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86.水と闇の邂逅③

おひさしぶりでございまする。


すんません、生きてます(いつも通りの謝罪……もう呆れられてそう)


そして短いし、話進んでないし。でもなごみかいで書いてて少しほんわかできて嬉しいな。やっと不遇な清藍ちゃんに女の子のお友達ができた(かも知れない)と思うと親としてはうれしい限り(不幸な設定にしたのもお前だけどな)


続きはがんばってなるべく早く書きたいと思います。ほんとすんません( ノД`)シクシク…

「呼ばれたのよ、あたしは」


 おどけた様な口ぶりで彬華りんか肩をすくめた。誰にとは聞けなかった。唐突な彼女の物言いに清藍は戸惑っている。


 新汰さんたちに呼ばれたと言う意味だろうかと思案する。


「あ、まぁ。とかちゃんにも確かに呼ばれたけどさ」


「とかちゃん?」


「あーんっと、とかみ……あーもう字は違うけど同じ音か、私が言ってるのは、疾上正樹君。苗字の上の二文字をとって()()()()()


「ああ、なるほど。正樹さんの彼女さんでしたか」


「えっ?!違う違う。友達よ友達。ゲーセン仲間っていうかね。仕事帰りにゲーセンとかで遊んでたらいつの間にか友達になったメンバーの一人よ~」


 さばさばした物言いで、手を振りながら陽気に答える彬華。清藍はそれを素直に受け取りそんなもんなのかなと考えたが、よく考えてみれば奥手そうなあの正樹が呼び出した相手と言うだけで、少なくとも正樹の方には()()()があるのではと思った。


「そうなんですね」


 思ったとしてそれ以上何かを言える話術が清藍に備わってる筈もなく。取り敢えず無難な返答を返すしかできない。


「その話は置いといて、呼ばれたのはね、神様っていうか……精霊っていうか。ゲーム風に言うなら『闇の精霊(シェード)』とでもいうのかね」


「シェード?」


「……いやごめん、あたしが悪かった。闇の精霊のことをシェードって呼ぶらしいんだけど。気にしないで別に一般常識ってわけじゃないっていうか、こんなの知ってるのゲームオタクだけだから」


「そういえば正樹さんともゲームセンターで会ったっておっしゃってましたね」


「おっしゃってって……あたしに敬語なんていらないよ。まあ、そう。とかちゃ……正樹君も結構なゲーム好きみたいだからさ」


 そこまでいって、彬華は困ったように苦笑いしてあごの下あたりをコリコリと掻く。


「話が逸れちゃったね」


「いえ、私の方こそすみません」


「いやいいんだけど、硬いなあ。いつもそんなカンジなの?」


「硬い……ですか?」


「うーん、硬いと思うよ」


「そうなんだ……」


 と、言ったっきり清藍は考え込んでしまう。清藍には自分の口調のどこがいけないのか良く判らない。以前にも誰かにもっとフランクに話して欲しいと言われたことがあったが、その友人は今は彼女の傍にはいない。


「まぁまぁいいよ、取り敢えず。なるべく敬語だけやめてくれればそれで。でも、あんまり治らなかったらあたしも敬語になるからねっ!」


「エッそれはっ!……嬉しく……ないかもしれませ……知れない」


「うん、いいねその調子」


 彬華はにこりと笑うと、清藍の肩をポンポンと叩いた。


「ありがとうござ……ありがとう」


「そうそう。ところであたしの名前は?」


「彬華さ……リンちゃん!!」


「な~いす!あ、あたし達リンちゃんとランちゃんだね!!」


「何か似てますね!」


「あっまた敬語」


「あ、すみませ……ごめん」


「いいねいいね。でもさ、リンリンランランって歌手?かなんか昔いなかったっけ?」


「えっそんな名前の歌手がいたの?」


「歌手っていうかグループ?いや、あたしもよく知らない」


 あははと宙に浮いているこの状況で二人は笑い合った。

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