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さようなら、僕の言葉  作者: 大宮聖
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永遠の憧憬へ

波を背に輝いているのは君 いつもより大きな太陽に

ぼくはふたりの未来を映してた

光の粒がはじけて ふたりは大笑い

夏の名前をしていた君は ぼくの夢を包み込んだ

世界の広さが 気にならないほどに

お互いの眩しさを信じていられたふたり

波の音が少し大きくなっただけで 君の声が聞こえないと不安になって

ぼくらは日に焼けた指先触れあわせて 波間に愛を隠した

砂浜と海の間 ぼくらの幻想と現実の境目

海の光がくすぶる時間に またねと愛誓って離ればなれ

きっと誰も 知らないね

波を描いた夢の切れ端 お互いに持ち寄って

愛の形がぶれる一人の夜 明日会って 君と確かめ合いたい

それだけが確かだった おぼろげなあの日々を 思い出越しにぼくはまた夢見てる

きっと誰も 知らないね

きっと誰も わからないね

そして君も 思い出せないよね

知ってるのは ぼくだけ

あの日と変わらない 宝石散りばめた青いカーテンを 背広着たぼくは一人で見てる

思い出だけ おいていこう

美しい抜け殻たちが転がる 砂浜に

押し寄せては返す波 あの時は君の背景でしかない あの海

地平線に滲む黄金色の光 大人になれないぼくだけが太陽が小さくなったことに気づいてる

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