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第51話 ロックに生きろ

次の日になり、私はジャッカルの前でライトの曲を歌い演奏する

明日のライブを賭けて

「これのどこがバラードなんだよ…。」

「だってバラード曲を一日で練習しても上手く演奏できなかったんだもん。だから私が半年間死ぬ気で練習したこの曲にするしかなかったの。」

「お前は命削って歌うことしか出来ないのか?」

「だってこの曲は特別思い入れが強いから仕方ないの。ライトが初めて私の前で歌ってくれてロックに目覚めた曲なんだから。衝撃的でしょ?今までの音楽なんて忘れちゃうぐらい。」

「…最高だった。」

「フッフッフッ。私の師匠は世界一かっけぇからね!!」

「あのさ…別に明日じゃなくても…」

「約束が違いまーす!!下手くそなら出さないという条件でしたー!!」

「こっちの約束も違うだろうが!!安静に歌えるバラードならいいと言ったはずだ!!」

「大丈夫。大丈夫。私の曲よりはゆっくりだし。」

「汗だくで演奏終えてるじゃねぇかよ!!」

「些細なことでうるさいなぁ。この曲をは一刻も早く演奏したいと思わない?」

「俺はそんなに生き急いでない。二回目のライブでいい。」

「こんなにピンピンしてるのに。頭の怪我なんてちっとも痛くないし。」

「…ルナが頭から血を流して倒れている所を今でも鮮明に覚えている。血の気が引いて体が動かなかったよ。気づけばアーマーが首を絞めて殺そうとしていたから思わず止めたが…。ルナを失うことがこんなに恐ろしいとは思わなかった。お願いだから安静にしてくれ。」

「チッ。」

「舌打ちをするな!」

「私のことなんにもわかってない。」

「お前じゃないからな。」

「ステージで演奏することが一番元気が出ることなのに。」

「…。」

「みんながステージで演奏しているのを安静に見てろって?冗談じゃないわよ。悔しくて頭が割れるほど泣き喚いてやるんだから。」

「元気になるには休むことが一番いいんだよ。」

「何それ?一般論?医者の戯言?私は違うって言ってんの。ステージで演奏することが一番生きてるって感じるんだから。こんなにも元気になること他にない。」

「興奮してアドレナリン出まくってるだけだろうが…」

「最高のドラッグじゃない?」

ハァ…と大きく溜息をジャッカルはつく

暫く考え込んだ後に

「…この曲の楽譜を全員分渡せ。明日には演奏出来るようにする。」

「ひゃっほーーーーい!!ジャッカルさんありがとうーーーー!!!」

「今から練習するからメンバーを呼んでくる。」

「それなら私行ってくるよ。」

「ルナは安静にしてろ。」

「過保護だなぁ。」

「当たり前のことだ。」

そう言ってジャッカルは部屋から出て行き他の楽団員を呼びに行った

「俺はライトの曲なんて絶対演奏しない。」

実は私達と一緒に部屋にいたアーマーが言う

アーマーも奴隷未遂事件からより一層過保護になってしまった

何処に行こうとしてもずっとついてくる

今は不安だから側にいてくれることは心強いが

ずっと付き纏わられるのはそのうちストレスになりそうだ

「アーマーはライトの曲不参加でいいけど…私の為の曲じゃなくてもダメなの?最高にかっこいい曲だったでしょう?」

「だから嫌い。ルナが俺よりもかっこいいと思っている存在がいることが嫌い。ルナがこの曲を愛していることが嫌い。嫌い。嫌い。嫌い。大嫌い!!」

「わかったから…。」

反転アンチみたいなこと言ってる…

曲をかっこいいと思っているからこそ嫉妬して嫌いなんだね…

「ルナがライトを慕っている事実が許せない…。」

「クラウドお兄ちゃんにも慕っていたでしょう?」

「クラウドも気に食わない。ルナを好意を寄せている男は全員嫌い。」

「あぁ…そう…。」

「サテライトも嫌いだ。運命共同体だかなんだか知らないがルナの特別な存在である事実が許せない。嫌い。」

「ここの楽団のみんなは嫌いじゃないんだ。」

「誰もルナのこと好きじゃないからね。」

「酷いこと言うなぁ…。」

「俺が誰よりも深く愛しているんだから。他のやつの愛情なんて必要ないだろう?」

「束縛する男は世界一嫌い。」

「…。」

「自由にさせてくれないならアーマーのこと大嫌いになるからね。」

「…わかってるよ。」


ジャッカルがナイル,ホリー、サイを連れて部屋に戻ってきた

私は楽譜を渡して明日のライブの練習をした


次の日になり、この街での一回目のライブが始まろうとしていた


私がステージに立ってギターを構えると観客はざわざわとする

「こんな子供が歌とギターを…?」

「大丈夫なのか?」

そう言ってコソコソと観客達は話す

普通は挨拶をしてから演奏を始めるのだが

挨拶もなく

観客がコソコソと話していることも気にせず

私は手を挙げて演奏を開始する合図をする

みんな私が挨拶もなく演奏することは初めてだったから

驚いていたが

演奏が始まれば観客は曲の魅力に取り込まれて引き寄せられていった

私の師匠は世界で一番かっこいい曲を書くんだぞと

自慢しながら私は歌う

この曲で音楽の世界にロックの世界に私は虜になったから

ここの観客も全員ロックの世界に引き摺り込んでやろう

全人類ギターを持ちたくなれ

ロックに生きろ





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