遠山の金さん外伝
「疑り深いね。 それでも江戸っ子かい?
遠山の若様の名が泣くよ。」
何と、道乃進のこともよくわかっているようだ。
「じゃ何か・・・俺は他の猫、いや三毛、いや猫でいいのか? とも喋ることができるってわけか?」
「そうよ。」
誰かが階段を上がってくる。 オミチだ。
「ちょいとみっつぁん、おつかいを頼まれてくれないかい? 後、薪割りも・・・?
ちょいと、猫とにらめっこかい?」
尋常じゃない道乃進の顔に、オミチも気づいた。 尋常な顔でいられるはずもない。
「いや、その、なんだ。 どこ行きゃいいんだい?」
道乃進は逃げるようにオミチと階段を下りた。 後ろから声が聞こえた。
「外で試してみなよ。 猫だけじゃないはずさ。 なかなか面白いと思うよ。」
道乃進は“うるさい”と言い返したかったが、オミチが側にいることもあるし、未だ悪酔いしいてるだけだと、自分で思いたかったこともあり言葉を呑みこんだ。
猫だけじゃないはず・・・猫の、いや三毛の言ったとおりだ。
あちこちからいろんな声が聞こえる。
さっき三毛と話したように、ちょっとこごもったような、大きな木の樽の中ででも話しているような、そんな塩梅だった。
近所の八百屋の犬などは、
「よう、みつっあん! 大分顔が赤いな。
早くから飲んでやがったな。 うらやましいねまったく。」
などと言って茶化してくる。
向うの犬が、こっちの猫が、ひっきりなしに話しかけてくる。 うるさくてどうにもかなわない。 そんなこごもった声を、聞こえぬふりで歩いていると、どこかの犬が、
「おい、聞こえねぇふりすんじゃねえ!」
なんて言ってくる始末だった。
乾物屋からオミチに云い使ったものを買って、動物たちの声を聞かないように小走りで家へ戻った。 勝手でオミチは道乃進に背を向けたまま、
「お帰り。」
と言う。
トントントンと包丁の音がする。
オミチは商売の仕込みで、煮炊きをしながら、何やら葉ものを刻んでいる。
「釣りといっしょにここ置いとくよ。」
台換わりにしている膳の上に、買ってきた鰹節やら塩やら小銭やら置いて、道乃進は疲れた足取りで二階へ上がった。 安普請でギシギシ音が鳴る。 これも何かの動物の声じゃないかとびびってしまう。 少し遅れてオミチの声が、
「あいよ・・・」
と聞こえた。
二階へ上がってはっとした。
外で受けた動物たちの声。 その元は二階だった。 そこにいるのだ。
猫が、いや三毛が、じーっとこっちを見ている。 道乃進は唾をごくりと呑んだ。
あの日・・・
戌の刻(22時)にはまだ少し手前の時間であった。
道乃進はもう大分に酔っていた。
店の親父は古い付き合いだし、遅い時間だというのに厭な顔ひとつせず、七輪のおこった火を見ている。
道乃進がその親父に何か話しかけようとした瞬間、半鐘の音が聞こえた。 その半鐘の音に釣られるように、親父は立ちあがり、表に様子を見に行く。
音からして近くではないらしい。
親爺が戻ってくるのを待ちながら、もう一本頼むかどうか、思案していた。 戻ってきた親父は少し息が切れ、口が渇いているかのような言い方で、
「若様、酔ってますかい?」
「うん? そこそこに。 何で?」
「半鐘は両国の方だ。 あっちにゃ親類の者がいるんで、ちょいと気になりましてね。
店、早じまいさせてもらって、ちょいと見に行ってやろうと思いましてね。」
両国か・・・場合によっちゃ話に聞いた竜吐水が見られるかも知れないな、などと道乃進は思う。
去年から御上が異国の技術を使って火を消すなどと言って、現代の手動ポンプのような代物を作った。
多額の資金を費やし、どれだけの人を救えるのかと、鼻しろんだものだが、一遍は見ておきたいものだ。
それに、どれくらいの火事だかわからないが、けが人が出てりゃ少しでも人手がいるだろう。
道乃進は妙な野次馬根性を出した。
「親父、おいらもそんな酔っちゃねぇから
付いてくよ。 何かあったら、手を貸せるしな、いいだろ。」
親父はちょっと困った顔をしたものの、
「へぇ、ようがす。」
と前掛けを丸めた。
両国も近くなってくると、火の暑さが感じられ、煙が大きく空を舞っている。 火事独特の焦げた厭な匂いに身体が包まれた。 人も大勢出て騒いでいる。
「本町に姪がいるんでさ。」
親爺が思い出したように言う。
現場に近づき、様子がひどいことがわかると、心配になってきたようだ。
大火事であることがわかり、道乃進も気が焦っている。
親父は声が上ずり、本町に姪がいることばかり、叫んでいる。 “そいつはもう何遍も聞いたよ”
叫び返すがそれも届かない喧騒だ。
少し離れたところから
“ゴウーーー”というとてつもなく大きな音がした。 しばらくそっちを見ていると、道乃進は親爺を見失ってしまった。
「こりゃやっかいなことになってきた。」
