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1. 開戦


「なぁ、マッテオ、今日は火曜日だったっけ?」


「おいおいトマ、その質問はいい加減聞き飽きたぜ。今日は7月22月曜日。火曜日は明日だ。」


「いつも悪りぃな、ってかお前よくこの状況で正確な日付分かるよな。まさかまだ律儀にカレンダーでもつけているのか?あのお手製の。」


「当たり前だろ。昔から俺が細かい性分のは知ってるだろ? それに今はこんな状況だが、以前は週末以外は学校があって、毎日毎日俺とトマ、それにダニエレの3人でよくバカやってたろ? まさかそれすら覚えてないのか?」


「とんでもない、ハッキリと脳裏に焼き付いてる。

今でもたまに夢で思い返す。あの懐かしい匂いがする日々をな。お前達と馬鹿やってたのがつい昨日の事のように感じてる。」


「トマにしてはなかなかいい事言うじゃねぇか。

こりゃ、明日は空から猛吹雪だな。」


「上から砲弾の間違えだろ?マッテオ。」


「あー、そうだったな。ここ数日間見たといえば地面に無数にある弾丸に敵味方の死体の山だけだったな。

敵の砲撃の存在なんてすっかり忘れてた。」


「全く、一番の脅威だってのに。今のうちにソフィア様にでも当たらないようお祈りしておいた方が身の為だな。」


「冗談がキツイぜ。俺が無神論者だってのを忘れたのか? だとしても祈るなら明日の夜飯はあのクソ不味いシチュー以外してくれってとこだな。」


「よく言うぜ、自称美食家のくせによ。」


「ほっとけ。っとそろそろ始まりそうだな。お前との馬鹿話は今晩に取っておくとして、戦闘の準備と洒落込むか。トマ、お前の相棒だ。」


「ありがと、さて弾を込めてと。」


△△△△△△△△△△△△


「全員注目!!」


「おはよう!諸君!!今日も気持ちのいい朝だ!

正に絶好の死に日和だ!!諸君らは畏れ多いくとも我が偉大なる帝国の臣民だ!正に今この瞬間も我が神聖なる地を侵さんと数万もの敵が諸君らの大切な家族、友人、恋人、もしくわ故郷を壊さんと押し寄せてきている。それならば我らは奴らの血でもって手厚く歓迎してやろうではないか!さぁ、奴らに我が祖国に足を踏み入れた事を後悔させてやろうぞ!!クリューザン帝国万歳!! 皇帝陛下万歳!!」


「全軍突撃!!!」


ーーーパッパパッパパッパパーン


「なぁ、トマ! 今日もまた何人倒したか勝負しようぜ!昨日は俺が3人差で勝ったからな。また俺が勝っちゃうかもな。」


「あー、お前のその言葉聴きたくなかった。それに今日負けたら飲み代全持ちだからな、絶対に負けられないよな。」


「そういうことだ。そっちの方がちっとはやる気出るだろ?さぁ、行こうぜ!!」


「あー、臨むところだ!!」


△△△△△△△△△△△△


「おいおいマッテオ、お前最近の不摂生で太ったんじゃないのか? 何が勝つだよ。先ずは俺のペースに合わせることからだな。」


「余計なお世話だっての。それより自分の事を心配しろって・・・・・ おい!! トマ!! それ以上行くな!!」


「そんな古典的な手にのるか!そんな俺に負けるのが嫌なの・・・・あっ。」


ーーー ドカーーーン!!!!



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