月と太陽
私は地味めのジャズが好き。 でも、ロックが好きな君はもっと好き。
君は文化祭でカバーバンドをするフロントマン。 私は体育館の観客席にいるただの君のファン。
聴く音楽もロックに変えてみた。 君がこれからしたいことが少し分かった気がした。
卒業式の春。 君へ最後に告白してみた。 ひどい雨の中、傘もささずに家路に着いた。
私は激しめのロックは嫌い。 でも、ロックが好きな君はもっと嫌い。
読む雑誌を音楽雑誌からビジネス雑誌に変えてみた。 私がこれからしたいことが少し分かった気がした。
入社式の春。 君は私に告白してきた。 晴れた空の中、傘もささずに彼を振った。
私は地味めなジャズが好きだった。 でも、ロックが好きな君はもっと好きだった。
追いつこうにも互いに追いつけなかった私たち。 どこで道を歩み間違えたのかな。
私はMV的なJ-POPが好き。 でも、ロックが好きだった私はもっと好き。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。