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野球

 こんにちは、NiOママ@blog主です。


 球児たちの夏が終わって、涼しい秋が来ましたね。


 皆様いかがお過ごしでしょうか。


 スポーツの秋……と言うことかは分かりませんが、高校野球に感動したのか、6歳になる息子が素振りを始めました。


 地元の少年野球の助っ人みたいなこともしているみたいで、『12球団からオファーが来たけど断った』などと複雑そうな顔をしています。


 12球団というのは良く分かりませんが、多分入りたかった少年野球団の名前なのでしょう。


 『入りたかったら入っても良いんだよ』と言っても、『まだ体が出来てないし、この歳でわざわざ精神面で助けてくれる両親と離れるなんてデメリットが大きすぎる』なんて可愛らしいことを言ってくれました。


 要は『寂しい』ってことだよね。笑


 実は私、野球にあまり詳しくありません。


 なので、息子に聞いてみました。


 熱く語り始めた息子ですが、その余りにもおぞましい言葉の数々に、腰から砕け落ちてしまいました。


 まず、野球には1塁、2塁、3塁、本塁の4つがあり、攻撃側がこれを順序良く一周できたら、出来た分だけ点数がもらえると言うのです。


 塁と言うのは『土を積み重ねた砦』と言う意味です。


 そんな場所で孤立した状態で味方の援護を待ちながら戦う、と言うのです。


 これは戦中の『一騎当千』『一人百殺』と言った狂った精神論を彷彿とさせます。


 もしも塁から塁へ向かう最中に敵にやられたらどうするのか息子に聞くと。


『途中で刺された場合はワンアウト……1死になるよ』


 そう答えたのです!


 思わず眩暈がしました。


 平然と、『刺されて死ぬ』だなんて……。


 小学生の子供が使って良い言葉ではありません。


 こうやって敵味方それぞれ27のかけがえのない死を積み重ねてお互いに取った点数……即ち領地や戦勝金を競うのです。


 野球チームを軍団に例えることはよくありますが、こうやって死を当たり前のものとして親しませることで、戦争の出来る国に変えていこうと言うのでしょう。


 安部首相の高笑いが聞こえてくるようです。


 野球の応援団の声が、まるで遠くから響くグンクツの足音のように部屋に木霊するのでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 考えてみれば、野球ってちゃっかりやべぇ言葉使ってますね。デットボールって、言葉どうりならソイツ死んでんですよ。選手生命の死、というならなっとくですが。
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