自然免疫と栄養・食事・笑顔

作者：トモ

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　１．はじめに

　２．ワクチン接種の目的

　３．自然免疫とは

　４．自然免疫に有益な栄養・食品例

　５．笑いと免疫効果

　６．最後に

❏　１．はじめに　❏

　現在、コロナワクチンの接種が進んでいる一方で、未だ接種待ちの方も多くいる。また、一昨年前よりリスクの軽減を目的に予防対策が実施されている。

ＮＨＫ：8月30日時点

厚生労働省：初音ミクさん

❏　２．ワクチン接種の目的　❏

　１）【獲得免疫】による免疫効果

事前に【獲得免疫】へコロナウィルスの情報を記憶、学習させることで免疫力を上げることが目的。毎年実施されるインフルエンザの予防接種はこれに該当する。

　　①【獲得免疫】と『自然免疫』の二種類の免疫機能

　　　・【獲得免疫】とは

『自然免疫』より受け取った情報を記憶、学習し、同ウィルスや細菌が人体に取り込まれた際、迅速な対応を可能にする反応。

　　　・『自然免疫』とは

免疫細胞と呼ばれるマクロファージ、顆粒球、ＮＫ細胞が人体に取り込んだウイルスや細菌を攻撃する反応。

　２）免疫の仕組み

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

免疫療法コンシェルジュ：免疫の仕組み

https://wellbeinglink.com/treatment-map/cancer/immunity/

　【獲得免疫】については知らない方も無意識に認知しているが、『自然免疫』の認知度はまだ低いように感じられる。そこで『自然免疫』について、改めて簡単に学習してみる。

❏　３．自然免疫とは　❏

　１）人体に元来備わっている免疫機能

免疫細胞が自己と非自己（病原体）を認識し、病原体を攻撃、排除する。

　２）自然免疫細胞の主な働き

寄生虫処理、細菌排除、初期がん細胞を感知破壊、傷口治癒、病原体の情報をＴ細胞へ提示、病原体と認識したものを他細胞へ伝達、がん細胞やウィルスに【感染した細胞】の除去等。

　　・【感染した細胞】

感染量が多くなると※サイトカインストームが発生し発熱、倦怠感、凝固異常、全身状態の悪化や血栓形成が起き、コロナウィルスでの重症化に繋がる（免疫機能により自身の細胞を攻撃する）。

　　　※サイトカインストーム：

【漫画】はたらく細胞「新型コロナウイルス編」

https://www.youtube.com/watch?v=0WZJ32NqWUA

　３）免疫細胞の名称役割

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

自然免疫応用技研やさしいＬＰＳ：自然免疫・獲得免疫とは

https://www.macrophi.co.jp/special/1435/

　ここで注目したいのが【マクロファージ】と【樹状細胞】である。病原体を食べ（貪食）その情報を獲得免疫に提示、病原体を病原体と認識する。この働きが迅速に行われれば、病原体の対処がいち早く行われ影響を軽微、または予防できると考える。

　　①マクロファージ：人体最前線の兵士

『はたらく細胞』©清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction：

マクロファージさん

　病原体を他の免疫細胞が処理する前に、無差別に病原体を貪食、処理する。貪食した病原体の情報を増援のＴ細胞に提示、協力、※活性する。

　※活性とは

『はたらく細胞』©清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction：

Ｔ細胞さん

　　②樹状細胞：人体のパトローラー

『はたらく細胞』©清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction：

樹状細胞さん

　病原体の情報を獲得免疫の司令部へ伝達、Ｔ細胞の出撃要請を行う。コロナウィルスだけでなくがん細胞の発見能力の向上など非常に重要。

　　③マクロファージのもう一つの役割：血中の余分な栄養素を処理する

　しかし栄養処理に専念すると免疫細胞としての機能を失い、細菌、ウィルス、がん等に対するリスクは増大する。また、※酸化ＬＤＬ－コレステロールを貪食すると泡沫細胞となり血管壁に沈着、アテローム性動脈硬化の原因となる。このことから【免疫機能を正常に保つには過度の栄養摂取を控える】必要がある。

　※ＬＤＬコレステロールの酸化防止

ビタミンＣやビタミンＥ、β-カロテン、ポリフェノール、イミダゾールペプチドなどの抗酸化作用の強い栄養素を多く含む食品をとるのが効果的。また【抗酸化作用は老化や癌の予防】に繋がる。

