第二十四話 ライブ
今日はライトのバンドライブの日
私はマリーン噴水広場でライブの始まりを待っていた
ライトのバンドはとても人気らしく
ライブが始まるニ時間前から熱狂的なファンは最前列で待っているようだった
始まる直前には広場には千人程人が集まっている
練習中とはいえ、目の前でバンド演奏を聴いていたのを熱狂的なファンに知られたら絶対に叩かれる
貴族だからって特等席で聴けるなんて贅沢すぎる
今更だが、ライトにギターの練習を直接教えて貰えているのもかなり図々しい気がしてきた
しかも無料で
いや、時々お礼にマカロンとかケーキとか持っていってるけど
ほとんど私が食べてるけど
あまりの人気バンドぶりに狼狽えてしまっている
凄いかっこいいバンドだから人気だろうとは思っていたけれど
ここまでとは…
遂にライト達が舞台に上がる
舞台に姿が見えただけで観客は大盛り上がりだ
「うおおおおおおおおおおおお!!!」
「ライトーーー!!」
観客達の熱気に煽られて私も思わず叫ぶ
「うおおおおおおおおおおおお!!待ってたぞー!!!」
ライトが手を振りお辞儀をして観客の声に応える
「皆さん。俺達のライブに来てくれてありがとう!!今日は日々の生活を忘れて大いに盛り上がりましょう!!」
「きゃあーーーーーーー!!」
「ライトーーーーーーーー!!」
「愛してるぞーーーーー!!」
大盛り上がりの中、ライト達は演奏を始めた
人がぴょんぴょん飛びながら音に合わせてノッている
私も周りの観客に合わせて飛び跳ねる
かっこいい
かっこいい
かっこいい!!!
舞台でみるライトは誰よりも輝いて見えた
魂を込めて叫ぶように歌う姿に
心を奪われる
何故か涙が溢れる
人は感情が昂ると泣けるというのは本当だったんだね
あっという間に三曲のライブが終わり
私は喪失感でいっぱいになる
魂を抜かれたようだ
凄いライブだった…
私もライトのようになれるだろうか
私の師匠は本当に凄い人だった
こんな凄い人に教えて貰えているんだ
こんなに幸運なことはない
教えて貰えた一つ一つを大事にして
ちゃんと応えれるようにしよう
誰よりも努力して
自慢の弟子だと言って貰えるように
次の日、私はライトの家へと向かう
私はライトに会うとすぐにライトの胸に飛びつき抱きしめた
「ライト!!すっっっっっごい!!かっこよかった!!」
「ありがとう。ルナ。」
「ライトが師匠だなんて私の身に余るよぉ!!こんなに偉大で凄い人だったなんて!!」
「ハハハッ!!グリード家の養子なのに謙虚だね。」
「約半年後には平民ですから!」
「今は高貴な身分なのにね。」
「私の身分なんて張りぼてですから〜。」
「ルナも歌凄い上手だったじゃないか。私なんてまだまだだよ。」
「いやいやいや!!ライトと比べたら私の歌なんて…」
「そんなことないよ。次回のの無料ライブ、ルナがボーカルやる?」
「え?私が歌うの?」
「そう!」
「でも…ライトの歌声をみんなは聴きに来てるから…」
「一曲だけ挑戦してみない?俺がルナの為に曲を書いてあげるよ。」
「え!?本当に!?」
「うん。俺も人に曲を書くのは初めてだから上手く出来るかわからないけれど…」
「やりたい!!やらせてください!!」
「決まりだね。」
身に余る申し出だけど、こんなチャンス逃したくない
ライトが私の為に曲を書いてくれるなんて
嬉しすぎる
これから私は音楽で食べていけるように旅をするんだから
こんなことでビビってたからダメだ
私の歌声で観客を沸かせれるように
絶対にしてやる




