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第134話 天下

「それでね!移動スクロールで移動した場所でアース音楽団に会ったの!」

「リリーって言うめちゃくちゃ歌が上手くてもう虜になっちゃって。」

「すぐにアース音楽団の団長に直談判してお願いしたの!私もアース音楽団の一員にしてください!って。」

「それでね。実力を確かめる為にギターを弾いて歌ったの。それでなんて言われたと思う?下手くそだって!!ひどくない??」

「その後、アーマーがヴァイオリンを弾いたら一発合格してさ!」

「私は雑用係だったんだよ?」


「フフッ。それは大変だったね。」


「そうなの!それからしばらく雑用係として働いてたんだけどさ…団長のジャッカルがね。言ったの。“ルナの新しく作曲した曲ならステージに上がらせてあげる”って。私ステージに上がりたくてさ!必死に頑張ったけど…作曲って難しくて…3ヶ月ぐらいかかったかな?」


「ルナは俺に書いてくれた曲をジャッカルに聞かせたのかい?」


「うん。その後言ったの。もっと曲を作れってさ。」


「なるほどね。」


「3ヶ月かかったけれど、私は新曲を完成させたの。そうしたら次はこの曲を1人で歌うならステージに上がらせてやるって言われたの!!ひどくない?」


「…1人でステージに立てる曲だったんだろう。ジャッカルは自信があったんだよ。」


「えぇ?ただの嫌がらせじゃないの?」


「嫌がらせで大事なステージに上がらせるわけない。」


「そっか…まぁジャッカルはいつも褒めてくれたからね。私の曲を。それで…私はアース音楽団として初めてステージに立てたんだよ。本当に緊張で震えて吐きそうだったけど…ステージに立てた高揚感もあって…楽しかったなぁ初ステージ。」


「聞きたいな。その曲。」


「いいよ!」

私はギターを抱えて演奏準備をする

私はギターを弾いて歌った

演奏を終えるとライトは拍手をしてくれた

「凄い。本当に凄いよ。ルナ。」

「えへへ!天下取れますかね?」

「うん。ルナの曲は天下を取れる曲だ。」

「ライトに言われてるとなんか恥ずかしいな…」

「俺の為に作った曲も…本当にいい曲だった。初めて作ったなんて考えられないほどにね。」

「えへへ!照れますなぁ!」

「これからはここでずっと音楽をやるんだろう?俺のバンドに入るかい?」

「いいえ!私はここを出て行きますので!」

「あれ?そうなの?アース音楽団に帰るのかな?」

「いいえ!アース音楽団には帰れません。」

私は自分の刑罰をライトに説明する

「…今からでも考え直した方がいい。」

「これが最善です。やっと自由になれるんです。寧ろわくわくしています。」

「そんなに自由が大事?もう2年間も自由に旅をしたじゃないか。十分満足しただろう?」

「はい。十分満足しました。だからこそこの決断です。」

「王家を憎んでいるのか?」

「いいえ。今は憎んでいません。でもこのまま王家で過ごせばいつか憎しみに変わります。そうなりたくないんです。」

「…。」

「あ!新曲作ったんですよね。ライトのバンドでお披露目させて欲しいんです。」

「そう…聞かせてくれる?」

「はい。もちろん。」

私は刑罰が決まってから書き上げた新曲を披露する

それは…この世界に対しての理不尽さを嘆いた

私の魂を賭けたこの世界へのダイニングメッセージだ

私が演奏を終えた後、ライトは拍手をして言う

「ルナこそが世界一の音楽家だよ。俺のバンドで是非披露して欲しいね。ルナに天下を取らせてあげるよ。伝説のライブにしよう。」

私は満面の笑みで答える

「言質取りましたよ!!次のライブで私に天下取らせてくださいね!!私は伝説となり!この世界でずっと語り継がれる存在になる!!最高のライブにしてみせる!!」

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