第81話 ベースの師匠は
ライブが終わり、ファンミーティングも終えて
宿へと帰ると
「この大馬鹿もんがあああああああああ!!」
宿に着くなりジャッカルに雷を落とされる
私がステージから降りて観客席へと乱入したことに怒っているらしい
「あれぐらいのパフォーマンス別にいいじゃない。ケチ。」
「危機感がなさすぎる!!あんな…!!ルナに抱きつこうとしていたやつがいたぞ!!」
「ハグぐらい普通じゃない?私もよく抱きついてたよ?」
「もう子供じゃないんだ!!お前のことを性的に欲情してみる男だってたくさんいる!!」
「たくさんはいないでしょ。」
「いる!!!お前の精神年齢は5歳ぐらいなのか?老若男女全員に抱きついていいと思ってるのか?」
「思ってるけど。」
「さぞ平和で甘やかされた環境だったんだろうな!!そんな能天気だから監禁男に騙されるんだよ!!このバカ!!」
「あー!!!今言っちゃいけないこと言った!!それは事実だけど人のトラウマえぐる説教はルール違反だから!!」
「うっせえ!!能天気にノーガードで生活しているからトラウマ生産されていくんだろうが!!失敗から学ぶことを覚えられないのかよ!!反省しろ!!」
「私の曲を好きでいてくれる人に悪い人はいないもん!!」
「アホか!そんなの関係ないわ!!」
「だって私の曲が好きだった言う人と仲良くなりたいじゃない?」
「客と馴れ合うな!!」
「ファンミーティング毎回してるくせに…」
「あれは今日来てくれた感謝を握手して伝えてるだけだろう!?」
「観客にダイブして伝えてもいいじゃない。」
「いいわけあるか!!このバカ!!2度とすんじゃねぇよ!!」
「はいはい。わかりました。もう2度としませんから。」
「絶対だぞ!!2度とするな!!」
たぶんテンション上がったらまたやるけど
「お話は終わりましたか?ルナお母様。」
グレイが話す
「終わったよ〜。ごめんね?口うるさいおじさんのせいで待たせちゃって。」
ジャッカルがわたしの頬をつねる
「いたたた!!」
「ふざけんな!自分の不祥事のくせに!!」
「冗談に決まってるでしょう!?口うるさいおじさん!!」
「反省の色が感じられねぇんだよ!!」
「反省してる!してるって!!」
ジャッカルは私の頬から手を離す
「グレイはこんな常識ないやつに育てられて大丈夫なのかよ。」
「この世の常識なんて意味ないから。善悪は世間じゃなくて私が決める。」
「グレイ。こいつはやべぇやつだから気をつけろよ。」
「はい。わかっています。」
「わ…わかっています!?」
「ルナお母様。僕、ベース弾けるようになりたいです。教えてくれませんか?」
「え。」
「?」
「あ…うん!ももももももももちろんいいわよ?」
「じゃあ今から…」
「あ!今日はライブして疲れちゃったから明日からにしない?」
「えぇ…」
「ごめんね?」
「わかりました…」
とぼとぼと私の部屋へグレイが帰ったのを確認して
私はホリーへ突撃しに行く
「ホリー!!一緒に来て!!」
「えぇ…なんで?」
「緊急事態なの!お願い!!」
「しょうがないなぁ…」
私はホリーを連れてピアノとベースを購入した楽器店へと向かう
「いらっしゃいませ〜。」
「あの!店主さん!」
「あ!ルナちゃん。昨日はありがとねぇ〜。」
「ベースってどうやって弾くか教えてください!!」
「えぇ?私は趣味でしかやったことないから…」
「それでも子供の頃から触っていたのでしょう?」
「ルナちゃんベース知らないの?」
「全然わかんない!!」
「そっ…そっか…。作曲してるのにね…」
「初心者が練習するベースの弾き方をとりあえず教えて!明日グレイに教えるから!!」
「私がグレイに直接教えましょうか?」
「いや!私が教えてかっこつけたい!!」
「絶対ボロが出ると思いますけど…」
そう言いながらも店主さんはベースを2本持ってきてくれて練習方法を教えてくれた
「ねぇ。どうして俺は連れてこられたの?」
ホリーが言う
「私は1人で出かけるの禁止されているから。」
「ベースの話するならジャッカルとかカイの方が詳しいでしょう?なんで俺なの?」
「あいつらに私のグレイを汚されたくない。ジャッカルとカイにグレイがベースを教わるようになったら、グレイは凄い♡ジャッカルさん♡カイさん♡素敵♡とか言い出しそうだから絶対嫌。それだけは絶対に嫌!!!」
「うわぁ…醜い嫉妬だぁ…」
「尊い母親愛よ!!」
私が必死にベース練習をしている間
ホリーは暇なのかコップに水を溜めてコップの蓋を触って演奏するグラスハープの演奏をひたすらやっていた
これだけ楽器がある楽器店なのになんでコップで演奏してんだよ…
おおかた明日は教えれるレベルまで出来たかなと思い私達は店主にお礼を言って私がグレイに教える用に私が弾くベースを購入し、宿へと帰った
私の部屋にグレイの姿が見えなかったからリリーに聞くと
ジャッカルの部屋にいるらしい
私がジャッカルの部屋に行くと
「凄い!ジャッカルさん!かっこいいです!」
グレイが無邪気にジャッカルからベースを教わっていた
「ちょっ…ちょっと!!なにやってんの!!うちの子に!!」
「え?ベース教えてただけだけど。」
ジャッカルが答える
「私が明日教える予定だったのに!!」
「お前ベース弾いたことないくせに…」
「あああああああああああ!!言っちゃダメーーー!!!」
「くだらん見栄張るなバカ。」
「今日弾けるように練習してきたのにいいい!!」
「俺はベースも弾いていたから適任だろう?」
「ダメ!変なこと教えないで!穢れる!!」
「ベース教えて何が穢れるんだよ…」
「ベースを教わる合間の雑談で穢れる!!女遊びが激しくて女を見下してる危険思想の持ち主にグレイを近づけさせれない!!」
「はぁ?1番危険思想なのはルナだろう?自由を手にする為に人を騙す悪魔のくせに。」
「世界平和の為に騙してるんです!!私は!!」
「おい!グレイ!!こいつはヤベェ女だ!!俺の方が絶対まともで性格がいい!だから俺からベースを学べ!!」
「グレイ!!騙されちゃダメ!!こいつは音楽しか脳がなくてそれ以外はわりと適当に扱う化け物だから!!こんなやつに教わったら思想が偏るから!!私が教えてあげるから!!」
「「グレイ!!!」」
「僕、明日から楽器店の店主さんに教わります。」




