第三十一話 雑用係
私とアーマーはなんとか音楽だアースに入団を許可して貰えた
私達の入団を決めたギターの団長がジャッカル
歌姫のリリー
ドラムのカイ
トランペットのホリー
サックスのナイル
みんな私達が子供だからなのか忌み嫌う様子もなく受け入れてくれた
団長以外はみんな優しい
リリーは特に私のことをたくさん可愛がってくれている
リリー以外の女性メンバーがいなかったから喜んでくれているようだ
私は団長のジャッカルに話しかける
「私もこの楽団の曲を練習するので楽譜をください。」
「練習するは構わないがお前は弾かせないよ?」
「えぇ!?な、なんでですか!?」
「お前の素人みたいな音が他のやつらとレベルがあうわけないだろうが。」
「え!?じゃあ私は…?」
「雑用係だよ。」
「いやーーー!!なんでーーー???」
「文句あるなら練習してこい下手くそ。」
私はバサっと楽譜をジャッカルに投げられる
私はジャッカルを睨みつけながら楽譜を拾う
「絶対にジャッカルより上手くなって引退に追い込んでやるから…。」
「それはそれは。早くそうしてください。」
手でシッシッという仕草をされる
私は楽譜を持って宿から外へ出る
公園で練習しようとギターと楽譜を持っていく
「ルナ?その楽譜何?」
「ここの音楽団の曲だよ。練習するの。」
「…それって誰が作曲したの?」
「え?わかんないけどたぶん団長でしょ。」
「まぁ…あいつはルナの為じゃなくてリリーの為に曲作ってるからいいか。」
「リリーの曲が何か問題あるの?」
「ないから大丈夫だよ。」
「団長がルナの曲を作るとか言い出したら殺しちゃうかもしれないけど。」
「なにその恐ろしい思想!?」
「ライトがルナの為に作った曲を聴くだけで嫉妬で頭おかしくなって発狂して倒れたんだから。さっきの入団テストの時も歌いやがって気が狂うかと思ったよ。もう二度と歌わないでね。」
初ステージの新事実が発覚
歌でそんなことなるなんて思わないじゃん
「この曲は私の宝物だし、死ぬまで歌うよ。」
「…むかつくけどルナのステージは凄い良かったよ。今までで一番輝いてた。」
「本当?ありがとうー!!」
「だからこそ憎しみが湧いて…殺してやろうと何度も何度も何度も思ったけれど…」
「うん。洒落にならないからやめてね?」
私はギターの練習をする
「…上手くなったね。」
「一年間頑張って練習したからね。下手くそって一蹴されたけど。今に見てろよあのおっさん…」
「団長って何歳なの?」
「知らない。二十代だとは思うけど。」
「二十代におっさんは可哀想だよ?」
「十二歳から見たら二十代なんておっさんだから。」
「まあ俺としては仲良くして欲しくないから別にいいんだけど。」
「アーマーは?練習しないの?」
「俺は暫くの間前座を担当するらしいから。俺の知ってる曲を弾くだけだから。」
「なっ…ステージに上がって演奏するの!?」
「うん。」
「なんでアーマーだけ…。」
「え?その曲演奏するんじゃないの?」
「下手くそだから雑用係って言われた。」
「プッ。」
「笑うな!!!」
「ごめんごめん。雑用係も大事な仕事だよ?」
「うっせぇ。雑用しに旅に出たんじゃないよ。」
「その曲練習しても弾かないなら意味ないんじゃない?」
「意味なくない!!絶対にジャッカルより上手くなってステージから引きずり落としてやるんだから…」
「ジャッカル上手いから無理じゃない?」
「うるさい!!私だけ演奏させて貰えないなんて悔しいもん!!絶対下剋上してやるんだから!!」
ここでの演奏を終えて報酬を貰えたようなので
音楽団アースは次の街へと出発する
楽器等の荷物は大きな馬車に乗せて移動する
夜になるとテントを張り寝る
私はどこに転送されるかわからなかったので自分のテントを持っていたからそこで寝るのだが
私のテントにアーマーも入って寝ている
自分で自分のテントを購入すればいいのに
とはいえ二人ともまだ子供
狭いと感じることもなく一つのテントで寝ることが出来てしまっていた
そして私達は目的地の次の街キースに着いた




