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11 それは、愛の成せる業

 



「かっ…………!」




 辛い。


 口の端から真っ赤なスープを血のように垂らし、クレアはわなわなと震える。


 舌が、食道が、焼けるように熱く、痛い。

 まるで、火で炙った針を大量に飲み込んだような激痛が粘膜を襲い、全身から一気に汗が噴き出す。

 ……そう。これはもはや、『負傷』だ。『辛さ』なんてものではない。


 おかしい。話が違う。

 トトラは、店で提供するスープよりも辛さを抑えると言っていたのに……



(これまで飲んだどのスープより、ダントツで辛いんだが……!?)



 震えるクレアを、ガルャーナは余裕の表情で見る。

 そしてボウルを持ち上げ、口元に近付けながら、



「唐辛子に馴染みのない者が大見得を切るからだ。見ていろ。この真の『激辛王子』が、慣れ親しんだ味を華麗に味わブッフェッ」



 と、口をつけた瞬間に吹き出した。


 顎先から、ぽたぽたと滴る赤い雫。

 唇が痺れているのだろうか、ガルャーナは口を半開きにしたまま、表情を変えずに……一言。



「……うん、これは辛いな」

「えぇぇええ?!」



 クレアだけでなくガルャーナまでもが吹き出す事態に、エリスが声を上げる。

 すると、トトラがぱんっと手を合わせ、



「すまねぇ! 兄貴と久しぶりに唐辛子談義したら、めちゃくちゃ盛り上がっちまって……あれこれ話しながら作っていたら、とんでもなく辛いスープに仕上がっていたんだ」

「そ、そんなぁ……!」



 エリスは困惑し、クレアを見つめる。

 店で出されるスープよりも辛くないのなら、クレアにも勝機はあると思っていたが……まさか、問答無用で吹き出すレベルの辛さと対峙することになるとは。


 心配そうな眼差しを向けるエリスに、しかしクレアは口元を拭い、



「大丈夫ですよ……少し驚いただけです。これくらい辛くなければ、勝負にならないですからね」



 そう言って、笑ってみせる。

 その隣で、ガルャーナも口元を布巾で優雅に拭い、



「その通り。神の意志が宿る戦いなのだから、それ相応の苦難が伴うのは当たり前だ。僕はとっくに覚悟していた」



 と、涼しい顔で言う。

 そして、トトラに顔を向け、



「シェフ。溢してすまなかった。減ってしまった分を注いでくれ。もう一度、試合をやり直そう」



 そう指示するので、トトラは戸惑いながらも、二人のボウルにスープを注ぎ、元の量に戻した。



「では、仕切り直して……始め!」



 再び切って落とされる、戦いの火蓋。

 先ほどの醜態を挽回するかのように、二人はボウルを持ち、勢い良く飲み干そうとする……が。



「「ぶっふぁっ!!」」



 やはり、辛いものは辛かった。



「もう! いちいち吹き出してたらもったいないでしょ?! とりあえず一旦落ち着きなさいよ!!」



 口を押さえ悶絶する二人に、エリスはたまらずツッコミを入れた。




 再び……否、三たび仕切り直され、クレアとガルャーナは今一度、スープと対峙する。


 二人はスプーンを構えると、落ち着いた動作でスープを掬い、口へ運んだ。

 いっぺんに流し込めば、あまりの辛さに身体が拒絶反応を起こす。先ほどのように咽せて吐き出すことがないよう、エリスに言われた通り、落ち着いて一口ずつ飲むことにしたのだ。

