から隠すために、遠くまで連れて来てしまった。君の仲間が心配している」

 仲間。ラボにいるみんな。

「そうだよ、ラボだ。君をそこへ送るね」

 手を引かれ、ゆっくりと浮き上がる感覚。

 あなたは誰?

 リカが訊くと、男の子は何かを答えたあと、

「さあ、おかえり」

 優しく諭し、リカの手を離した。




 心地よい浮遊感が、徐々に薄れていく。

 最初に耳に入ってきたのは、必死な様子で自分を呼ぶ、若い男の声だった。時おり女性の声も混じる。どちらもなじみのある声だ。

 はっと目を開けると、ガルデとヒルダが、リカの顔を覗き込んでいた。

 ずっと険しい顔つきをしていたのだろう。リカの覚醒を見た途端、二人は安堵で表情を緩めた。

「ああ、よかった! ちゃんと戻って来られたんだね! 今度こそもうだめかと思ったよ……」

 ガルデが大きく息を吐いた。目覚めたての耳に彼の声は響きすぎるものの、目尻の潤みを見ては文句は言えない。それに、ガルデの熱気あふれる大声を聞くと、無事に還って来られたのだと実感できる。

 リカは目だけを動かして周囲を確認した。〈ベルソー〉の中ではない。先日と同じように、医務室のベッドに寝かされている。

 ああ、これは現実で、自分の肉体に戻れたのだ。

「ガルデ、ヒルダ先生。ダイブ中の私の状態、ひどかったのね」

 喉が渇いていて、声もかすれていた。水を欲すると、ガルデが吸い飲みを差し出してくれた。寝たままひと口飲む。ぬるめの水が、優しく喉を潤した。

 ヒルダは、リカが落ち着くのを見計らって、口を開いた。

「この前よりひどかった。急激な心拍数異常と体温低下。おまけに痙攣。これまで何度かエヴァン・ファブレルの精神面への接触を図ってきたけど、今回が一番異常だったよ」

 長距離や長時間のマインド・ダイブによって被る身体的悪影響は、今までにも起きている。だが此度は、本当に命が危険に晒されているのではないか、と心配になるほど異常状態が続いたのだと、ヒルダとガルデは口々に説明した。

「ごめんなさい。またみんなに迷惑かけてしまって」

 リカは謝りながら、上半身を起こそうとした。ヘッドボードにもたれかかりたかったのだが、身体に力が入らず、思うように動けなかった。

 ガルデとヒルダが両側から支えてくれて、やっとヘッドボードに背中を預けることができた。

 ヒルダが、リカの額に張りついた髪を払ってくれる。

「無理して動くんじゃないよ。肉体的にもかなり消耗しているはずだ。エスパスで相当なことがあったんだね」

「うん。何か、すごいものを見た気がする」

 頭がボーっとする。記憶をたどろうとしたが、脳内が靄に包まれていて、はっきり思い出せない。

 だが、すぐに取り出せる記憶もあった。

「エヴァンの精神面にかなり近づけたの。ラグナが眠っている状態で、チャンスだったから。でも、返事はなかった。エヴァンに私の声が届いてるのかもわからない」

「近づきすぎたから、消耗も激しかったのかい?」

 ガルデの問いに、リカは首を振った。

「ううん、違うと思う。それと……、ひょっとしたら〈VERITE〉の方にも、私みたいな〈融合者(ハーモナイザー)〉がいるかもしれない。本人はまだ自覚がなさそうだけど」

 エスパス内にいる精神体のリカの存在を、視えないながらも感知した者がいる。それがエブニゼル・ルドンだと名を明かすと、ガルデが瞠目した。

「ゼルのスペック〈サトゥルヌス〉はかなり強力なんだ。でも、控えめな性格だからか、本来の性能の半分も発揮できてないんじゃないかって、昔から言われてたよ。ゼルがパルス能力を持っているとなれば、細胞装置(ナノギア)にも影響があるでしょうか、ヒルダ先生」

「ないとは言えないね」

 ヒルダが応じる。

「クロセストや、あんたたちマキニアンの細胞装置(ナノギア)の素材であるクリミコンは、モルジットをもとに生成している。モルジットはメメントを生み出す物質だ。だからクリミコンを通じて、ルドンの細胞装置に影響を与えるってことは考えられると思う」

「もし、ゼルにパルス能力があるのが事実なら、シュナイデルが放っておかないでしょうね」

「そりゃそうさ。貴重な実験材料が増えたって大喜びするだろうよ」

 ヒルダは嫌悪感を全面的に押し出した顔つきで、ふんと鼻を鳴らした。

 リカの直感が間違っていなければ、エブニゼルにはやはり、パルス能力の自覚がまだないだろう。彼の能力がどのように開花するか。それによって、状況が更に厄介になる可能性もありそうだ。

