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ことば
言葉
すーっと意識が消えていく
すーっと私が消えていく
すとーんと心地よく
その後には何もない
言葉が泡のように
どこか深〜いところから浮かび上がってくる
何も思わず
何も考えず
言葉だけが
生きている
私の細胞が言葉になり
私の息が命を与える
なんでもない言葉のようで
なんでもない命のようで
ただ、底なしの海のように深く
人とは、そんな存在のような
気がする
細胞から生まれてくる言葉は
透明な意識の中で目を見開き
私をじっと見つめている