ある日の神様相談
いろいろな小説をよんでいてふと考えたはなしです。
初投稿作品
楽しめるものなっていれば嬉しいです。
「転生した魂がすぐ戻って来るのですがどうしたら良いのでしょうか?」
来客らしいのでドアを開けたら開口一番の発言がこれである。
まず言えるのは……
「知らんわ」
相談されても困る。
「まあ話は聞くけど……」
正直面倒だなぁ、と考えつつその辺に座ってもらう。
「どうもすみません」
「仕事だから」
我ながら愛想の無いことを言いながらお茶うけと飲み物を用意する。
しまった
「お茶はなんとかなるけど、クッキーなかった」
神様や精霊が好むやつがあったと思ったがこないだ終わってたんだった
しょうがないのでお茶だけ渡す
「んで転生できない人がいるってことで良いのかな?」
相談内容を再度確認する。
「はい、何度も確認したのですが原因がわからないんです」
会った記憶がないことを考えると新神なのだろう
経験が少ないからさすがに対処法がわからないか
「とりあえずその人こっち呼べる?ちと見るわ」
いくらなんでも直接会わないとどうとも言えん
「ドラゴンじゃないっすか!」
会って第一声それかい
連れてきた新神に呆れた感じで目を向ける
「さすがに説明しなかったら驚くだろ」
「すごい人だって聞いていたっすから」
相談内容である少年が代わりに答える。
「まっいいか、紅茶とココアどっちがいい❓」
作業をする前に飲み物をすすめる。結構時間がかかるかもしれんし。
「じゃあ紅茶を」
「ココアもらえるっすか」
手早く準備して対面する。
「飲みながらでいいからじっとしてくれ鑑定してみるから」
問題の少年に目を向けてもっているスキルを使う。
くつろいでもらっている理由は単純で原因が直ぐ分からん可能性があるからだか………
分かりやすい理由だねこりゃ
「固有スキルだな原因は」
「どういうことでしょうか?」
「もしかして勘違いしていると思うけど(即死)ってあるだろ?」
少年がステータス画面を開いて確認している。
「よくあるチートスキルっすよね?」
「即死゛させる゛能力だと思っているかも知れないがそれ………」
結論だけ告げる。
「即死゛する゛能力だわ」
そりゃ転生できないわけだ
相談してきた神様と転生者が帰った後、久しぶりに外に出る。
「眠い。」
その後どうなるかは知らないし関係ない話だ
お気に入りの場所で昼寝しつつ思うのは
いつの時代も平和が一番
何事なけりゃいいのさとのんびりする