あとがき-1
本作は無事完結しました。一応外伝エピソードも一本用意してあるので、良ければそちらもどうぞ。
この物語は私が最初に書いた長編小説です。今から見直すと、色々と直したいと所もあるのですが、まあ置いておくことにします。
元々この小説は、ミレリアというキャラありきで書きました。ミレリアというキャラクターが居て、ラストシーンの構想が最初にありました。そして、そこへ至る行程を作って書きました。
なのでリュウというキャラクターは、最初はいませんでした。
最初に作成したのは、別の短編「白虎の騎士、ヴィラン」です。これは私が最初に書いた小説です。
初めて小説を書いたので、どう書けばいいか分からず、手探りで書いた記憶があります。今ではそうでもないのですが、当時は異様に体力を使って書いていました。一週間で体重が2キロぐらい減った記憶があります。
この時に、この小説にミレリアと、のちにリュウとなる竜王が出てきます。
ミレリアは、「俺の考えた最高にいい女」をコンセプトに書いたキャラクターです。
美女で、不死で、優しくて、頭が良くて、戦っても強い
存在がロマンです。
なんでこんなキャラクターを書いたのかと言うと、私が書きたかったからです。以上!
そしてこの時に、彼女に沢山の二つ名を付けました。なぜなら、そうした方がカッコいいからです。ヘルシングのアンデルセン神父だってカッコいいじゃないですか!
「国母」「守護者」「水王」「傾国の魔女」「冥府の女王」「千年公」
これらの二つ名は、この時に付けました。
そしてヴィランを書いた後で長編を書こうとして、悩み始めました。
最初にラストシーンを考えたと前述しましたが、その時に竜王へ、自分の1000年を告白するというシーンも考えていました。そして、その時に気がついたのです。
「千年公って付けたけど、1000年も何をやっていたんだろうか?」
カッコいいから二つ名を付けた、と書きましたが、本当にカッコいいからという理由で付けました。なので理由が何もありません。だって「千年公」って響きがカッコいいじゃないですか。
そういう訳で、色々と考えた結果、「千年公ミレリア」というシリーズで短編を書いてみることにしました。まだ長編に手を出す自身が無かったので、もう少し短編で練習したかった、と言う理由もあります。
とりあえず1000年を考えた時に思いついたのは、「1000年生きていれば子供とかいるんじゃないか?」でした。
ただ、1000年も生きて子供がいると、物語の収集がつかなくなります。なので子供は出来ない、という設定にしました。
そしてそうした人が宮中に居たらどうなるか?を考えました。
不死で、決して色褪せない妖艶な美貌を持つ美女。帝国。そして皇帝という絶対的な存在。
この時点で「百年寵姫」という設定を思いつきました。そしてそこから「冥府の女王」に繋げていく事を考えました。自分の境遇にブチ切れるミレリア、というキャラはこれで決まりました。
ただこのままでは、「俺の考えた最高にいい女」路線にはなりません。どこかで優しくなって貰う必要があります。
そこで「国母」のエピソードを作りました。ブチ切れまくって、暴れまくった後で改心してもらったのです。
ここまでで300年くらいです。まだ700年くらいあります。長げえ……500年くらいにしておけばよかった……
そこでゆっくりと100年刻みくらいでエピソードを作って行きました。ちょうど年表みたいになって良いかな?とも思いましたし。
とりえず宮中から外に出てもらうために「貴族」のエピソードを作り、箸休めに「守護者」「親友」というエピソードを作りました。
「親友」はアドリブで作ったエピソードです。「貴族」のエピソードで出したレベッカが、いつの間にか女友達っぽくなったので、何となく掘り下げてみた感じです。
あとは1000年後のドラゴン達との戦いへ向けてのエピソードを追加していきました。
「水王」はバトルマーメイドのエピソードです。これは私が書きたかったから書きました。
「傾国の魔女」は帝国とドラゴン達の軋轢のエピソードにすることとしました。
この辺りからドラゴン族と帝国との戦いが本格化していきます。
ドラゴン族にはモデルがあります。ユーラシア大陸の騎馬民族です。
西方ではフン族とか、東方では匈奴とか、そう言った騎馬民族をモチーフにしています。
史実の彼らには色々と文化とかがありますが、そう言うのは置いておいて、この小説では凶暴性と男性性の極致みたいな種族としました。
ドラゴン族にとっての「決闘」は大相撲がモチーフになっています。大相撲なので「神聖な儀式」なのです。「傾国の魔女」でドラゴン族が切れたのは、ミレリアに横綱の品格が無いと判断されたからです。白鳳が猫だましで勝った時に文句を言われた、アレがモチーフです。
そして終点が「千年公」です。
帝国の始まりの辺りから、帝国の終わりまでを生きた気高き魔女。これでミレリアというキャラがおおむね完成しました。
そして追加する形で、残りのエピソードを埋めていったのです。
なんか千年竜の話になる前段階で異様に長くなりました。なぜならこの物語の真の主人公はリュウでなく、ミレリアだからです。
帝国も、ドラゴン族も、1000年の歴史も、主人公リュウも、全てミレリアのために作られました。