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

免疫療法コンシェルジュ：免疫の仕組み

https://wellbeinglink.com/treatment-map/cancer/immunity/

厚生労働省ｅ－ヘルスネット：ＬＤＬコレステロール

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-072.html

　次に自然免疫細胞を健全に機能させる栄養、食品について参考例を上げていく。

❏　４．自然免疫に有益な栄養・食品例　❏

　１）タンパク質

免疫細胞の構成要素となる。不足の状態では十分な量と質を持つ免疫細胞が作られず、感染リスクが増える。

　　・食品例：鶏胸肉

低カロリーで良質なタンパク質、※1.アミノ酸、疲労回復、抗酸化作用、安眠、※2.幸せホルモン、※3.ビタミンＢ６、イミダゾールペプチドなど、上げだせばきりがない。

　※1.カラダづくりに深く関わり、運動時にはエネルギー源として利用される。

　※2.自律神経のバランスを整え、睡眠の質を高める成分。

　※3.免疫機能の維持や脂質の代謝を促す。

＜－－　当項で参考にさせて頂いた文献　－－＞

GYM SHERPA：ヘルシーで高タンパクな【鶏むね肉】は、ダイエットの最強食材！

https://gym-oita.com/column/14697

MORINAGA 簡単わかる！プロテインの教科書：アミノ酸を解説

https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=55&category=health

　欧米の健康志向が強い国では鶏胸肉の方が鶏もも肉より値段が高い。料理、調理方法によるが鶏胸肉より出た水分には貴重な栄養が多く含まれているため、スープや出汁として使うことをお勧めする。また鳥類は恐竜の子孫ではなく、恐竜だということも合わせて押さえておきたい。

GIZMOD：鳥は「恐竜の子孫」ではありません、恐竜なんです

https://www.gizmodo.jp/2021/08/how-do-we-know-birds-are-dinosaurs.html

　２）リポポリサッカライド（ＬＰＳ）

マクロファージを活性化する。活性化したマクロファージは、他の免疫細胞を活性化させるだけでなく、血管内の異物の処理能力や毛細血管生成能力が向上し、血行を改善する。

　　・食品例：わかめ・めかぶ（めかぶはわかめの根本の部位）

活性化の他に肌の免疫機能にも作用するため、美容にも良い。その他にもβ-カロテンやビタミンＢ1、Ｂ2、ナイアシン、ビタミンＣなど野菜並の栄養素が含まれる。 β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンＡに変わり、抗酸化作用、肌や粘膜を保護する。

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

自然免疫応用技研やさしいＬＰＳ：①LPSの構造と機能②身近にあるLPS③マクロファージの働き方

① https://www.macrophi.co.jp/lps/1-1.html

② https://www.macrophi.co.jp/lps/1-3.html

③ https://www.macrophi.co.jp/special/2045/

株式外社バンザイ・ファクトリー：三陸わかめの大黒柱〜食べ合わせ

https://www.sagar.jp/blog/38c569d855d

　３）乳酸菌

免疫細胞の６０％～７０％近くが腸にある。よって乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を取り入れ腸内環境を整える。

　　　・食品例：ヨーグルト・飲むヨーグルト

様々なタイミングで飲食しやすい。オリゴ糖を含む【バナナ】などと一緒に摂取すると効果が高い。

　４）ビタミンＥ

抗酸化作用、ストレスに対する防御機能の向上、免疫細胞自体を活性化させる働きもある。

　　　・食品例：アーモンド

２０粒強で成人が１日に必要なビタミンＥ摂取量に相当する。

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

わかさの秘密：ビタミンＥ

https://himitsu.wakasa.jp/

　５）ビタミンＣ

リンパ球のインターフェロンの生成を促進する効果がある。インターフェロンにはウイルスの排除、増殖を抑える働きがある。また、皮膚や粘膜を生成するコラーゲンやストレス緩和のアドレナリンの必須栄養素。シミやソバカスの防止にも。

