表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/82

40 取り合う二人

「雪子さまとお風呂に入ったこともありますわ」


「冷泉院さんと女子会をしたもん!」


雪子の目の前で絢子と苺が言いあっていた





勘弁してください


雪子はそう思った





絢子さん、もうしないと言っていましたよね?


ああ、3歩あるいたから忘れたんですね


あるいは月曜の朝になったら記憶がリセットですか!?


どっちにしても雪子わたくしの言うことは聞かないんですね・・・






事の起こりは


「分を弁えなさい」


一般人パンビーの苺をセレブ絢子がいさめたことだった






当然のことながら


「そんなことを言われる筋合いはないです」


と真っ向から反論する苺


学年一位の意思の強さは伊達ではなかった




苺は学年一位になるくらいだから頭も回る


常識を語らせたら誰にも負けない


さらに、長時間退屈な勉強をガマンするくらい自制心がある


絢子に真っ向から立ち向かっていた





教室でバチバチと火花を散らす両者


最後にはどちらが雪子に近いかという自慢比べになっていた





「冷泉院さんはうちの新作スイーツの開発をしてくれたもん!」


苺がそう言えば


「私は助けて貰いましたわ!」


と自慢する絢子




いやどちらもしたした覚えがないのですけど?


誰かのことと間違えてません?


雪子はそう言いたい





なぜだか知らないが勝手にスゴク良い人になっていた


二人の言い分を聞いていると聖人君子だ


いやわたくしは悪役令嬢(予定)で、回避するためにコソコソ動きまわっている小物です




・・・自分で言って情けなくなってきましたわ


泣いていいですか@雪子





「冷泉院さんは甘いものが大好きだもん!」


「抹茶味が好きですわ!」


いつのまにか暴露話になっていた





・・・人の嗜好をネタするのはやめて頂きたいですわ


もはや晒し物状態である


あまりのことに雪子は内心涙した






内容は低レベルになっていたが絢子の後にはセレブ生徒がいて、苺の後には一般人系生徒が群れていた


見事に対立していた





どうやっても雪子わたくしを悪役令嬢にしたいという悪意が見え隠れしているような気がしますわ


雪子はそう思った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