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さようなら、僕の言葉  作者: 大宮聖
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若かりし頃

机の上にある 自分で買った本ですら

もう 特別じゃなくなったよ

形だけの自由を手に入れて 僕はひとり部屋の中

帰らない思い出を頭の中のスクリーンに映してる

ずっと あの時のままいられれば良かったね

僕がかたって 君が笑って

大人になんて なれなくてもよかった

ほんの少しだけ せのびして

君とのキョリに 緊張して

君の言葉とわずかな仕草がうれしくて 

ぼくは青い夏に夢中になって駆け抜けた

そんな日々がずっと 形を変えながら続いてくれれば良かった

あの雲のように

ひどいほど純粋で 上手く喋れなかったぼくに

まばゆいばかりの気持ちは重すぎて

好きになるための 手順なんかいらない

ただ君に近づきたくて 気がつけば見つめてて

欲しいものなんか無くても

お金なんか稼がなくても

誰かの噂に振り回されなくても

君がいれば それで全部 しあわせだった

そんな夢はもう見ていられない

君は思い出と失恋だけ残して 面影さえもぼくにくれない

それでもいいさ だって

目を閉じて 痛みこらえて 一人きりの世界作れば

またあのキラメキに戻れるから


「セツナ」と地続きの詩。あの日にはもう戻れない、そんな感傷を詩にした

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