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第53話 聖女

アーマーを寝かせた後、私もそのまま寝落ちをしてしまった

私は一時間程で起きたが、アーマーはまだ寝ていた

起きた時に近くにいないとまた不安にさせそうだったから

この部屋で起きるまで待つことにした

ギターを弾いたり歌を歌ったりしたら起こしてしまいそうだったので

紙にアーマーの寝顔をスケッチして遊んでいた

他にやることもなかったし

グリード家で絵画も少しは習ったけれど…

上手く描けないなぁ

こうやって見ると本当に整ったお顔していらっしゃる

まつ毛長いなぁ〜

でも久しぶりに描くと楽しくてあっという間に時間はすぎて4時間ほど何回も書いていた

私が夢中になって書いているとアーマーが目を覚ました

「あ。おはよう。アーマー。」

「おはよう。ルナ。」

「とは言ってももうお昼の2時なんだけどね。」

「俺は5時間ぐらい寝ていたのか?」

「そうだね。お水飲む?」

「口移しで。」

「バカなこと言ってないで早く飲みな。アーマーが心配すると思って部屋から出てなかったんだから。お昼も食べずに起きるの待ってたんだよ?偉くない?」

「偉い。ここ数年で一番偉いよ。ルナ。」

アーマーが拍手をして褒める

「何これ?」

「暇だったからアーマー描いて遊んでたの。」

「そんなに俺が好きだったのか…」

「そんなこと一言も言ってない。」

「この紙全部ちょうだい。」

「いいよ。お腹ペコペコだからお昼ご飯食べに行こ。」

「わかった。」

私達はまだ監視対象の為、ジャッカルも連れてレストランへと向かい三人で食事をした

折角なのでそのまま街を探索していると

「お花はいりませんか?」

そう言って超絶美少女に話しかけられた

うわぁ…めちゃくちゃ可愛い女の子だなぁ

なんか…どこかで…見たこと…あるような…??

「あ!!!」

「?」

この美少女!!聖女のカリン様だ!!一回目の人生の時に新聞で見た写真と一緒だ!!

カリン様は庶民だけど、聖女の力が覚醒して戦場に入ったから…

こんな所で働いてたんだ…

「あの…?どうかされました?」

「あ…えと…お姉さんが可愛くて見惚れちゃいました…」

カリン様はキョトンとした顔をした後に

「ありがとう。」

と言って悩殺スマイルをしてくれた

可愛すぎる

ドキドキしちゃうよこんなの

まじ天使

ちょっと待って?

アーマーとカリン様ってたしか運命的な出会いをして恋人になったんだよね

じゃあ今出会って…アーマーって一目惚れとかしてるのかな?

そうなのかな!?

ど…どどどどどどどうなるの!?

私は1%の不安と99%の好奇心でアーマーの顔をみる

アーマーの顔は澄ましたままで通常状態だった

あれ〜???

無反応なんだけど…

やっぱり戦場出会うからこそドラマチックなものなのかな…

「えっと…この薔薇を1輪ください。」

「ありがとうございます!」

私はカリン様の花屋で薔薇を1輪買った

そしてお辞儀をしてその場を去った

「今の女の子めちゃくちゃ可愛かったと思わない?」

「は?あんなやつが好きなの?」

「え?私じゃなくてさ。アーマーが好みなんじゃないかなぁ〜って。」

私はそのまま怒りの壁ドンをされる

「ひぇ…」

「俺はルナしか欲しくないが?」

「そ…そっか…」

「二度と他の女がいいなんて話をするな。」

「は…はい…。」

こわ〜…そんなに怒んなくてもいいじゃん

カリン様に心変わりしそうで怖いとか?

う〜〜ん??