 しかし、



「…………んぶぅっ……!」



 ゆっくり飲んだら飲んだで、まるで口内に焼き印をじっくり押し当てられるような辛さがじわじわ広がり、地獄だった。

 それはガルャーナも同じのようで、顔中から汗を流しながら頬を膨らまし、吹き出しそうになるのを必死に堪えていた。


 二人の尋常ではない汗の量と鬼気迫る表情に、エリスは馬鹿らしいけれども馬鹿にできない、なんとも複雑な気持ちになる。



「……ねぇ、オゼルトンの人はみんな辛いものに強いわけではないの?」



 コソッと、エリスは共に観戦するワトルに尋ねてみる。

 ワトルは、エリスの身長に合わせるように少し屈むと、



「慣れはあるだろうが、オゼルトン人だからといって辛さに強いわけではない。皆、『辛いものを食べられるようになることが一人前の男の条件』だと言われ育ってきたから、それなりに食べはするが……痩せ我慢をしている者も、中にはいるだろうな」



 口の横に手を添え、ひっそりと答えた。


 反応を見る限り、クレアとガルャーナの辛さ耐性は同じくらいのようである。ワトルの言う通り、ガルャーナも特段辛さに強いわけではなさそうだ。


 であれば、これはもう精神面の戦いと言える。

 如何に勇気を持ってスープを口に運べるか、そして、燃えるような辛さにどこまで耐えられるか……つまりは、我慢比べだ。



(これは……相当な泥試合になりそうね)



