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さようなら、僕の言葉  作者: 大宮聖
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Lost in memories……

いつも僕の視線さまよわすのは 君だけ

青すぎる幻を見てるのさ

ありえたかもしれない

二人のその後に

手を伸ばしても

届かない……


教室の隅っこで

冗談で君を笑わせて

木漏れ日に照れを隠したのさ

微笑みがまぶしすぎて

窓の外に視線を逃がしたら

青々とした葉っぱを抱えた

名も知らぬ街路樹が風になびいてた


少し長い休み時間

いつでも君の

川の涼しさを思わせるその笑顔を 僕はどこにいても追いかけてた

抱きしめたいと思えば 苦しくて

心に従えば切なくて

つい目線を落とした僕を

おかしそうに君は見つめてた


君に何も言えずに

通り過ぎる日常を眺めてた

伝える言葉さえ 知らなかったけど

心に懸かる 想いには気づいてた……


別れるその時が怖くて

大げさな笑い話に終始したのさ

少し疲れてうつむくお互いの変化に

もう少し早く 気づけたなら……


もし 君と僕を隔てるものが

何もなかったなら

好きだと伝えて

違う日常の 同じ景色を

二人で見たかった


またよそ見してた タイクツ中の僕は

眩しすぎたあの日々を見てるのさ

ありえたかもしれない

二人のその後に

手を伸ばしても

届かない……

想い出は余りにも馬鹿げていて

現実はもっと愚かで

人生はそのまま続く……

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