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四十九話 幸せ

「きゃあああああああああああ!!!」

宿に帰ると同室のリリーが私の頭が包帯でぐるぐる巻きにされていて、首輪を繋がれている姿に発狂された

こんな時でも声は綺麗なんだな

「ルナ!?ど…どうしたの!?アーマーがついにルナを飼いならそうとして…?」

「そんなわけないだろう!!俺はルナを傷つけるようなことなんてしない!!」

アーマーが激怒して言い返す

「いつも殴り合いの喧嘩してたじゃん…。」

「ルナは奴隷商人に殴られて首輪を掛けられたんだ。」

「ひぇ…そんなことが…?ルナ大丈夫?」

「頭から血が流れたから大袈裟に包帯をぐるぐる巻かれてるけど大丈夫だよ。どちらかというとこの首輪の方が嫌だな。トラウマが蘇るから。」

「監禁されたことがあるってやつ?」

「そう。あの時は足枷にされて鎖を繋がれてたのは足だったけど。やっぱり鎖は嫌い。」

「外せないの?」

「鍵がないと無理みたい。本当に最悪だよ。」

「ジャッカルは?どうしたの?」

「あ。放置してきちゃった。私達病院行ってたからさ。」

「その奴隷商人とジャッカルは揉めて怪我とかしてたら…」

「警察呼んだって言ってたからたぶん大丈夫だと思うけど…。」

「ジャッカル…。」

「ごめんね。心配だよね。」

「ううん。ルナの治療が最優先だもん。心配だけど…」

「ジャッカルの様子を見に行くなら一人で行かないでね。治安悪そうだしリリーも誘拐されちゃうかもしれない。サイかナイルと一緒に行きなよ。」

「いや。ルナの看病するよ。まだお風呂も入ってないでしょう?お風呂に入って今日は休もう。」

「お風呂は後でいいや。先に新曲の楽譜を書いちゃいたいから。」

「何言ってるの?そんなの後にしなよ。大怪我してるのに休まないとダメだよ。」

「大怪我なんかじゃ…」

「服を脱げ。」

「えぇ…」

「脱がされたいの?」

「いえ…お風呂に入らさせて頂きます。」

私は脱衣所で服を脱ぎお風呂入った

さすがにシャワーら頭が沁みる

痛い

しかも首輪になはさ

お風呂から出て服を着替えて部屋に戻ると

ホリー、カイ、ナイルも部屋に来ていた


「ルナ!!」

「カイ。どうしたの?」

「ルナが殴られたと聞いたから様子を見に来たんだよ!!」

「大袈裟だなぁ。」

「大怪我なもんか!!あ…頭から血が…!!!」

「あ。本当だ。お風呂入った時に包帯取っちゃったからなぁ。」

「私が巻き直すよ。」

リリーが包帯をやってくれるようだ

「リリーありがと…」

リリーが持っていた包帯をアーマーが奪う

「俺がやる。」

「何?好きな女も守れない男はすっこんでなよ。」

「ちょっと!!リリー!!やめなよ!!アーマーがいなかったら私今頃奴隷にされて人生終わってたんだから!!」

「いいんだ。リリーの言う通りだ。」

「じゃあ包帯渡して。私がやる。」

「俺は包帯の巻き方を医者から教わってる。だから俺がやる。」

「…わかったわよ。」

アーマーが私の包帯を巻いてくれている

「本当に大丈夫なの?ルナ。」

ホリーが私のことを心配そうに見つめる

「うん。ぜーんぜん!平気だよ!今から新曲の楽譜書くから。」

「は?何言ってんの?ダメだよ!ちゃんと安静にしないと。」

「安静に書くだけだから。」

「いやいやいや!!さっき殴られた所でしょう?今日はもう寝てようよ!!」

「大丈夫だってー。」


みんな心配そうに私に声を掛けてくれたが

無視して楽譜を書こうとしたら


バンッ



ジャッカルが部屋に入ってきた

「ルナ!!!」

私を見つけるとジャッカルは私を抱きしめた

「大丈夫か?」

「はい。助けてくれてありがとう。ジャッカル。」

「あいつは警察に引き渡した。俺達が滞在する間はあいつに会うことはない。」

「そっか…。よかった。」

ジャッカルは手に持っている鍵で私の首輪を外した

カチッと鎖が解かれた瞬間

何故だか涙が溢れてきてしまった

「あ…あれ?やだな。なんでだろ…。」


「ルナは自由だよ。ルナを縛るものはもういない。だから…俺達と一緒に音楽をしよう。誰よりも自由に演奏しよう。世界はまだまだ広いから。一緒に旅をしよう。」


ジャッカルが私を見つめて言う


「ありがとう。ジャッカル。私ここの楽団に入れて本当によかった。」


「ねぇ!なんかいい雰囲気してない?」

リリーが私とジャッカルに文句をいう

「俺のルナに自由を与えるなんて殺し文句言わないで欲しいな。首輪だって俺が外したかったのに。いい所を取ってルナを誘惑するつもりか?」

アーマーがジャッカルに敵意剥き出しで話す


「リリーもアーマーもそんなことでいちいち嫉妬するな!!俺とルナが恋人関係になるわけないだろう!?」


「それでも目の前でイチャつかれるのは嫌。」

「俺のルナに口説くなんていい度胸してるな。」


「お前らの恋愛脳についていけんよ…。」

ジャッカルは呟く


大好きな音楽団のみんなに囲まれて

こんなにも心配されて愛されていて


「私は幸せ者だなぁ…。」


今後の未来がこわくなるぐらい

人生で今が一番幸せだ







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