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第三十七話 魂の三曲目

「こんにちは。アース音楽団のルナです。」

「えっと…実は今日は私が作曲した新曲を初披露します。」

「えへへ…拍手ありがとうございます。」

「私は自分の作曲した曲って自信なくて、本当にここで歌うのも恥ずかしくて死にそうで今にも倒れそう何ですけれど。」

「ここの団長が作曲しろ!!作曲しろ!!って毎日うるさいんです。そしてもっと上手く弾け!!もっと上手く歌え!!歌え!!!ってうるさいんです。」

「いやいや本当に…。ねぇ?ジャッカル?」

「そんな感じで毎日ジャッカルにいじめられて作った魂の曲です。」

「フフフッ。ジャッカルは私の曲の一番のファンかもしれませんね。」

「私の曲をこんなにも毎日熱望してくれてますから。」

「私の曲は…私の全てです。私の感情をぶつけたものしか作れません。」

「だから陰気な曲ばかりです…。あはは!!!」

「今回こそはポップで明るい曲を作ろうと頑張ってみたんですけどね…なんか無理でした。」

「一生作れなかったらどうしよう…。フフフッ。」

「そんなわけでね。新曲も陰気な曲なんですけれども。」

「陰気だけど盛り上がれる曲なんで!!アハハ!!」

「私はこの世界を上手に生きていくことが難しくて。」

「正しさよりも醜悪な嘘が甘美的だったり。」

「優しい人よりもいじわるな人が得をしたり。」

「人を愛することでさえ暴力的だったりする。」

「こんな世界汚くて最低だなと思うのに。」

「それでも生きていたいと。」

「何故か愛しちゃってるんですよね。」

「この生意気な小娘が見ている世界の全てをこの歌に込めました。」

「自分の価値観を歌うことは恥ずかしくて死にそうですが。」

「このステージで歌うからには。」

「私の声も音も魂も。」

「私の全てをこのステージに捧げます。」

「だから貴方の耳を私にください。」

「貴方の目を私にください。」

「貴方の魂を私にください。」

「貴方の全てを私にください。」

「ここにいる観客のみんなが一緒に私の音楽を作ってくれたら。」

「天国よりも楽しい極楽浄土に連れて行ってあげます!!!」

「いくぜっっっ!!!!」



ルナが合図をして演奏が始まる

俺はステージでギターを弾き一緒にルナの魂の新曲の音楽を作り上げる

ルナの音楽は独創的で

誰にも真似が出来ない

ノリやすいメロディに

文学的なセンス抜群のワードセンスの歌詞

マナは天才だ

認めざるを得ない

この曲は

俺の心を折るのに十分すぎるほど

天才的にかっこいい

俺は一生敵わない

いい曲を書くやつが一番強くて偉いか…

それなら俺は一緒マナの奴隷だな

恋でも

音楽でも

一生敵わない

まぁそれでもいいか

今演奏しているこの瞬間だって

極楽浄土に召されるぐらい

楽しくてしょうがないんだから



マナのステージは大盛り上がりになり

地響きがするほどだった

演奏が終わりルナが挨拶をする


「みんな…ありがとう…。愛してる。」


観客は嬉しさのあまり叫び声を上げて

倒れていく

本当に極楽浄土に召されたようだ




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