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幻聴/面影
一人でいるはずなのに
音が聞こえる
これは夢じゃない
ただの想い出
いつまでも 昔のこと 囚われて 抜け出せない
未練がましい僕は壁の染みのようだね
穴の空いた目で こっちを見てる
昔が今だった あの日には
軽はずみに恋して いつでも二人でいられたね
そのとき以上の しあわせを
いまも僕は 見つけられない
抱き合う恋人たちが 僕をかすめてく
街灯を背に また僕は一人きり
一人でも 平気さ
君が来るまで ずっとそうだったんだから
だけど僕が夢見るのは
いつだって 君なんだ