 こんな方法で自分の結婚や"禁呪の武器"の命運が決まるなんてやはりバカバカしいと、エリスは思わずにいられなかった。


 そんなエリスの視線に、クレアは焦りを感じる。


 彼女に良いところを見せたい。何より、彼女を護るために勝たなければならない。

 一口頬張る毎に吹き出しそうになっている場合ではない。思い出せ、あの特訓の日々を。

 口腔粘膜を徹底的に鍛え上げ、痛覚をコントロールできるようになった、あの感覚を……


 そう自分に言い聞かせ、クレアは一度、瞼を閉じる。



「…………」



 そして、静かに深呼吸をすると……

 明け方の湖の水面(みなも)のように澄んだ表情で、スープを口にした。

 すると、



「……うん、煮込まれた野菜の旨味が感じられて、とても美味しいです。ほのかに感じる甘味は、ムームーペッカルの脂でしょうか?」



 と、爽やかな笑顔を浮かべ、トトラに尋ねた。

 その変わり様に、一同驚愕する。

 皆が目を見開いている間にも、クレアはにこにこと美味しそうにスープを食べ進める。


 トトラは、興奮気味に拳を握り、叫ぶ。



「出た! 王子の必殺奥義・『辛さは痛覚なので痛みを意識から消せば食べられる』!!」

「なんだそれ、すげー!!」



 アクサナも目をキラキラさせながらそれに乗るが、エリスだけは「いつの間に必殺奥義に……?」と眉を顰めた。


 ペースを早めたクレアを、ガルャーナは隣でじっと見つめる。

 そして、



「痛みを、意識から消す…………なるほど、わかったぞ」



 何かを思いついたように、呟いた。

 そのまま後ろに控えていた従者を呼び、耳元で何かを伝える。

 従者は一礼すると、フィールドから離れ、地下の方へと向かって行った。


 ガルャーナが何をするつもりなのかわからないが、エリスの胸には不安が募っていた。

 クレアが"痛み"の感覚をコントロールできることは知っている。しかし、彼は既に先の"武闘神判(シドレンテ)"で負傷し、その痛みを抑えている状況なのだ。

 骨折の痛みと、激辛スープによる痛み。両方を制御した状態が、果たしていつまで続くのか……



 ……と、クレアがスープの半分ほどを食べ進めた頃、ガルャーナの従者が再び現れた。

 否、厳密には、現れたのは従者だけではなかった。

 先ほど会議室に安置された『神判の槌(ポロト・ガベル)』──それを、車輪の付いた台座に乗せたまま、ガラガラと運んで来たのだ。



「なっ……なんで武器(それ)を?!」



 エリスが慌てて尋ねると、ガルャーナは立ち上がり、



「僕が命じたのだ。『神判の槌(ポロト・ガベル)』には、痛みや恐怖を払拭する力がある。これを握りながら食べれば、辛さも感じないはずだ」

「はぁ?!」



 淡々と放たれたとんでもない理論に、エリスは詰め寄る。



「そんなのダメに決まってるでしょ?! 言ったじゃない、これはあなたの心と身体を蝕む呪われた武器なの! これ以上使うのは……!」

「しかし、今はまだ僕の所有物だ。どう使おうが、権利は僕にある。それに、『武器を握りながら食べてはいけない』というルールはないはずだ。そうだろう、シェフ」



 ガルャーナに問われ、トトラはぱちくりと瞬きをしながら、「まぁ、確かに」と答えた。

 それを確認し、ガルャーナは台座から『神判の槌(ポロト・ガベル)』を掴み取り、再び椅子に座る。



「そういうことだ。全てはエリシア、君を手に入れるため。君を(めと)れるなら、僕は……呪いの侵蝕をも利用してみせるよ」



 柔らかな微笑を浮かべ、ガルャーナが言う。

 その笑みは、まるでお伽話の中の王子のようで、甘いセリフも相まって、年頃の娘なら誰もが心を奪われるであろうものだった。

 しかしエリスは、「いいからやめなさいって!」と一蹴するのみ。彼の口説き文句は、まるで効果がなかった。


 が……

 エリスに効かない代わりに、別のところに影響があった。



「ぐぅ……っ」



 クレアだ。

 ガルャーナのセリフを聞き、獣が呻くような声を上げた。



(クソッ、歯の浮くようなセリフをエリスの綺麗な鼓膜に響かせやがって……相手が領主でなければ即座に首と胴体を分離させているのに……!!)



 ぷるぷると怒りに震える身体。

 そして、その精神状態の乱れは、制御していた痛みの感覚にも影響し……



「かはっ……!」



 忘れていた辛さが、口内から胃にかけてを焼き尽くす様に、一気に駆け巡った。



「クレア! 大丈夫?」



 喉を抑えるクレアに、エリスが駆け寄る。

 折れた肋骨の痛みもぶり返し、クレアは「ぐっ」と顔を歪める。

 そうしている間にも、片手で『神判の槌(ポロト・ガベル)』を握るガルャーナはスープを口にし、



「……うん、やはり辛くない。これならすぐに飲めそうだ」



 と、"禁呪の武器"の呪いを利用した手法で、スープをどんどん食べ進めていく。半分ほど減らしていたクレアのペースに、あっという間に追いついてしまいそうだった。



「やばっ……クレア、しっかりして! あんた、あたしの知らないところで散々特訓してきたんでしょ?!」



 痛みを堪えるクレアに、エリスが縋るように言う。



「あたしっ……あたし、イヤだからね?! あんた以外と結婚なんて! あたしが見込んだ男なら、どんな料理も綺麗に平らげてみせてよ!!」



 本当はエリスも、負傷しているクレアに無理をさせたくはない。

 しかし、ここで勝たなければ、クレア自身が不幸になるのだ。この勝負を受けたからには、彼に頑張ってもらうしかない。


 エリスの決死の呼びかけを聞き、クレアは……



「…………そうか」



 ふと、何かをひらめいたように、顔を上げた。

 そして、傍らに立つエリスを見上げると……いつになく真剣な表情で、




「エリス…………私のことを、めちゃくちゃに(ののし)ってくれませんか?」




 ……と。

 表情にそぐわない、意味不明なことを口にした。


 エリスは目を点にし、口をぽかんと開けながら、返す。



「…………は?」

「正直、疲労と負傷が蓄積した今の状態では、辛さを意識から完全に消すことは難しいです。ならば、辛さを……痛みを、"快感"に変えてしまえば良いのです」

「か、快感?!」

「そうです。貴女に罵られることで、内なるマゾヒズムを極限まで引き出し、あらゆる苦痛を(よろこ)びへと昇華させる……現状を打破するには、もうそれしか方法がありません」