　　　・食品例：キャベツ

ビタミンＣ、ビタミンＫが豊富。ビタミンＫはカルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぐ。また、コラーゲン生成を促進し骨質を改善するため、骨粗しょう症の治療薬にも使用されている。さらに、細胞の分裂や成熟を大きく左右する【葉酸】を多く含み、特に胎児にとって重要な栄養成分であるといえる。妊婦が葉酸を十分に摂取することで、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができる。その他にも、ミネラル、食物繊維などキャベツ単体での恩恵は大きい。

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

大塚製薬栄養素カレッジ：ビタミンＣ

https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/vitamin-c.html

カロリーSlims

https://calorie.slism.jp/106061/#foodDataDetail

厚生労働省ｅ－ヘルスネット：葉酸とサプリメント神経管閉鎖障害のリスク低減について

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-002.html

　６）ポリフェノール

抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用、コレステロールを下げる、血糖の上昇を抑える、殺菌・抗菌作用、虫歯・口臭予防、肥満予防

　　　・食品例：緑茶／烏龍茶

緑茶はポリフェノールの一種のカテキンが多く、烏龍茶は烏龍茶ポリフェノールを持っている。両方のティーバッグを同じポットに入れれば、どちらも摂取できる。

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

わかさの秘訣：ポリフェノール

https://himitsu.wakasa.jp/contents/polyphenol/

健康長寿ネット：カテキンの種類と効果と摂取量

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/catechin.html

　ここまでの栄養、食品はあくまで参考例であり、免疫機能を向上させる効果の高い栄養、食品の組合わせは数多くある。もちろん【これらが正しいというわけではない】、食事は個人の好みに合わせてチョイスするべきもの。しかし、免疫強化に繋がる栄養食品を日々の食事へ取り込む際の情報やキーワードとなれば幸いである。時間や環境により難しい場合は【サプリメントなどで補う】など、視野を広げて行く。

また、【笑うことで免疫力が上がる】ことが実証されている。そのことについて触れていく。

『はたらく細胞』©清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction：

血小板さん

❏　５．笑いと免疫効果　❏

　１）神経ペプチドの生成

笑うとナチュラルキラー細胞を活性化させる【神経ペプチド】の生成が活発になる。

『はたらく細胞』©清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction：ＮＫ細胞さん

　２）免疫細胞のスムーズな巡回

笑うと血の巡りが良くなり、免疫細胞の体内巡回がスムーズに行われ、免疫力が上がる。笑うとき人は無意識に腹筋を使っている。このとき、腹式呼吸となり新陳代謝が上がる。長距離ランナーは基本的に複式呼吸を用い、有酸素運動では腹式呼吸が基本となる。私生活でも意識していれば腹式呼吸の継続は自然と身につく。

　３）副交感神経の優位

笑うと心がリラックスし、※副交感神経が優位になる。このとき自律神経のバランスが整い、免疫機能を正常に保てる。

　　　　※副交感神経：

体の機能の向上や回復、免疫機能を正常にする作用があるが日中の活動時は【交感神経】が優位にある。『過剰なストレスを受けたり生活習慣が乱れると』、【交感神経】ばかりが優位になり免疫機能が低下する。

　４）作り笑い

同様の効果が期待できる。私生活の中でも自然に笑顔を作ることは、笑顔を向ける練習になり、また自身の気分の向上にも役立つ。

　人は【自然な感情のやりとり】で自分のみならず、周りの方の健康も向上させることができる。もし自分のコミュニケーションに不自然さを感じるようなら、一度、何が自然で何が不自然なのか考えてみよう。なぜなら、それは貴方の周りの方の健康を向上させるヒントになるかもしれないからだ。

❏　６．最後に　❏

　ここまで専門の知識やサイトを巡り、改めて学習した結果、人体の免疫機能は非常に優秀であることを再認識した。しかし、その優秀な免疫機能を自身で弱めてしまっていることも事実だ。一般的にはワクチンを打てば大丈夫という認識があるかもしれないが、『自然免疫』を通して【獲得免疫】に情報を受け渡すという過程を踏む以上、『自然免疫力』が低下している場合は【ワクチン接種後】の症状に注意が必要かもしれない。

　さらに、ワクチン接種待ちが未だに続いている。その間、風邪や他の感染症に掛かる可能性もある。もしくはコロナウィルスと他の感染症が併発する恐れもある。自身の身の安全や健康は日頃から意識し、コロナ禍で不謹慎と思われるかもしれないが、必要なら生活環境・習慣を改善していく【いい意味で】良い機会かもしれない。