走ったこともあり、かなり酔いがまわってしまっている。 実父のこと、養父のこと、家のこと。 いっそここで自分がいなくなってしまったらどうだろう・・・
などと思っていたとこへこの災難だ。
いいとか悪いとか、かっこいいだか悪いだか、人としてどうこう、そういったことはてんで頭に浮かばなかった。
逸れた親爺を最初は探したが、それがはて無駄なことだとすぐにわかった。
叫ぶ男、叫ぶ女、泣く子供、呆けたようになっている年寄り。
火事は見たことはあったが、いつも遠い眼で、本格的に徹底的に、こんな間近で見たのはもちろん初めてだった。
怒号や叫び喧騒は、災と煙と一体となり、どっちがどっちだかわからない。 そうして断続的に家を打ち壊す音が耳を切り裂くように襲ってくる。
気が遠くなってくる。
巻き込まれて自分自身も危ないのではないか? いや、このまま死ぬのも悪くない。
酒の酔いと煙を吸ってしまったせいか、道乃進はさっきよりさらにどうでもいい気持ちになり、ふらふら歩いて行く。 口喧嘩の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。
竜吐水はどうなった?
この期に及んで延焼を防ぐために家を叩き壊している消火方法は、正に焼け石に水。
そうしてこのやり方は、あっちこっちで喧嘩三昧だ。
特に火消したちの柄の悪いことときたら。
名奉行と言われた大岡越前も、組織作りとしての火消しは良かったかも知れないが、己が組と先を争い、喧嘩をしにきたのか、火を消しにきたのだか、わからなくなっているこの連中を見ると、どうにも罪作りなことをやってしまったようである。
火消しどもは縄張りやら、どっちがどうやるかなんかとか、手前たちの火消しが忙しくて、本来の火消しができていない。
何のための“いろは”の組だ。
組の面子だの粋だの言ってたら人は一人だって助からない! 人を助けろ。 煙と災の熱さで何が何だかわからない。
何とかしなければ。 何かしなければ。
“バカァ!” と叫びたかったが、煙で声が出せない。
「でぇぃやーーー!」
柔術の気合のような声がした。
崩れた長屋の瓦礫の下に、人の足が見えている。 まだ子供みたいだ。
そのすぐ傍で太い角材を肩に当てて、梃を利かして瓦礫ををどけようとしている者がいる。 女だ。 いや大きい、大きい女だ。
「でぇぇぇーーーい!」
そいつがまた気合を入れた。 着物の裾が肌蹴て太ももが顕わになった。 きれいな長い脚が地面を踏ん張っている。
道乃進は阿呆のようにぼーっとその奇麗な脚を見続けてしまった。
「こらっ、そこの侍!」
違う気合の入れ方だと思ったが、自分が呼ばれたわけだ。
「聞こえないのか? 唐変木!」
道乃進はきれいな脚から、その顔に眼を移した。 うっ・・・・
いい女である。
しかし・・・でかい。
六尺はあるように見えた。
道乃進の背丈が五尺八寸五分だから、まぁこの時代、長身の方である。 自分より大きな人物は、男でもあまり見かけたことがなかったのだ。
「お侍! あたいの脚が見たきゃ見てもいいけど、その前にちょいと手を貸してもらえないかねぇ?」
所謂我に返った。
今自分がどんなところにいるのか。 この大きな女が何をしようとしているのか。
女の一言で全てが理解できた。
女が梃に使っていた角材に道乃進も肩を入れた。 女の息と熱が感じられた。 汗と髪の甘い匂いと焼け炭が交互に香った。
瓦礫を少しどけられた。 見えていた小さな足の、身体の方が少し出てきた。
十歳ほどの女の子だ。
「少しの間一人で瓦礫をこう、浮かせておくれよ。」
大きな女が言う。
道乃進は“オウ”と応え、一人で梃子の角材を持ちあげた。
「お咲ちゃん、わかるかい? あたいだよ
、オミチだよ。 しっかりしな!」
大きな女は必死に周りの瓦礫をどけた。
お咲と呼ばれたその子は、あちこちに傷を負っており、うわごとを呟いている。
お咲に覆いかぶさっていた瓦礫はほぼなくなった。 お咲を抱き上げたおおきな女は、道乃進にその身体を委ねた。
「隅田川の河原へこの子を連れて行ってください。 あそこならもう人が大勢逃げてるはずだし。」
「だが知らぬ者ばかりだろう? 怪我をしているし、どうすればいい?」
「はっ? やっぱ御侍は違うね。 気楽なもんだよ。」
女が言うには江戸で火事が起きるのは毎度のことだ。 町人は顔見知りでないにしても
、助け合うように相場は決まっていると。
そうでもしなければ生きていけないのだ。
「御武家さんとは違うんだ。」
町火消しどもが延焼を防ぐため、長屋を壊し、その煽りでもって、生き埋めになってしまった人たち。 その後風が変わって、壊した長屋はほったらかして、人手は風下へ流れたのだ。 女はごく冷静に話している。
腹を立てるでもなく、諦めているわけでもなく、普通の出来事のように。
ゴーッとういう熱風が二人を覆った。
「御侍さん、頼まれてくれるかい?」
