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第59話 理想的な展開

泣き崩れるアーマーの背中をさすって宥める

カイの言った通りアーマーの精神状態も限界だったのだろう

私も昔のことを思い出してしんどかったからアーマーのことまで全然見てあげれなかったけど

こんなにも限界状態だったんだね

私よりもアーマーの方がカイは大事だと言うだけあるな

カイがアーマーのことをよく見てくれてよかった

カイはアーマーが泣いている間も黙って側にいてくれていた

暫くしてアーマーが泣き止み落ち着いた

「落ち着いた?」

「うん…。ありがとう。マナ。カイ。」

「そう。じゃあ私は新曲の練習行ってくるね。」

「え?」

「え?」

「あの…俺達恋人になったんだよね?」

「そうだよ。」

「恋人同士ずっと一緒に過ごすものじゃないの?」

「だってこれから新曲の練習予定だし。」

「記念すべき日なのに!?もっとなんか…甘い雰囲気とか!!余韻とかないのか!?」

「えーっと…夜ご飯一緒に食べるじゃない。」

「今はまだ朝だ!!夜まで俺をほっとくつもりか!?」

「えっとですね…そう!!今夜の晩御飯は私達の恋人になってから初デートになるわけよ!!初デートを今から食べる即席の昼食にするつもり?それこそ恋人らしくないじゃない!!」

「…!!!」

「ちゃんとオシャレして晩御飯食べに行くから。私達の初デートプランをしっかり計画して待っててね。」

「最高に楽しいデートにしてやるよ。」

「会えない時間も相手のことを考えて過ごすだけでとても楽しいわよ?」

「そうだな。俺達はもう恋人同士なんだ。これから2人きりで出掛ける時はデートになるんだからな。」

「今夜楽しみにしてるね。」

「愛してるよ。ルナ。」

アーマーは私をギュッとと抱きしめてから出掛けた


「…ルナは詐欺師になれるな。」

「ひとぎきの悪いこと言わないでくれる?それにこれはカイが望んだ展開のはずだけど。」

「そうだけど…いとも容易くアーマーがルナの手のひらで転がされてる姿を見ると心が痛むよ。」

「私は自由に動けるし、アーマーも喜んでいるからカイの思惑通りになったのに。」

「愛してないくせに。」

「愛しているわよ。それなりに。」

「恋人としては愛していないくせに。」

「恋人としてではないけれど、家族として、音楽仲間としては大事にしているわよ。だからアーマーが元気になるように私はカイに従ったのに。従ったらそれはそれで文句言われるなんて理不尽すぎるよ。寧ろよくやった偉いと褒められてもいい展開のはすだけど。」

「そうだな。これは俺が望んだ展開だ。」

「上手くいったわよ!褒めて!褒めて!!」

「マジでルナは人間性が破綻しているな。正気じゃないよ。あんなにも純粋な恋心を弄ぶなんて最低だ。」

「いやいやいや!首謀者のくせに!!同じ穴のムジナでしょう!?」

「俺はルナが本気でアーマーが好きだと思っていたんだ。だから俺は悪くない。」

「嘘つけぇ!!!嘘でもいいから言えって言ったくせに!!」

「捏造するな!!そこまでは言ってない!!」

「うるせぇ!!2年後の別れ話の時にカイも一緒に地獄に堕としてやるからな!!」

「俺は関係ないだろうが!!」

「大アリだわ!!悪の組織の親玉だろうがよぉ!!」

「お前マジで最悪最低!!なんでこんな性格破綻してる女がアーマーが好きなのか理解不能だ!!」

「こっちのセリフだわ!!カイを信じて案に乗ってやったのに罵られるなんて理不尽すぎるだろ!!私だけ悪者に仕立てあげようとしやがって!!性格終わってんのはカイの方だろうが!!」

「やんのかゴラァ!!!」

「やってやんよ!!私に勝てると思ってんのか!?」

カイが胸ぐらを掴んできたので私も胸ぐらを掴み返す


「ストップ!!やめんか!!お前ら!!」

そう言って私達の間にジャッカルが入ってきた

「お前らなぁ…仲良くなる為に一緒に朝食に行ったんじゃないのか…?なんで胸ぐらを掴む喧嘩してるんだよ…」

「私はカイの言う通りに従ったのに!!カイは私だけ悪者に仕立てあげる為に言ったのよ!!騙された!!酷くない?」

「俺は平和になる為に1番いい方法を言っただけだ!!本当に愛し合う恋人になれると思っていたんだ!!」

「嘘つくなぁ!!そんなわけあるかぁ!!」

「本当にそう思ったんだよ!!俺は悪くない!!」


「話が見えないけど…何?恋人って誰と誰の話だ?」

「私とアーマー。」

「え?恋人になったのか?」

「そう。アーマーが元気なくて可哀想だから恋人になれってカイが言うから従ったのに。」

「…。」

「はぁ…。今が平穏になったなら俺はもう知らん。勝手にしろ。」

「そうよ!理想的な展開よ!!」

「ガキが付き合うなんてどうせ恋人ごっこになるんだから。暫くほっとけカイ。」

「…わかってますよ。」

「そうか。じゃあ新曲の練習をするから俺の部屋に行くぞ。」

「いええええええええい!!!やっとみんなで合わせられるー!!!」

「ひゃっほおおおおおおおおい!!ルナの新曲叩くの楽しみすぎるううううううう!!」

私とカイは手を繋ぎスキップをして移動する

「お前ら仲悪いんだよな…?」

「何言ってるんですか?私達は仲良しですよ。ねぇ!!カイ!!」

「ルナは最高の女だ!!ルナの音楽はこの世で1番ロックでかっけぇんだよ!!」

「カイのドラムもかっこよくてスキ♡」

「音楽で俺達繋がってるんだよな!!」

「最高の相棒だぁ!!!」


「お前らの関係本当に理解出来ないよ…」


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