表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/72

46.小さな軋轢④

 ああ、心臓に悪い展開程、筆が進む進む。( ノД`)シクシク…


今朝(午前3時ごろ?)投稿した分は、昨日投稿する予定の分です。


 まあもともと、吉良は悪役の予定だったし仕方ないかぁ。死ななかった分だけ良かったかな♪


本日のBGMは、LiSA様の『紅蓮華』 アニメも漫画も嗜んでおりませんが、いい曲ですねw

 友人からカラオケで披露するように指令を頂いているので鋭意練習中wwww


 ちなみに、作者はアニメも漫画も殆ど手を出していません。特にアニメは目が合わないのか疲れてしまって長時間見ることができないのです。(あとアニメお約束の良いところで次回もキライw)せいぜい長編映画をみるくらいで(視力は2.0ありますがwwww)

 PC作業なら8時間でもできるのに何故でしょう??誰か教えてください

 どれだけ足搔あがいてもどうにもならないものがある。


 既に成人と言える年齢に達している吉良きらだ、それは良く判っている。けれど、そうと知っていてなお心の奥の奥でちらちらとくすぶる『熱』がある。


 その『熱』は、普通に生活していれば存在することを忘れるほどにもう縁遠い存在になっている。


 決して吉良から切り離すことのできないモノでもあり、戸上の一族に連なるものとして生を受けた以上、死ぬまでそれと共に生きなければならないのだろうと覚悟もしていた。


 けれど、彼の後を付いて歩く彼は。


 全くの自然体で存在しているように見える。戸上に対する外連味けれんみなど全く感じない。


 それが、気に入らない。


 自らの感情に吐き気がする。


 これ程に()()()()()()()()()()()()()()()と、()()()()()()()()()()()が何よりも苛立たしかった。


 穏やかな表情のままで、陸を案ずる様子の正樹まさきを見て、吉良きらはその穏やかさに癒されながら同時に熱にかれる様な痛みを感じていた。


 二律背反にりつはいはん。その全ての原因が正樹にあるように思えて仕方がない。


 りくの病室に戻り、二人は言葉を交わすことのないまま、先程とほぼ同じ位置に自らの体を落ち着けた。


 波立なみたつ心を抑えながら正樹から視線を逸らし、病室から見える外界に癒しを求める吉良の瞳は、本人も気付かぬままに揺れている。


 対する正樹も実のところ、そう悠然と構えているわけでもなかった。


 そもそも正樹は病院が苦手だった。白い壁とただよう消毒液の匂いだけでも、窒息してしまいそうな気分だった。


 そして、今回の件に関しては制限時間があることを知っている。その時間が刻一刻と失われている事実。さらに言うなら天秤にかけられているのは自分の命ではなく、何も知らずに生活している何千、もしかしたら何万かも知れない命だった。


 また、正樹にはもう一つ気になることがあった。


 それは、りくとおる清藍せいらんに対する『執着』にも似た思い入れだ。


 人を想うことはとても美しいことだ。それが純粋であればあるほどに。けれど、それはある意味で究極の諸刃もろはやいばになってしまうことがある。


 二人りくととおるの思い入れは、正樹からすると少し危ういものに見えてしまうのは、正樹の思い過ごしなのだろうか。


 だからこそ、新汰あらたと連絡が取れない今、誰かが陸の傍に居ないといけない様な気がしていた。


 本来なら陸を止める役目は徹か新汰なのだろう。しかし、残念なことに今ここに二人はいないし、すぐに戻ってこれる状況にもないのは何となくではあるが察していた。


 今ならば、術力の弱い自分にも不正チートともいえる助っ人がいる。


 何となく意識を彼の神に向けてみれば、伝わってくるのは””という答えのみだ。


 それでも今はその力にすがるしかない。彼の神が自らの意志で協力してくれる間は何とかできる。


 他力本願。虎の威を借る狐。そんな言葉が、自分の心に去来きょらいしたりもしたが、そんなことは後で反省すればいいことだ。今できる事をする、ただそれだけだ。そう思うしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