「わかった。 河原へ連れていけばいいのだな!」
「それと、この子を預けたら、ここへ戻っちゃくれまいか? まだ埋まってる連中がいるんだ。」
「いいとも戻る。」
「ありがとう・・・そん時はまた、脚、見してあげるからさ。」
女があまりすんなり言うので、
「ありがとう。」
とつい言ってしまってすぐ慌てて、
「ばかもん! そんなことがなくたって、ちゃんと助けに戻ってくる!」
女は少女のようにケタケタ笑った。
「待ってるよ! こう見えてあたい、オンナだがらね。」
わかっている。
図体はでかいが、いい女だということも。
子供を抱え、河原へ向かおうとした時、一瞬女を振り返った。 気のせいかも知れないが、女が悲しい顔をしていたように思った。
河原のそばまで来てみると、かがり火が見えてきた。 少し風が寒い。
子供は何かうわごとを言っている。
「ちゃん・・・ちゃん・・・あたい足が痛い。 歩けなくなるかもしれない。 でもあたい・・・ちゃんと手伝いするからね。 よそへやらないでおくれ・・・」
道乃進は訳も分からず、
「大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・」
を繰り返していた。
大勢の人が河原へ避難してきている。
中年の女が一人、子供を負ぶった煤けた侍に気づいてくれた。
「怪我人かい? おやあんた、御武家だね
。 どうしてまた?」
「偶然とおりかかって助けたんだ。 この子は足を怪我してる。 意識はない。 風向きが変わる前に、打ち壊しの巻き添えを食ったらしいんだ。」
「まあなんてかわいそうに・・・」
よく見ると世話好きの人の良さそうな女だった。 それに・・・まあまあ艶のあるイイ女などと思ってしまう。
この男はよくよく愚かにできてるようだ。
女の胸が少し肌蹴てたからか。 こんな非常時でも、瞬時、そんなことを感じてしまうのが男なのかも知れない。
そして大きな女を思い出した。
今の自分を見て、あの女が舌打ちをするような気がする。
脚くらい見せてやるからなんて言っていたが、愚かな自分を見抜かれているようで、恥ずかしくなってくる。
「まだ助けてやらねばならん者がいる。
この子を頼む。 ごめん!」
「あいよ。 お侍さん、この子はこっちで看ますから、気を付けて行って下さい。」
女に見送られ、道乃進は先刻の女がいた方へ駆けだした。
かがり火の内は大勢の人がいる。
泣きわめく子供、しくしく泣く女。
茫然と一点を見つめ、呆けた顔をしている老人。 少しでも元気な者は動けぬ者の世話をし、駆けまわっている。
奉行所の役人が少しはいる。
粥を炊き、何かの汁ものを煮ている者がいる。 粥は麦なのか、臭いが鼻につく。
古い布団を集め、倒れている人にかけて、
声をかけているもの。 傍らには喚き散らし、訳のわからぬ言葉を吐いている女がいる。
それにしても役人が足りない。
元々この江戸という街はそういう処だ。
町衆みんながみんなの頼りであり、役に立つはずの役人は少な過ぎるのと、バカなのとのでどうにもならない。
偉そうに二本さして、町の者を守ってやってる風なことで、金品をもらい、暮らしを立てている。道乃進自身も旗本だ。 偉そうなことは言えない。
町人や百姓の上前を撥ねて生きているのが武士階級だ。 かつてそのことを道乃進が実父に言った時、平手打ちを食った。
実父は優れた官僚ではある。
幕府の信頼は篤く、道乃進が少年の頃、徳川の犬などと陰で罵っていたものだ。
情けない! 江戸の街がこうなって、幕府にいったい何ができる。
わずかな米。味噌、塩の配給。
御助け小屋などと名前はいいが、吹けば飛ぶよな掘っ立て小屋だ。
そうしながらも、年貢、租税はきっちり巻き上げる。 民がいなければどうにもならぬ武家社会。 道乃進は実父にその象徴を見ていた。 年貢租税を取り上げるのなら、その民の暮らしをちゃんと守ってやれ。
愚にもつかない無駄飯喰いを、大勢城に置いて、ああでもないこうでもないと、どうでも良いことを上様の前でノタマって、良きにはからえ、大儀であった。
米の一粒も生まれない。
味噌一匁も生まれない。
葱の一束も生まれない。
“童唄だぜまったく!”と思ったものだ。
そんな無駄飯喰いどもが、毎日消費を繰り返し、火事などの被害が出ても暮しぶりを質素に抑えて、民に何かしらしようとはしない
。 何もしないでふんぞり返っている。 そのくせ異国から何か言ってこようものなら、上を下への大騒ぎだ。
実父が評価されたのも、異人を恐れることなく強固な態度を貫き通し、対等な外交をしたからだ。
しかし・・・自分もその無駄飯喰いの一人なのだ。 旗本の家に生まれ、米一粒、野菜の一把も作ったことがない。
全て徳川から支給されるものを当たり前のように喰っている。 それ以上を望むのなら
、実父のように出世の虫となることだ。
ええい! 糞食らえ!
