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第57話 愛を込めて花束を

「こんなに美味しい物を食べたのは人生で初めてだ!!最高の時間だった!!ルナは世界で一番いい女だ!!」

「そうでしょう!そうでしょう!!」

「じゃあ宿に帰るか。」

「え。ちょっと待ってよ!花屋に行くよ!昨日のお礼をしたいから!!」

「俺は食べ終わった後にルナと一緒にいる理由はない。」

「奢ってあげたじゃん!ちょっとぐらい付き合ってよ!」

「うわ。恩着せがましい。奢ってやったから言うこと聞けなんて横暴だ。やっぱりルナは世界で一番最悪な女だ。」

「天から地に堕ちるの早すぎるよ!!」

「短い天下だったな。」

「最速で奪還してやるから。」

「じゃあ次の昼食も奢りな。それでもう一度天下取らせてやるよ。」

「やっぱりいいや。私は最悪人間で構いません。」

「お金あるくせに!ケチ!!」

「私がこれから自由に生きる為の資金をこんなことの為に使いたくない。」

「貧乏性。」

「倹約家と言え。そんなことはどうでもいいの!ほら!花屋に行くよ!私1人で行動出来ないんだから!!一緒に来てもらわないと行けないんだから仕方ないでしょう?」

「だる…」


嫌がるカイを引っ張って私はカリン様の花屋へと向かった

「おはようございます!カリン様!今日はちゃんとお財布持ってきましたよ!」

「おはようございます。ルナ様。今日はお花を購入しにきてくれたのですか?嬉しいです。」

「あれ?昨日の勢いはどこに?」

「なんの話ですか?私はお花屋さんの穏やかな看板娘ですよ?」

「暴言を売りにしている看板娘じゃなくて?」

「夢でもみてたみたいですね。うふふふふ。」

…?

なんで昨日と態度が違うんだろう…?

「あ!もしかして今日はカイがいるから変な感じになっているのですか?カイは最底辺の貧乏人なので猫被る必要なんて…」


パァン!!


目の前で手を叩かれて猫騙しをされた


「ひゃあ!!!」

「夢を見ていたようなので目覚ましです。わ・た・し・は・い・つ・も・お・だ・や・か・で・す!!わかりましたか?」

「はい…」

こわい

昨日よりも今日の圧の方がこわい

さすがはサテライト様に冤罪を着せて処刑まで追い込んだ女だ

恐ろしい

「今日はどのような花をご希望でしょうか?」

「えっと…なんか高級そうな感じで…」

「どのような用途で?」

「感謝を伝える感じで。」

「ご希望の花や色合いなどはありますか?」

「おまかせします。」

「少々お待ちください。」

カリン様は大きな花束をあっという間に作ってくれた

「ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。」

「とても素敵。ありがとう。カリン様。」

「気に入って頂いて良かったです。」

「あの…今度のライブ見に来てくれませんか?」

「私は音楽に疎いので…」

「大丈夫です!!初めての方でも楽しめる大衆向けの音楽ですから!!」

「そう…?じゃあ次のライブ楽しみにしているわ。」

「はい!!」

私とカイはお礼を言って花屋を去って宿へと戻る


「その花束誰にあげるつもりだ?」

「別に。あげる相手なんて決めてないけど。昨日の晩御飯のお礼で花束買っただけだし。リリーにあげようかな。一番喜びそうだし。」

「何言ってるんだ?一番喜ぶのはアーマーだろう?」

「あぁ…まぁ確かにそうだけど…」

「その花束を渡してアーマーに告白しろ。」

「はぁ?距離を置きたいのにそんなことしたら…」

「俺はアーマーのことをよく知っている。ルナに距離を置きたいと言われて別の男とデートしているような状況。アーマーの精神状態の限界だ。このまま帰ると俺は殺される。」

「そんな大袈裟な…」

「大袈裟じゃない。このまま帰れば死人がでる。俺はああいう人種を知っている。」

「でも…2年後には必ず私達は離れ離れにならないといけないの。アーマーは家に帰らないといけない。だからそんな親密な関係にはなれないよ。」

「それは2年後に考えろ。今、まさに、アーマーの心のケアをしないと誰か殺される。もしかしたらルナかもしれない。」

「…本当に?」

「本当に。」

「恋人になって執着が増したらどうするの?私が壊れちゃうよ?」

「今の状態の方が執着が増す。恋人というポジションを与えた方がある程度自由がきく。」

「…本当に?」

「本当に。」

「嘘だったら?」

「ドンマイ。」

「…フフッ。そっか。わかった。カイを信じるよ。」

「もしもアーマーがルナに首輪をつけたらぶん殴るぐらいは手助けしてやるから。」

「絶対だよ。」

「任せろ。」

私達は宿に戻った

ロビーにはアーマーがいて私達の帰りを待っていたようだ

たしかに目が虚で心ここにあらずだった

私は花束をアーマーに渡して言う

「アーマーが大好きです。私を恋人にしてくれますか?」

そう言うとアーマーは私を抱きしめて大泣きした

泣き崩れて立てなくなるほど



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