「バカなの?! なん、そっ……バカなの??!!」



 ぶっ飛び過ぎな発想に、エリスは混乱しながらツッコむ。

 少し離れたところでアクサナが「まぞひずむ、ってなんだ?」と首を傾げるか、ワトルが「アクサナにはまだ早い」とやんわり答えた。



「あんたはっ……こんな状況でよくそんな冗談言えるわね!? 辛いもの食べ過ぎて頭おかしくなったんじゃないの?!」



 顔を真っ赤にして怒るエリスに、しかしクレアは恍惚の表情を浮かべる。



「あぁ〜それです。その調子でもっと、人格から否定してください」

「キッモ!! まさか本気で言ってんの?!」

「おふ……さすがエリス。今いい感じにマゾが降りて来ましたよ」

「ねぇほんとにキモい! まじで一回黙ってほしい!!」

「んん、いいですね……そういうのもっとください」

「黙れ!!!!」



 エリスが罵れば罵る程、クレアの中のナニカが高まっていく。

 その様を、ガルャーナはスープを着実に減らしながら、不思議そうに眺める。

 トトラとソゾン、アクサナにワトルも、一体どうなるのかと困惑しながら、キレるエリスと悦ぶクレアを見つめる。



「あんたってほんと、どこまでヘンタイなの?! いい加減気持ち悪すぎるんだけど!!」

「はぁ、最高……貴女から(たまわ)る言葉は、もれなく全てご褒美ですね」

「人前でそういうこと言うのヤバイって自覚ある?! もはや一緒にいるのすら恥ずかしいわ!!」

「そうです。私はキモくて恥ずかしい、救いようのない存在なのです。そのことを、もっとわからせてください」

「よくそんなヘンタイ発言が次から次に出てくるわね! いっそこのスープで口を麻痺させれば?! これ以上バカなことを言わないように!」

「そんなぁ。口が麻痺したら、貴女とキスする時に困るじゃないですか」

「しないわよ!!」



 キッパリと言い切ったそのセリフは、やけに闘技場に響き渡り……

 食べ進めていたガルャーナでさえ手を止め、エリスの方を見る。



「…………え?」



 一同が静まり返る中、クレアが震える声で聞き返す。

 エリスは、スッと細めた目で、クレアを睨み付けると、




「……あんたとはもうキスしないって言ってんの。キモい発言ばっかりで、スープの一杯も飲み干せない口なんかとキスしたくない」




 そう、本気のトーンで言うので……

 クレアは顔を青くし、立ち上がる。



「そ、そんな……エリス、許してください」

「イヤ」

「貴女とキスできないなんて、生きている意味がありません」

「じゃあ生きるのやめれば? ていうか、もう話しかけないで」

「そんなこと言わないでください。このスープを飲みますから。ちゃんと、全部飲み干しますから。だから、どうか……私にチャンスをください」



 言いながら、クレアはエリスの側に(ひざまず)く。

 エリスは腕を組み、それを冷ややかに見下ろすと、



「……できるの? あんたのその役立たずな口で」

「できます。お願いです、信じてください」

「あっそ。それじゃあ……一度だけ、チャンスをあげる。ちゃんと見ていてあげるから、一滴残らず飲み干しなさい。少しでも残したら…………もう、絶交だからね」



 オゼルトンの湖が、さらに凍り付きそうな冷たさで。

 エリスは、クレアに言い放った。

 その雰囲気に、周りで見ているガルャーナやアクサナたちまでもが緊張を高める。


 クレアは、跪いたままエリスを見上げると……



 ──つぅ……



 と、涙を一筋、流した。

 それが絶望によるものなのか、はたまた悦楽によるものなのかはわからないが……

 クレアは惚けたようにふらりと立ち上がると、元いた席に戻り、



「…………いただきます」



 中身が半分ほど残るボウルを両手で持ち上げて。




 ──ずず……ごっ、ごっ、ごっ。




 喉を鳴らしながら。

 一切の躊躇いなく、激辛スープを、飲み始めた。



「ま、まじかよ……」



 トトラが、畏れと興奮が混じったような声で呟く。

 しかしクレアには、その声が遠くの世界から聞こえているように感じられた。




 口内を突き刺し、食道を爛れさせ、胃液を沸騰させる……

 そんな錯覚を覚える程に辛い、真紅のスープ。

 それを今、クレアは、嬉々として飲んでいる。


