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第6話 近接戦闘

1


「授業に入る前に、助言役の先生を紹介しておこう。バンギルド教授だ」

 そう言ってステファン教授が後ろに立っている甲冑を指し示した。

 魔法学校には人間ではない先生が何人かいる。

 巨人族のボーグ教授。

 妖魔族のウェン教授。

 そしてこのバンギルド教授などだ。

 バンギルド教授は甲冑だ。甲冑をかぶっているわけではなく、甲冑そのものがバンギルド教授なのだ。

 もともとバンギルド教授は非常に強い騎士だったという。しかし、逆恨みをした魔法使いから、肉体が腐って死ぬ呪いをかけられた。そこで友人の魔法使いがバンギルド教授の魂を抜き取り、甲冑に憑依させた。生きた甲冑の出来上がりである。

 生きた甲冑そのものは、そんなに珍しいものではないらしい。ただし、長期間にわたって魂と人格と生命力を保ち続けることはほとんどない。

 噂によればバンギルド教授は二百年以上にわたって生き続けているということであり、もはやその存在は伝説といえる。

「バンギルド教授に助言役として立ち会っていただく理由も説明しておこう。今日から君たちが習う、二つの基礎呪文は、二つの点で際立った特徴を持っている」

 ステファン教授は言葉をとめて、顔の横で杖を二度振り、生徒たちの注目をじゅうぶんに集めてから、次の言葉を発した。

「一つは初期呪文でありながら、魔法騎士の主力呪文となる、という点だ。そのため初期のうちから慎重に正しい発動を学ばねばならない」

 ここでまたステファン教授は杖を二度振った。

「もう一つは二十二の基礎呪文の中で、この二つの呪文だけが、自分自身にもかけられる、という点だ」

 浮遊呪文〈レイ・アーレ〉は他人には使えるが、自分自身を浮遊させたり移動させたりすることはできない。

 治癒促進呪文〈ファルト・マーブルーレ・ルルキド〉は他人の病気やけがの治療には使えるが、自分自身を癒すことはできない。

 自分自身に効果を及ぼすような呪文は初期呪文にはない。いや、それをいうなら、中級呪文にも上級呪文にも珍しいと聞く。それが魔法の常識なのだ。

「ただしこの二つの呪文を自分自身にかけるのは極めて危険な行いである。初心者がそれをやれば、ただちに死ぬか、再起不能の大けがをする恐れがある。そんな間違いを起こさせないため、この二つの呪文のエキスパートであるバンギルド教授に立ち会っていただくわけだ」

 ステファン教授は、目の前の十九人の生徒たちの顔をぐるっと見回した。そして自分の言葉の意味を全員が理解していることを確認してから、魔法の説明を始めた。


2


 この日シーラたちが教わったのは、石属性の二つの呪文だ。

 一つは攻撃用硬質化呪文〈スタドリアレ・パッロ・シャトラ〉。

 一つは防御用硬質化呪文〈スタドリアレ・パッロ・ゴンドア〉。

 攻撃用硬質化呪文を剣にかければ、その切れ味と破壊力は格段に上昇する。

 防御用硬質化呪文を盾や鎧にかければ、その防御力は格段に上昇する。

 国同士の戦争では、魔法騎士こそが花型である。

 直接魔法で行う攻撃は魔法により防御され、あるいは邪魔される。

 広域殲滅魔法を使用することは、報復が恐ろしいため禁じ手とされている。

 魔法使いではない騎士に補助魔法をかけることも行われているが、戦況に応じて補助魔法を更新し続けなければ有効な働きはできないから、魔法騎士、つまり魔法も剣も仕える騎士には到底太刀打ちできない。