もう何もかもたくさんだ。
人助けと言えば聞こえはいいが、何の、罪滅ぼしだ。 民から巻き上げたものを、武家に生まれたというだけで、何の代償も払わず喰い散らかしてきた罪滅ぼしだ。
息を切らして先の場所へ戻ると、大きな女が見当たらない。 きょろきょろしていると
あらぬ方向から、
「御侍さん、こっちだよ。 こっち来ておくれな!」
あの女の声だ。
しかし方角がわからない。 地の底からでも聞こえたようだが。 一間ほど向うの瓦礫の塊の、その下の方から声が聞こえる。
慌てて駆け寄ると、綺麗なふくらはぎが見えていた。 大きな梁が女の身体の腰の辺りを押さえつけ、身体の自由を奪っている。
「おい、大丈夫か? 今助けるからな。」
転がっている角材や丸太。 どれも長屋を形造っていたものだ。 先刻女がやっていたように、頑丈そうな角材を一本、梃を利かせて動かしてみる。
何度が失敗したが、やっと女の身体が見えた。 抱き起こし声を掛けた。
「おい、わかるか? しっかりしろ!」
「あんた・・・お侍さん、物好きだね。
そんなにあたいの脚、見たかったかい?」
「そんなことが言えるのなら大丈夫だ。」
女は大きく息をするとゆっくり立ち上がった。 道乃進も釣られるように立つ。
「あたいオミチ。 あんたは?」
「・・・道乃進。」
「ややこしいね。 ミチとミチじゃ。」
二人同時に吹きだした。
改めて見てみると、やはりでかい。
道乃進より少し大きいくらいだ。
いや、瓦礫の上にいるものだから、そこまでは大きくはなかったか。 失敬。
「もっと埋もれてる人がいたかねと思ったけど、もう無理だわ。 みっちぁん、河原の堤はどんな塩梅だった?」
「かなりの人が集まっていた。 中年の女にあの子を預けてこっちへ来たんだ。」
オミチはわき腹の辺りをさすり顔をゆがめたように見えた。
「痛むのか? 平気か?」
オミチは遠くに広がる瓦礫の山を茫然と見て、そして道乃進に向き直りニコッと笑ってまた瓦礫を見て言った。
「また一からだ。 まあ、初めてじゃないがね。 みんないっしょさ。 元々果てしのない貧乏人ばかりだからね。 残った材木で使えそうなのを集めて、とにかく住む所造って、仕事して・・・」
オミチの声は途中から涙声になっていた。
「助かったよ。 もう御屋敷に御帰りなさいな。 御家の人も心配してるよ。」
ふと、養父の顔が浮かんだ。
すると取って返すように、河原の堤の様子が目に浮かんだ。 武家屋敷などはまず大事ない。 河原の人たちはこれからどうやって暮らしを起てていくのだろう。
地の底からむずむずとするような、苛立ちとも怒りともつかない、不条理でやり切れない気持ちが、道乃進の身体を震わせた。
「先刻、あの気を失った子を連れて行った河原の堤、あそこへ行く。」
「何言ってんのさ。 あそこは御武家さんが来るところじゃないよ。」
「いや行く。 おいらにも何か役に立つことがあるはずだ。」
「あんた、自分の事おいらって言うの?」
「まあ・・・なっ。」
「何がまあなよ。 変わった御侍だね。
食べ物も水もろくにないんだよ。 そのくせ仕事は山ほどある。 銭は壱文だって出やしないんだからね。 大丈夫かい? 途中で根を上げたって知らないよ。」
「武士に二言はない! おいらやると言ったらやるんだ!」
オミチに肩を貸し、道乃進は河原へ向かって歩き出した。
「みっつぁん・・・変な御侍だよ・・・」
「うるさい! ほっとけ!」
道乃進は涙顔をみられないようにするのに必死だった。