 全ては、エリスのため。

 エリスが、この気が狂いそうな程に辛いスープを『飲め』と言うから。

 そして、こんなキモい変態が飲み干すところを、見ていてくれるから……



「…………」



 この、内臓が焼けるような痛みすら幸せで、気持ちよくて…………興奮する。




 すっかりドMモードに覚醒したクレアは、口を離すことなく、一気にスープを飲み干す。

 その様を呆然と眺めていたガルャーナだが、我にかえり、慌てて自分のスープを飲み始める。


 果たして、どちらが先に完食するのか。

 ラストスパートをかける二人を、アクサナたちは固唾を飲んで見守り……

 エリスは、ただじっと、クレアだけを見つめていた。




 ──数秒後。

 カランッと渇いた音を立て置かれたのは、クレアのボウルだった。

 その中には、一滴のスープも残ってはいない。

 つまり……



「……決まった…………王子の勝利だ!!」



 トトラが、神判の結果を高らかに告げた。


 領主の手前、大っぴらには喜べないが、アクサナも嬉しそうに拳を握る。

 ソゾンとワトルも、この奇妙な結末に目を合わせ、何とも言えない表情で肩をすくめた。


 負けを悟ったのか、ガルャーナはスプーンを手離し、背もたれに身を預ける。

 そして、反対の手で握っていた武器からも手を離し、深くため息をついた。



 ……勝った。

 そのことを認識し、クレアは糸が切れた操り人形のように、テーブルに突っ伏した。

 エリスはそっと近付き、その顔を覗き込むと、



「……やればできるじゃない」



 少し、恥ずかしそうに言う。

 どうやら先ほどの冷ややかな発言は、半分はクレアを鼓舞するための演技だったようだ。

 こんな変態的な作戦に付き合ってくれたことを嬉しく思いつつ、クレアはテーブルから顔を上げ、




「……どうでしたか? 激辛スープを飲み干す私は……カッコよかったですか?」




 なんて、弱々しく笑いながら尋ねる。

 エリスは、呆れたように息を吐き、微笑み返すと、




「……うん。最高に、キモカッコよかった」




 激辛"変態"王子にはこれ以上ない程の賞賛の言葉を、耳元で囁いた。










 ……と、その時。




「──なによ、コレ。どういう状況?」




 少し離れたところで、そんな声がした。

 同時に、足音が二つ、近付いて来る。


 それに気付き、クレアはゆっくりと身体を起こす。

 振り返ると、そこには……一組の男女がいた。



 女は、長い金髪を靡かせた、スタイルの良い美人。

 そして男は、同じく長い銀髪をした美青年。



 その銀髪の男が、クレアを見るなり顔を顰めて、




「…………こんなところで何をしている、クレアルド」




 と、ため息混じりに尋ねるので。

 エリスもハッとなり、声の方を見遣る。


 そして、その男女の姿を目にすると、震える指で二人をさし、




「へっ……?! チェロ?! それに、お兄ちゃんまで! えっ、なんでここに?!」




 よく知る人物の登場に、驚愕の声を上げた。





<ご挨拶>

お陰様で、本作の総合評価が7,500ptを突破しました。

ブクマや★、感想やレビューで応援くださったみなさま、本当にありがとうございます。

さらに有難いことに、評価ptの平均も長らく4.8をキープしています。

これがグルメ情報サイトなら、伝説級の名店の点数ですよ。(言い過ぎ?)

一つの目標である10,000ptにはまだまだ遠いですが、刺さる方にはグサッと刺さる作品であることを信じて、これからも頑張って参ります。目指せ、書籍化。

「そういえばまだ評価ptつけてないや」という方がいれば、今からでもぜひお星さまをぽちっ★とお願いします。

と、長くなりましたが、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

これからもどうかよろしくお願い致します。

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[良い点] 愛、デスネッッ!
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