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28 ヒロインを問い詰めていますわ

「雪子さんに何をしましたの!」


教室で絢子さん達がヒロインを取り囲んでいた





クラクラクラ


雪子はあまりのことに眩暈がしていた




どうやっても悪役令嬢にしたてようというのでしょうか?


強制力がハンパない


何もしなくても周りが勝手に悪役令嬢にしたてますわ


雪子はそう思った






お願いだからほかっておいていただけないかしら?


雪子の正直な心情を表すとこうなるだろう






それも仕方がない


最近、雪子のつきあいが悪くなったのだ




土日にパーティやら展覧会やら発表会に誘うと


「ちょっと・・・」


と断られてばかり




最初は他に用事があるのだろう


そう思いあきらめていた


ところがそのことを友達同士で愚痴るとみんながそう思っていた





「「「「え?」」」」


お互いに顔を見合わせた


だれも雪子を誘っていないことが判明した



そしてすぐに調査が入った





すぐに犯人がわかった


特待生の甘井苺が連れ回していたのだ



雪子が人が良いのを良いことに、自宅に呼んで試食をさせたり、冷泉院グループから優先して生クリームを購入したりとかやりたい放題




皆の怨みが苺に向かった


クラクラクラ


クラスメートの思いやりが重かった






当然のことながらヒロイン


「・・・え?」


と困惑していた





冤罪で責められるのだ


全く理解できない状況であっただろう





・・・昔、恋人の内臓を食べたいといった小説があった


その中のクラスメイトも自分勝手で格下と認定をしていた生徒を見下して言いがかりをつけていた


日本の伝統美となりつつあるのだろうか?


・・・日本の未来は暗かった






「おやめなさい」


雪子は速攻で止めに入った


お願いだからへんなフラグを立てないで!


雪子は本気で思った





「でも!」


と止に入った雪子に抗議するクラスメート達


自分達を正義と思っている人間ほど厄介なものはなかった





昔なら勝てもしない戦争を勝てると勘ちがいしている人間


今なら自分が声を上げればすぐにでも入学時期がずらせると思っている人間


だろうか




そうたとえれば雪子の苦労が判るというものである


はっきり言って説得は無理ゲー以外の何物でもなかった




雪子はあまりの困難さに目の前が暗くなった

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