 結局補助魔法を駆使して敵陣を突破する魔法騎士こそが、国の戦力の要となるのである。

 そして魔法騎士にとって、この二つの硬質化呪文こそ、最初にして究極の魔法なのである。

「スタドリアレ・パッロ・シャトラ!」

 シーラは机に置いたパルナ草に攻撃用硬質化呪文を唱える。そしてパルナ草にさわってみるが、相変わらずふにゃふにゃだ。かちかちに凍ったようになれば成功なのである。

「相変わらずあんた、呪文を覚えるのだけは天才的ね」

 褒めているんだかけなしているんだか分かりにくい批評をリサがする。

 シーラはため息をつきながら答えた。

「私には、どうしてこんな簡単な呪文をみんなが覚えにくいのか、そちらのほうが不思議だわ」

 周りではクラスメイトたちが呪文に挑戦している。

 が、たいていは妙ちきりんな意味不明の言葉になっている。かろうじて正しい言葉になっている場合でも、発音が妙なため、とても本来の意味に聞き取れない。

 そうなのだ。

 風の呪文一つと光の呪文一つと水の呪文一つを習って、さすがにシーラも気がついた。

 クラスメイトたちは古代語を知らないのだ。

 それどころか、クラスメイトたちにとって古代語は、というより呪文は、意味不明な音の羅列であり、聞いたそばから忘れてしまう摩訶不思議な性質を持った言葉なのだ。

 しかも、呪文を唱えようとして失敗すれば、魔力を失いひどく疲れる。それでもこのころになると、クラスメイトたちも十回少々の失敗には耐えられるようになってきている。

 その後シーラとリサは、四度ほど硬質化呪文に挑戦し、失敗した。そのあとリサは、正しい発音をもう一度教えてもらいにステファン教授の所に行った。

 ふうとひと息ついてシーラの耳に、がしゃり、がしゃりという音が聞こえる。

 甲冑教授が近づいて来たのだ。

「呪文ヲ唱エヨ」

 バンギルド教授がシーラに言う。

 シーラはしかたなく杖を机の上のパルナ草に向け、呪文を唱えた。

「スタドリアレ・パッロ・シャトラ!」

 何も起きない。

「発音ハ正シイ。魔力ハ正シク通ッテイル。発動デキルハズダ。発動サセヨ」

 シーラはぎくりとした。

 実のところ、呪文は唱えているが、パルナ草が硬質化するイメージを思い描いてはいない。つまりシーラはわざと呪文に失敗していたのである。

 もちろんそれには理由がある。

 最初に習った浮遊呪文は、何度唱えても発動しなかった。ところが、意味の通じる古代語で魔法を行使したところ、とたんに発動した。その発動は強力すぎて危険なものだったが、一度発動させたあとは、普通の浮遊呪文が何とか使えるようになった。

 二番目に習った発光呪文は、三度目に発動した。あまりに強力な発動を。強すぎる光はクラスメイトはおろか担当教授の目も焼いてしまい、治癒の得意な教授を呼んで手当をしてもらったが、授業はそのまま中止となった。

 三番目に習った水浄化呪文は、またもや何度唱えても発動しなかった。しかし部屋に帰ってこっそりと、意味の通る古代語で呪文を唱えたところ成功した。その後は普通の水浄化呪文が使えるようになった。

 こういう経緯を通じて、シーラは習ったばかりの呪文は成功させないことにしたのだ。そしてあとでこっそり自分のやり方で発動させて、危なくなく使えるようになってから授業で成功させるつもりだったのである。

 だがこの甲冑の姿をした教授には、手を抜いていることが見抜かれてしまったようだ。

「サア、発動サセルノダ」

 バンギルド教授のようすが気になったようで、ステファン教授も近づいて来た。ステファン教授に呪文のレクチャーを受けていたクラスメイトたちも近寄って来た。みんなから興味津々の目つきで見守られ、シーラはすっかり動揺してしまった。

——な、何よ! 何で私がこんなさらし者にされなくちゃならないの!

「サア、発動サセルノダ」

 甲冑教授の指示は容赦ない。

 追い詰められて頭が沸騰したシーラは、渾身の力を込めて呪文を唱えた。

「スタドリアレ・パッロ・シャトラ!」

 そのとたん。

 机の上に置かれたパルナ草は姿を変えた。

 小さな花を付けた小さな草は、白く冷たい輝きを放つ金属に姿を変え、小さな小さなナイフとなったのだ。

 見守る一同はあぜんとした。

 意外な結末を目撃したことと、思い切り魔法を放ったことで、シーラは逆に落ち着きを取り戻した。

——そりゃ、まあそうよね。〈スタドリアレ・パッロ・シャトラ〉って、〈(やいば)のように変化せよ〉って呪文なんだから。そもそもこの呪文が剣を硬質化させるっていうのが不思議なのよね。

「オ、オ、オ、オ」

 甲冑教授が興奮している。

「ステファン教授!」

「はい、何ですかな、パンギルド教授」

「コノ生徒には特別指導ガ必要ダ」

「はい?」

「連レテ行ク」

「はい?」

 いきなりパンギルド教授はシーラの左手をつかむと、ガチャガチャと音をさせながら、部屋を出た。

 部屋を出て行くパンギルド教授とシーラを、ステファン教授もクラスメイトたちも、ただ見送るしかなかったのである。


3


「サア、好キナ剣ト盾ヲ選ブノダ」

 連れて来られたのは撃剣練習用の部屋だった。壁にはずらりと剣と盾が掛けられている。

 つまりこの甲冑教授は、シーラに撃剣の稽古をつけるつもりなのだ。

 冗談ではない。

「あ、あの、でも。私、剣と契約をしていません。私の発動体はこの杖なんです」

 魔法剣士は戦闘の最中に魔法を発動できなくてはならない。そのときいちいち剣から杖に持ち換えるわけにはいかないから、魔法剣士は初めから剣を発動体して契約するものなのだ。

「ヌ? ソレハイカン。デハ今日ノトコロハ、盾ダケ持ッテ、ソノ杖ニ硬質化ノ呪文ヲカケ、剣ノ代ワリニ使エ」

 そんな無茶なとシーラは思ったが、パンギルド教授の迫力に惜し負けて、しぶしぶ壁から盾を取った。一番小さく軽い盾を選んだのだが、それでさえシーラにとってはひどく重く感じられた。

——な、何をさせるつもりかしら? まさかいきなり斬り合いをさせたりはしないわよね?

