表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/82

70 水泳編

「水のないブールはタダのハコだな」


どこかの豚のようなことを言ってみた



いやだって、目の前のプールに本当に水がないんだから仕方がない




なんでも理事の島津が冷泉院を怒らせたせいで寄付金が止まったそうだ


国内7位(の島津)が10位(の冷泉院)に負けるなよ


そう言いたい




ここで寄付金の半分近くを冷泉院が出していたことが明るみに出た


それをあえて知らせずに威張っていた島津理事


しかし冷泉院からの寄付金が無くなりそれが明らかになるといろんな所から


「ふざけるな!」


との声が上がった




また島津が没落しても冷泉院からの寄付金の再開は無かった


お金が必要なら島津に頼れば?


冷泉院の当主は許さなかった




当然島津は各方面からの集中砲火に耐えかねて売りはらえるものは売りはらった


島津グループの会社、工場、土地


もちろんそんなのでは足りなかった


なにせ潰れる寸前の会社を買うような所はないからだ



いや性格に言うとあった


外資系の企業だ


一般的に知られていないことだが外国の企業が国内に工場を持つことは不可能であった


会社設立事態が邪魔されるからである


ところが今回、島津関連の会社が売り出された


どんな手を使ってでも手に入れようとする


政府と国内の企業は手を取り合って戦うことになる


いやもうすでに始まっていた



その影響が大きくなると些細なことは後廻しになった


たとえば某私立校の寄付金とか、である



おかげで金がないためプールに水を入れることすらできていない



冷泉院雪子は扇子を片手に


「島津なりその黒幕の2位と4位に責任をとらせればよいのですわ」


そう言って見捨てていた



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