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恐らく、この物語に名前はない  作者: パブリッククレイン
3/8

日々3

比較的今日はじめじめともせず、カラリと晴れている方だった。


電車の中は通勤ラッシュ真っ只中であるため、男女問わず学生から社会人までごった返しのスクランブル状態。


左に女子高生、右にス一ツ姿の女性という良い席に座れた自分に感謝したい。女子高生の方を時々チラッと視線を移すと互いに目が合うのでこれが何とも楽しくてしかたがない。


決していやがっている様子もなく、寧ろ微笑んでくれているので悪い気がしない。そのままで可愛いのに何度も髪を気にしては分け目を作ったり、気を紛らわせるためか火照った顔を手でパタパタと振る様子が見受けられた。


良いね!この時間最高‼

ユージロウのルックスは悪くはない。悪くないのだが、単細胞なのだ。

これといって物事を深く考えるようなタイプではないし、計算高いわけでもない。

その日その日を楽しくいきれば幸せ。


そんな考えだ。

よって、特に相手に好意があるわけでもない。

ひどい話、遊んでいる。

ポジティブに言えば無邪気、童心を忘れない。

言葉とはとても便利なものだ。

用は捉えようである。


当然、このあとユージロウが女子高生に声をかけるわけもなく、連絡先を交換するわけもない。

今のこの時間、この日限りの出会い一一一一



残念な男である。



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