 そのまさかだった。

「ヨシ。杖ト盾ニ硬質化ノ呪文ヲカケヨ」

 シーラは杖に攻撃用硬質化呪文〈スタドリアレ・パッロ・シャトラ〉をかけた。

 杖を使ってその杖自身に呪文をかけるのがうまくいくか心配だったが、無事にかかった。

 それから盾に防御用硬質化呪文〈スタドリアレ・パッロ・ゴンドア〉をかけた。ぶっつけ本番もいいところだったが、無事に発動した。

「ヨシ。デハ部屋の中央に立テ」

 シーラがその通りにすると、向かい合うように甲冑教授が立った。その手には大きな剣と大きな盾が握られている。

「コノヨウニセヨ」

 甲冑教授は剣を自分の左肩に当てると、そのまま右足の右側まで振り下ろした。剣の礼だ。

 シーラは杖を使って同じような動作をした。杖が長いので床をこすってしまう。

 一瞬、二人のあいだに沈黙がながれる。

 すると突然、甲冑教授が剣を横に振り切った。

 思わずシーラはしゃがんでかわした。

 頭の上を暴風が通り抜ける。

 シーラは今起きたことの意味を知って、真っ青になった。

——ちょ、ちょっと! 今かわさなかったら、私、死んでた? 間違いなく死んでたわ。ちょっと待って! まさか、この甲冑先生、私に斬り合えと言ってるの? そんな無茶な!

 だが教授はその気だった。

 次はシーラの頭の真上から剣が()ってきた。

 甲冑教授のふるう騎士剣は、シーラからみれば巨大そのものである。その巨大な剣が、ぶうん、と音を立てながら振り下ろされるのだ。

 シーラの全身は恐怖で満たされた。

 それでも生存本能が働きを現したとみえ、左に体をひねって剣をかわした。

 剣は床すれすれで止められ、再び頭上高く振り上げられる。

 シーラは後ろに二歩下がった。

 だが甲冑教授は剣を振り下ろしながら一歩進んだ。その一歩により、シーラは剣の間合いにとらえられる。

——逃げるのよ、シーラ!

 シーラは自分に言い聞かせ、恐怖に震える足を後ろに運んだ。

 目の前すれすれを巨大な剣が振り下ろされる。

 この剣に直撃されたら、間違いなく死ぬ。

——こんな、こんな盾じゃ、防ぎきれない! どうしたらいいの!

「反撃シナケレバ、死ヌゾ」

 甲冑教授の冷徹な声が響く。

 その声を聞いた瞬間、シーラは理不尽さに対する激しい怒りを感じた。

——どうして、どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないの。この甲冑おばけは、どうして私をこんな目に遭わせるの!

 今度は斜め右から左に剣が振り下ろされた。

 シーラは後ろに三歩下がって、これをかわした。

 そのときである。

 シーラの頭の中に、声が響いた。

〈杖のあるじよ〉

 男性の声だ。響きの深い、力強い声だ。

〈わが名を呼べ〉

 次の攻撃は右から左に振られた。シーラは二歩下がって、これをかわした。

〈さすれば、わが加護は与えられん〉

 次の攻撃は左から右に振られた。シーラはまたも二歩下がった。

——あなたは、あなたは誰なの?

