第三十六話 作曲活動
「遅い。」
「何がですか?」
「もう三ヶ月経ってるぞ。」
「初ステージからの話ですか?」
「そうだ。その後も新曲を作ると約束したからステージに立たせてやってるのに。」
「あぁ。新曲を作る話ですか?作ってますよ。まだ出来てないだけで。」
「どれぐらい出来たんだ?」
「…。」
「おい!!」
「ちょっと…クオリティを求めすぎちゃって…何回もやり直ししてると…ねぇ?」
「全然出来てねぇじゃねぇか!!」
「三ヶ月でアーマーはもう30曲も書いているぞ!!」
「量より質を重視してるので…」
「目を逸らしてるぞ!サボってるだけだろ!!」
「曲が降りてきたりしないかなぁ…」
「アホなこと言ってないで早く作れよ!!」
「そんなに私の新曲にこだわる必要ありますか?ライトの曲の方が観客の反応も良かったじゃないですか。ライトの曲はたくさんあるし別に必要ないですよね?」
「お前が判断するな。いいから早く作れよ。」
「そんなほいほい作れないんですよ!私は!!ジャッカルは?ジャッカルも作曲したことあるならわかるでしょう?」
「俺は作曲なんてしたことない。」
「…フフッ。アハハハハ!!!」
「何がおかしい。」
「だって…絶対嘘じゃん!!!ギター10年以上やってて作曲経験ないは絶対嘘。」
「俺達は有名な曲を演奏したりするだけの音楽団だよ。」
「今はね。昔は?違ったんじゃないですか?」
「うるさいな…。いいだろ俺のことは…」
「はい〜!!認めたも同然の言葉!!ジャッカルだって自分の作曲した曲を聴かせるのが恥ずかしいんだ!!アハハ!!ウケる〜。」
私なバコッと頭を殴られる
「痛い!!」
「もう何十年も昔の話だよ!!」
「次のステージはジャッカルが一人でステージ立って自分の作曲した曲ぶちかましてくださいよぉ。」
「俺の曲は人に聴かせるようなものじゃない。」
「私の曲だって人に聴かせるような曲じゃないのに。」
「ルナの曲は天才的だよ。」
「それジャッカルはそう言うけどさぁ。ジャッカルの好みなだけじゃないの?」
「違う。何回も作曲したらお前は天下取れるよ。」
「まぁ期待してくれてるのは嬉しいけど。」
「早く作れよ。早く早く早く早く!!!」
「私はアーマーみたいに早く作る才能はないの。ジャッカルはアーマーに厳しすぎじゃない?あんなに一生懸命作ってるのにひどいよ。」
「ひどくない。俺はあいつの演奏力はちゃんと評価している。作曲の才能がないと言ってるだけだ。」
「そんなことないと思うけど…」
「ないよ。音を作りも下手だし、作詞の才能もない。」
「ジャッカルの主観じゃないの?あれだけ頑張って作ってるんだからステージで歌わせてあげたらいいのに。」
「俺は歌えば?って言ってるぞ。あいつに自信がないだけだよ。あいつだってわかってるんだ。作曲の才能がないって。」
「ジャッカルが心折るからでしょう…?アーマーにも天才的だーって言ってあげたらいいじゃん。」
「俺は嘘はいえない。そんな嘘言って意味あるか?」
「自信つけたら何かが変わるかもしれないじゃん。」
「そんなことは俺の仕事じゃない。」
「団長のくせに。」
「俺の仕事はお前に作曲活動させることだよ。」
「あー。あー。聞こえなーーーーい!!」
「真面目にやれ。」
「すみませんでした…。」
「あと何日でできる?」
「えっと…あと三ヶ月かな?」
「あぁ??」
「えっ…と…二ヶ月?」
「やる気あんのか!?」
「あります!あります!!」
「明日一回聴かせろ。出来てる部分だけでいい。」
「えぇ〜!!嫌ですよ!!私は完全に出来上がってからじゃないと私は何回も変えたりもするのに…」
「それでもいいから。」
「えぇ…ジャッカルの曲聴かせてくれたらいいですよ。」
私はまたバシッと頭を叩かれる
「痛い!!」
「何様のつもりだ?てめぇ。」
「なによー!ジャッカルなんて女遊びしてるだけのくせに!!本当最低!!その間私は苦しんで作曲してるのにさぁ!!」
「俺は女にモテたくて音楽やってるからいいんだよ。」
「うわ。本当に最低。」
「音楽やってるやつなんてほぼモテるためにやってるからな。」
「夢みてステージ立ってるんじゃないの!?」
「女抱きたくてステージ立ってるやつしかいねぇよ。」
「私が頑張って作曲して音楽団がもっと有名になってお金もちなったとして、ジャッカルの女遊びが派手になるだけじゃないの?」
「そうだが何か問題があるのか?」
「モチベーションだだ下がりだよ…。」
「俺は世界中に本物の音楽を届ける為に活動している。」
「猫被りモードやめてね。気持ち悪いから。女遊びなんかしなくてもさぁリリーでいいじゃん。可愛くて愛してくれていい嫁になるよ?」
「リリーは嫁より歌い手の方が価値があるからな。」
「きっぱり断って諦めさせればいいのに。」
「それはお前もだろうが。アーマーだって勝手についてくるだろう?」
「まぁ…そうだけど。」
「同じだよ。」
「なんで諦めないんだろうね?」
「知るか。あいつらに聞けよ。」