 他にマインド・ダイブ中に起きた出来事と言えば……。

 リカは、頭の中を覆い隠す靄を消そうと、丁寧に記憶をたどった。

 ダイブスタートから、〈VERITE〉の海上拠点〈ヴィスキオン〉に辿り着いたところまで。

 エブニゼルに存在を察知されてから、医療機器の中で眠るエヴァンの側へ近づき、何度も呼びかけた。

 ダイブの限界を感じ、肉体へ戻ろうとして。


 そして。

 

 靄が突然晴れた。途端、抑え込まれていた記憶が波のように押し寄せた。あまりに急な奔流だったため、リカはめまいを起こして、ベッドに倒れ込んだ。

 世界がぐるぐる回る。吐き気がする。同時に、焦燥感に駆られる。

「リカ、大丈夫かい? もう喋らないで休むんだ」

 ガルデが心配そうに、布団を掛けようとしてくれた。リカはガルデの手を掴み、それを止める。

「だめ、まだ休めない。そんな時間、ない」

「何言ってるんだ。休まないと身体がもたないよ。まさかまたダイブする気? それは許さないからね」

 ヒルダが眉を吊り上げた。彼女の立場からすれば、リカの研究チームの責任者として、リカの身柄を預かる者として、これ以上無理を重ねさせることはできないだろう。

 二人の労わりの気持ちは、重々承知している。でも。

 リカは定まらない目線を、なんとかガルデに合わせた。

「ガルデ、お願い。アトランヴィルに連れて行って。今すぐ」

「何を言い出すんだリカ! こんな状態で長距離移動なんてできないよ! しかももう遅い時間だ。行くならしっかり休息をとって……」

 リカは首を振って、ガルデの抗議をさえぎった。

「待てない。時間が惜しいの。聞いて、エスパスで何があったか思い出した。強いパルスを持つ何かが二体、戦ってた。一方はわからないけど、もう一方の正体は、たぶん……ううん、間違いなく、シェド=ラザ」

 ガルデとヒルダが息を飲む。

 戦いに勝利したパルスの持ち主が何者だったのか。それに気づいたときのおぞましさが蘇り、再びリカを震え上がらせた。

 シェドが近くにいる。実際に姿は視えなくとも、向こうはこちらにいつでも接触できるところにいる。そう、エスパスだ。

 シェドの恐ろしさは、もはや説明の必要はない。出現したら最後、暴虐の限りを尽くすだろう。

 一刻も早くこの危険を、アトランヴィルにいるレジーニたちに知らせなければならない。メールや通信ではなく、直接赴かねば。

 悔しいが、リカにはシェドに対抗するだけの力はない。けれど、エヴァンがいない今、パルス能力者はリカだけだ。微々たる力でも、何か手助けできることがあるかもしれない。

 それに――。

 思い出したのだ。エスパスの中でシェドに襲われかけたとき、救ってくれた未知の存在が、最後にリカにささやいた言葉を。


 ――レジーニが怖がっている。支えてあげて。


 あの存在が、なぜレジーニを知っていたのか。その答えはおそらく出てこない。だから考えるより行動しなければならない。

 レジーニが怖がっている原因には、エヴァンの失踪もあるだろうが、それだけではない気がする。でなければあの存在が、わざわざリカに助言することはないだろう。なぜだか、そう思えた。

 何より、冷静沈着で明晰なレジーニが“怖がっている”など、よほどのことが彼の身に起きたに違いない。

 行ったところで何ができる? 

 一瞬、自問した。そしてすぐに、その問いを消した。

 レジーニが怖がっているなら、寄り添っていたい。望むことを何でもしてあげたい。それで彼の心が、少しでも安らげるのなら。

 リカは腕を支えに、上半身を起こした。身体が重くて満足に動けないが、気力を振り絞って、どうにか起こせた。

 ガルデの手を握り直す。

「エヴァンがいないのに、シェドまで現れたら、きっと大変なことになる。お願いだからアトランヴィルに連れて行って。向こうに着いたら、少し休むから」

「馬鹿なことを言うな! あんた、そんな身体で外出させられるわけないでしょ!」

 ヒルダがきつい口調で叱責した。

「モーゼス呼んでくるから、おとなしく寝てな」

「ヒルダ先生、時間がないの。今行かなきゃ」

「いいや、今じゃなくていい。あんたは休んで、ガルデに行ってもらえばいい」

「それじゃ遅いんです!」

 思わず叫んだ、次の瞬間。

 目の前で白い光が弾けた。



「……は?」

 ヒルダは何度も目を瞬かせた。

 科学者らしく、たった今起きた出来事を論理的に理解するため、思考を巡らせる。

 だが、どうがんばってもわからなかった。

 ヒルダの眼前には、医療用ベッドが設置されている。しかし、ついさっきまでそこにあった少女の姿は、ない。彼女が手を握っていた青年もいなくなっている。

 リカとガルデは、ヒルダが見ている前で、唐突に、二人だけが世界から削られたように、忽然と消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