 甲冑教授は、剣を高々と振り上げた。

 シーラは後ろに二歩下がろうとしたが、壁に突き当たった。

 今まさに巨大な剣はシーラの頭上に打ち下ろされようとしている。

〈われは騎士エルガー〉

 甲冑教授は無情の剣を振り下ろした。

「騎士エルガー!!」

 シーラは叫んだ。

 瞬間。

 左手に持った盾と右手に持った杖が、金色の光を放った。

 盾はすっとシーラの頭上に動いた。

 自分で動かしたようでもあり、何かの力にうながされて勝手に動いたようでもある。

 輝く盾は、甲冑教授の体重を乗せて振り下ろされた剣を見事に受け止めた。

 そしてシーラは右手の杖を甲冑教授の左足に打ち付けた。

 杖が折れるのではないか、などという心配はしなかった。シーラはただ無我夢中だった。

 それにその反撃そのものも、シーラが自分で行ったようでもあり、何かにうながされたようでもある。

 銀の光に包まれた杖は、まるで剣のようにみえた。

 その剣は甲冑教授の左足首をとらえ、それを断ち切ってしまった。

「オオッ」

 たまらず甲冑教授が転倒する。

 今だ、と思ったシーラは盾を投げ捨てて駆け出した。

 向かうは出口である。

 無事に出口にたどり着いたシーラは、後ろも見ずに部屋を飛び出すと、そのまま廊下を走って逃げた。

 地理が分からない。

 けれどもとにかくあの恐ろしい部屋から離れたかった。

 何度目かの角を曲がったところに人がいた。

「シーラ・イグル。学校内で走ってはならん」

 カプカル・ミード教授だった。やせぎすのミード教授は、やや厳しい顔つきをしているのだが、このときのシーラにとっては、救いの神にみえた。

「ううっ、ううっ」

 安心感とこみ上げてくる恐怖から、うまく言葉が出ない。ミード教授を見上げるうち、涙があふれてくる。

「シーラ・イグル。何があった?」

 ミード教授はいくぶん優しい声で尋ねた。

 シーラは何が起きたのかを説明したのである。


4


 今、シーラは談話室にいる。

 ミード教授が連れてきてくれたのだ。

 そのミード教授は、

「パンギルド教授と話をしてくる」

 と言って立ち去った。

 それから少しして、給仕の女の子が温かい蜂蜜茶を運んで来てくれた。

 ミード教授が頼んでくれたのだろう。

 温かい蜂蜜茶の入ったカップを両手で抱えてすすっているうちに、少しは気分が落ち着いてきた。

 半分ほど残っている蜂蜜茶のカップをナイトテーブルに置くと、シーラは自分の杖を手に取って、小さな声で呼びかけた。

「騎士エルガー」

〈はい。杖のあるじよ〉

 頭の中に返事が響くと同時に、目の前の床に膝を突き、右手を胸に当てた巨大な騎士が現れた。

 床に膝を突いているといっても、その頭はソファに座ったシーラの頭より高い位置にある。

 だから今度ははっきりと顔を見ることができた。

 毅然とした顔だ。だがどことなく優しさを帯びている。そして疑いもなく歴戦の勇士の顔だ。

「あなたは、誰?」

〈われは古き者。人としての生を終えたのち、神々のはからいにより、霊木に宿った。その霊木の枝をあなたの父御が切り取ったとき、われはその枝に宿ったのだ〉

——霊木に宿った太古の騎士?

 シーラが心に浮かべた言葉に、騎士エルガーは答えた。

〈しかり。あなたが杖と契約を結んだので、あなたの前に姿を現すことができるようになった。しかしあなたと私のあいだにはまだ契約が結ばれていないので、わが名によって呼び出してもらえなければ、わが加護を与えることができない〉

 シーラは、騎士エルガーの言葉を聞いて、ひどく心が高ぶるのを感じた。

 偉大な神霊の加護を受けた魔法使いの伝説は、いくつも聞いている。それは少女にとってあこがれのおとぎ話だ。まさかこのさえない杖に、そんな秘密があったとは。

——加護ですって! では騎士エルガーは私の魔法に加護を与えてくださるのね!

〈……残念ながら、われには魔力がなく、魔法の使い方も知らない〉

——えっ?

〈われの時代には魔法騎士などというものはなかった。われはただ盾で敵の攻撃を防ぎ、剣で敵を倒すのみ。霊力を帯びることによって、われはこの防御力と攻撃力を付与することができるようになった。われと契約を結べば、なんじはこの時代最高の騎士となれる〉

 この言葉を聞いて、シーラの感情の温度は氷点下まで下がった。

——騎士エルガー。私は治療魔術師になりたいの。剣で斬り合うような恐ろしいまねは、もう二度としたくないわ。あなたの加護は必要ありません。

〈えっ?〉

 がちゃり、とドアが開く音がした。

 シーラが振り返ると、ミード教授が入って来た。

 あわてて騎士エルガーのほうを見ると、もう姿は消えている。

「おめでとう、シーラ・イグル」

「えっと。何がでしょうか」

「君は一年生でありながら、撃剣コースへの特別推薦を受けた。パンギルド教授は、君には魔法騎士としての希有の才能がある、と保証している。パンギルド教授の強い推薦により、教授会は君が撃剣コースの授業に参加することを認めるだろう」

「えっ? あの、カプカル先生。私は治療魔術師になりたいんです。盾や剣を使う授業には興味がありませんので、受けるつもりはありません」

「えっ?」

 ミード教授は謹厳な顔にとまどいを浮かべた。

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