また、全てではないが、代表的な以下のものは免疫力に関係している。

　　タバコ　：血管収縮による血流の阻害

　　　　　　　ＮＫ細胞を傷つける

　　　　　　　ビタミンＣの消耗

　　栄養不足：免疫に必要な栄養素が足りない

　　睡眠不足：免疫やホルモンバランスが崩れる

　　運動不足：過度の運動は返って免疫力が落ちるので注意

　　肌荒れ　：細菌、ウィルスが侵入しやすくなっている

　　過労・過度のストレス：自律神経のバランス不良

＜－－当項で参考にさせて頂いた文献－－＞

ゴーゴームーブ：笑顔の効果

https://gogo-move.net/%E7%AC%91%E9%A1%94-%E5%8A%B9%E6%9E%9C/

自然免疫応用技研やさしいＬＰＳ：

笑うと免疫力がアップする

https://www.macrophi.co.jp/special/1778/

　笑う門には福来たる

　笑顔・笑いは普段の何気ないコミュニケーションをより豊かにし、周囲の人と良い関係を築き、新しい繋がり、心の豊かさへと繋がっていく。笑顔を嬉しいと感じるのはとても自然なことであり、良い関係が発展し、笑顔・笑いが【周囲の免疫力を高め】、守ることに繋がっていく。現在はマスクの着用で笑顔を見せるのは難しいが、自身と周りの方達の、笑顔と笑いを大切に。

愛がいっぱいの贈り物枝川泰士の『心の似顔絵』

医療の皆様に国民皆で感謝のエールを送る

人にやさしくしてごらん自分も嬉しい事に気がつくよ

情けは人の為ならず

https://edagawa1.com/

コロナ禍で皆が我慢を強いられている今だからこそ、皆で支え合い、笑い、笑顔を交わし合おう。

白血球さん　赤血球さん　血小板さん

　この度、参考・勉強・引用させて頂いた個人様、企業様、団体様に敬意と感謝を込めてトップサイトのURLを掲載させて頂きます。ここには載せきれなかった有益・有用な知識・情報が多々公開されています。

https://hataraku-saibou.com/

・愛と感謝と愛しさと愛がいっぱいの贈り物様

枝川泰士の『心の似顔絵』

https://edagawa1.com/

・ゴーゴームーブ様

【今日、ひとつ、行動しよう。】自分を変えるきっかけに出会えるブログ

https://gogo-move.net/

・カロリーSlims 様

食品の栄養素がひと目でわかる・カロリー計算できる

https://calorie.slism.jp/

・わかさ生活様

あらゆる成分の情報がここに

わかさの秘密

https://himitsu.wakasa.jp/

・公益財団法人長寿科学振興財団様

高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目指す

健康長寿ネット

https://www.tyojyu.or.jp/net/index.html

・横浜血管クリニック様

神奈川県内初の血管外科専門クリニック

https://yokohama-kekkan.com/

・株式外社バンザイ・ファクトリー様

”ありがとう”が伝わる「あったか」商品づくり感謝の気持ちを伝えられる物を創りたいそんな仕事を作り出したい「一人にひとつありがとう」

https://www.sagar.jp/_blog#_blog

・知ることは力となる免疫医療コンシェジェル様

がんから回復したいと願う人のための支援情報交流サイト

https://wellbeinglink.com/

・自然免疫応用技研株式会社様

自然免疫を応用・活用し、「安全・安心」、「健康長寿」、「環境との共利・共生」が可能な社会構築へ…

　免疫ビタミンＬＰＳ

https://www.macrophi.co.jp/index.html

　優しいＬＰＳ編集部

https://www.macrophi.co.jp/special/author/macrophi/

・MORINAGA かんたん、わかる！プロテインの教科書様

プロテインをはじめ社会に役立つ情報を皆様にお届けします。

https://www.morinaga.co.jp/protein/

・大塚製薬栄養素カレッジ様

栄養素について正しい知識を学ぼう

食べる健康・知る栄養

https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/vitamin-c.html

・GYM SHERPA 様

https://gym-oita.com/column

・GIZMOD 様

https://www.gizmodo.jp/

・厚生労働省様

生活習慣病予防のための健康情報サイト

ｅ-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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