第63話 興味本位
私はホリーとナイルの部屋に来ている
私は再びホリーに相談に来ていた
「知りたいような〜知りたくないような〜。」
「何が?」
「カリン様のこと…」
「知りたいなら聞けばいいじゃないか。何を迷っているんだ?」
「興味本位で足を突っ込むと痛い目あいそうで…。カリン様はサテライト様を処刑に追い込んだ人だし…」
「そんないきなり殺されたりしないだろ。」
「まぁ…そうだけどさ。でも攻撃的な人だしな…」
「何が知りたいの?」
「何で女王になりたいか…かな。」
「そんなの普通に聞けばいいじゃん。」
「自由になりたいから女王になるってさ…今は不自由な状況なのかなーって…」
「じゃあそうやって聞けば?」
「うん…。ついてきてくれる?」
「いいよ。」
私達はカリン様の花屋へ行った
「こんにちは。ルナ。今日はどんな花を買いに来たの?」
「こんにちは。カリン様。今日は花を購入しに来たんじゃなくてお話がしたくて来たんです。」
「あら。そうなの?そちらのお兄さんもお話し合いに参加するのかしら?」
「初めましてカリン様。ホリーと申します。ルナから話を聞いてどうしても会いたくて来てしまいました。噂以上の美少女ですね。」
「出会い頭に100点の褒め言葉どうもありがとうございます。お店はお父様にお任せするから私の家に移動しましょうか。」
私達はカリン様の家へ移動した
カリン様は私達にお茶を入れてくれておもてなしをしてくれた
「それで…私に話ってなにかしら?」
「俺はお前の秘密を知っている。」
ぶーーっと思わずお茶を私は吹き出してしまう
慌ててふきんで顔と周囲を拭きながら私は言う
「な…なに言ってんの…?ホリー…??」
「お前は治療する魔法が使える。そうだな?」
ホリーがそう言うと同時にカリン様はホリーに飛びかかって襲おうとするので
私は咄嗟に阻止する
ホリーは床へと倒れ込んでしまったが怪我はない
私はカリン様の腕を掴んで力で押し返す
「何故知っている!!何者だ!!お前ら!!!」
「俺は未来が見える魔法が使える。お前が未来で治療魔法を使っているところを見た。」
「嘘をつくな!!未来が見える魔法なんてこの世には存在しない!!」
「最近編み出された新魔法だ!!」
「嘘をつくな!!お前ら王族の関係者か?何をしに来た!!!」
「ちょっと!!ホリー何言ってるの??ごめんなさい。この子はちょっと妄想癖が酷くて…気にしないでください。」
私は間に入って必死に仲介する
「そんなことで誤魔化すな!!私の魔法のことを知っているのは本当だろうが!!本当のことを言わないならここで殺す!!」
「ひっ…」
怖すぎる
本気だよこの人
なんでこんなことに…
ホリーのばか!!!
「…未来が見える魔法じゃなくて時間回帰の魔法です。1度目のカリン様は治療魔法でたくさんの人を救って英雄になってましたから…」
パァン!!!
カリン様は私に向かって思いっきりビンタをした
「痛ッ…」
「時間回帰の魔法使いのせいで私達は王族に監視されて搾取されることになったんだ。時間回帰の魔法使いは死滅したと聞いていたが…こんなところで復讐ができるなんて棚から牡丹餅だわ。」
「えっ…」
カリン様は私の髪の毛を掴み無理矢理顔を上げさせられる
「お前ら時間回帰の魔法使いが王家に反乱を起こしたせいで私達治療魔法の一族も危険因子扱いよ。とばっちりもいいところだわ。私達一族はお人好しで王家の言いなりだったからずっっっっっと何十年も奴隷のように搾取されて監視されてきたのよ。最低限の衣食住だけ保証されて贅沢なんて許されなかった。私達だって魔力持ちだから貴族になれるはずなのに。」
「やめろ!!」
ホリーがカリン様を突き飛ばして助けてくれた
「俺達はたしかに時間回帰したけれど、俺達が時間回帰の魔法使いなのかはわからないんだ!時間回帰が出来たのは1度だけ!!その後は何度試しても時間回帰できなかった!!それに俺たちは孤児院出身だから身元がわからない!時間回帰の魔法使いが王家に反乱したなんて話を聞いたのは初めてだ!!俺達は何も関係ない!!」
「じゃあ何しにここに来たの?」
「ちょっと興味本位で…最強の聖女様と言われた人が何で女王様になって自由を求めているのか気になっただけで…」
「ふーん…ただの野次馬かよ。趣味悪いな。」
「えへへ…。よく言われます…。」
「まぁいいや。大昔の反逆なんてあんた達は何も関係ないだろうし。許してはあげないけれど、強い協力者は欲しかったから…あんた達私の王家反逆計画に入ってくれる?」
「…は?」
「…え?」
「拒否権なんてないけど。」
「いやいやいや!!そんなことしませんよ!!」
「何故反逆計画なんてしてるんだ!?」
「私達一族は治療魔法で作る回復ポーションをひたすら作らされる奴隷のようの扱いをされてきたのよ!?一族を虐げる癌の王家には滅んでもらわないとね。」
「わ…私達は王族にお世話になって恩義がありますから…王家反逆の加担なんて出来ないですよ…」
「…プッ。アハハ!!!恩義?バカバカしい。反逆の血筋だと知られたらすぐ処刑されるわよ。国を守る為なら何でもするんだから。あいつらは。」
「…そうかな。…そうかも。」
お父様とお母様の性分はよくわかっている
国を守る為なら
手段を選ばない
あの2人はそういう人達だ
「捕まったら殺されるのよ?私のじじいが今は治療魔法の覚醒者だけれど、じじいがくたばれば私が覚醒するの。だから私の力が覚醒したら一緒に反逆しようよ。」
「…捕まらなければ。バレなければ問題ないですから。」
「フフッ!!じゃあ捕まってバレた時に私のことを思い出してよ!!王家は必ずお前らを殺そうとする。その時に死にたくないと思ったなら…」
「私を思い出して。一緒に王家を反逆して本当の自由を手に入れましょうよ。」
「必ず私を頼る日が来るわよ。」
「ルナと私は同じ。」
「自由を手に入れる為には手段を選ばない。」
「そうでしょう?」
私は答えられなかった
興味本位で聞くもんじゃなかったなと
死ぬほど後悔した