私達はその後、レストランで夕食も食べて宿へと帰った

私はアーマーの部屋に入り薔薇の花を飾る

「綺麗。」

「ルナが世界で一番綺麗だよ。」

「バカなこと言ってないで早くお風呂入ってきて。」

「一緒に入る?」

「沈めてやるよ。」

「冗談だってば。」

「わかってるわ。」

アーマーはお風呂に入った

お風呂から出たアーマーの髪の毛を乾かしてあげてから

私はベッドに入る

「…何してんの?」

「疲れたからもう寝ようよ。」

「男を同じベッドに入れるなんて危険な行為どこで覚えたんだ?」

「そっちこそ何言ってんのよ。昨日一緒に寝たじゃん。」

「昨日は俺が誘ったんだ。今日はルナが誘っている。これは全然違うことなんだ。」

「めんどくさ…結果一緒に寝るんだから関係ないじゃん。」

「俺以外にしたら絶対ダメだからな!!」

「束縛すんなカス。」

「男はみんな狼だぞ!!」

「猪突猛進してくるのはアーマーだけじゃん。」

「危険なんだ!!絶対!!ダメだからな!!」

「わかったわよ。」

私はアーマーをまた子守唄歌で寝かしつける

アーマーはまだまだ眠りが足りないのかすぐにぐっすり寝てしまった

私は熟睡したアーマーを確認して部屋を出て別の部屋へと向かう

「呼ばれて飛び出てジャジャシジャーーーン!!ルナちゃん参上!!!」

私はナイルとホリーの部屋にノックもせずに強引に部屋に入る

ナイルは相変わらず酒を呑んだくれていて

ホリーはナイルの介抱をしていた

「よっ!!!ルナちゃん!!!世界で一番輝いてるよおおお!!」

ナイルが酔っ払って言う

「普通に部屋に入ることが出来ないの?ルナは。安静にしてないと傷口開くよ?」

ホリーが小言を言ってきた

「人生相談をしにきました!!」

「俺が人生の先輩だぁああ!!」

「人生相談…?」

「そう!!そっちの酔っ払いのおっさんは床に転がしてていいや。私はホリーに話を聞いて欲しくてきたんだから。」

「俺は床に転がっても呑める天才だあああ!!」

「いや。もう呑んだらダメだよナイル…。それに俺に人生相談なんて相談相手間違ってるんじゃないの?」

「純真無垢なホリーに聞いてほしいの!!」

「まぁ…いいけど…」

私は一回目の人生のこと

タイムリープしたこと

そしてカリン様とアーマーのことを話した

魔物を信じるホリーなら

この話も信じてくれると思ったからだ

「でね?2人は結ばれる運命のはずなのに!!今日出会った時にぜーんぜん!!無反応だったの!!2人とも!!どう思う?」

「とても面白い話だったよ。」

「そうじゃなくて!どう思う?ラブロマンス始まるかな?」

「始まんないに決まってるじゃないか…」

「ええ!?なんで!?」

「1度目は恋人だったかもしれないけれど…今は赤の他人だし。アーマーは既にルナにぞっこんなのに今更他の女の人を好きになるなんて考えられないな。」

「やっぱり戦場でドラマチックに出会うまではダメか。」

「その話も嘘っぽいけどね。」

「私の話信じないの!?本当なんだから!!」

「そうじゃなくて…アーマーとカリンが恋人だって話がだよ。だってアーマーは最後カリンを刺し殺したんだろう?」

「サテライト様はそう言ってた。」

「じゃあ恋人なんて嘘だったんじゃないか?アーマーは恋人に執着するタイプなのに殺すなんておかしいよ。」

「そう?私が今ホリーと付き合うことにしましたって言ったら殺されそうだけど。」

「ねぇ…冗談でもそんなこと言わないで…俺がアーマーに殺されるよ…」

「恋人じゃなかったか…。考えたこともなかったな。サテライト様嫉妬で怒り狂ってたし恋人同士だと思い込んでたよ。」

「わからないけどね。1回目はあと2年で戦争が始まったんだろう?そしてアーマーの活躍でだった2年で勝利した。」

「そうだよ。」

「まずくない?アーマーがこんな所に居たら戦争に負けるよ?」

「その辺はあんまり考えないようにしてる。なんの力もない私が足掻いたってどうにか出来る問題じゃないし。」

「うーん…。ルナは力があるんじゃない?」

「何の?」

「タイムリープの。」

「私じゃないよ。何度も試したけど何も起こらないもの。」

「条件が違うだけじゃないの?大人にならないと発動しないとか。状況を考えてタイムリープをしたのはサテライト様かルナだ。2人しか記憶が残ってないんだから。サテライト様が瞬間移動の魔法の使い手なら。タイムリープをしたのはルナの可能性が高いよ。」

「でも平民だよ?私。」

「孤児院出身だろ?ルナの出自はわからないならどこかの貴族が捨てた可能性もある。」

「え…」

「タイムリープしたのルナだよ。」



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